ロシアのエネルギー資源を巡る競争が激化するアジア | andrewさんのブログ

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樺太と日本(失礼、樺太は日本でした)をガスパイプラインで結ぶ…


以下、The Voice of Russia のタチアナ フロニ(Татьяна Хлонь)さんの記事です。


以下、転載


ロシアのエネルギー資源を巡る競争が激化するアジア


日本では、サハリンと日本を結ぶガスパイプライン計画について真剣に検討されている。


「日露天然ガスパイプライン推進議員連盟」は、近いうちにも、秋に予定されているプーチン大統領の日本訪問に合わせてロシア側に正式に提案できるよう、安倍首相の理解を得ようとしているという。伝えられたところによると、総事業費は最大6000億円と試算されており、準備開始から5年以内で開通が可能だとみられている。ガスパイプライン構想は10年以上前に生まれたが、当時、日本の電力会社などは、特別な関心を示さなかったという。ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は、だがこの間に多くの変化があり、日本をガスパイプライン構想の再検討に向かわせるような重要な要素が現れたと指摘し、次のように語っている。


「この動きは、非常に理にかなっている。表面に横たわっている重要な要素は、ロシアと中国の『世紀の取引』だ。ロシアと中国のガス交渉は10年にわたって続き、その結果、欧州方面の他にアジアを加え、供給先の多様化でロシアを手助けする、夢のような契約が締結された。だが、ロシアはアジアで、全てを中国市場に供給するべきではない。アジアでも多方向性が必要だ。日本はすでに、ロシア産の石油とガスの主要消費国となっている。だが日本の参加は、さらに幅広くなる可能性がある。加えて、ロシアは日本にとって、エネルギー資源の供給国として、地政学的に非常に有益な位置にある。日本は現在、エネルギー資源の85パーセントを中近東に頼っている。石油は世界をほぼ半周して輸送されており、日本は大きなリスクを抱えている。中国との関係は緊張し、東シナ海や南シナ海の状況は穏やかではない。もし非常事態が発生した場合、日本のエネルギー供給は危険にさらされる。この地政学的要素は、文字通り日本にとても近い供給国としてのロシアの役割を実際に高めている。中東からガスパイプラインを引くことはできないが、サハリンは隣にある。」


露日ガスパイプライン計画の前には、多くの技術的問題が立ちはだかっている。なぜなら、ガスパイプラインが敷設される地域では、活発な地震活動が観測されているからだ。また、パイプラインの一部は海底に敷設される。だが、心配することはない。日本の技術が、最も難しい課題も解決してくれるだろう。


安倍首相は今秋、日本でプーチン大統領とガスパイプラインの敷設について協議するとみられている。だが、技術的困難のほかに、米国が露日のガスパイプライン計画を妨害する可能性もある。第一に米国は、日本に米国産シェールガスを押しつけようとしている。第二に米国は、ロシアの弱体化を支持している。米国は現在、特にウクライナ情勢に関連した対ロシア制裁を利用して、この「制裁政策」に日本を引きこもうとしている。しかし、キスタノフ所長は次のように指摘している。


「米国は、ロシアに対する制裁に日本を引き込もうとしているが、日本は、長期的な基盤による安定したエネルギー資源を必要としている。日本にとってロシアは良い選択肢だ。また現在、中国と日本のエネルギー資源争いは、ラテンアメリカやアフリカなど、ほぼ全世界で展開されている。その他に日本は、中国がロシアの極東やシベリアで経済的に優位に立つことを望んではいない。ロシアのこれらの地域は、世界のエネルギー資源を巡る国際的な争いの場となりつつある。ガスパイプライン構想は、この争いを反映したものに他ならない。これは、米国側からの抑圧や圧力がある中で、サハリンと日本を結ぶガスパイプライン構想の意義を高める重要な要素だ。」


日本に関するロシアのもう一人の専門家アンドレイ・フェシュン氏は、同プロジェクトでは経済的利益と同じく、政治的利益も見直されていると指摘し、次のように語っている。


「サハリンからのガスパイプライン敷設に関する発表は、非常に意味深長だ。日本は現在、かつてないほど、ロシアとの安定した良好な関係を望んでいる。そしてガスパイプラインの敷設プロジェクトは、両国関係を向上させる最も効果的な方法の一つだ。」


サハリンと日本を結ぶガスパイプライン計画は、日本のエネルギー問題を解決するだけでなく、露日の協力関係も、新たなエネルギーで満たすことができるだろう。


以上、転載終わり


続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_05_29/272948425/


最後の段落、「サハリンと日本を結ぶガスパイプライン計画は、日本のエネルギー問題を解決するだけでなく、露日の協力関係も、新たなエネルギーで満たすことができるだろう」。


う~ん、どうですかね、米国とともに「○玉」握られるだけでは…


たしかにロシア人は平均的日本人が思っているのとは違って人情たっぷり(田舎者ですが)。


ただ、クレムリンの住人は信用したら、痛い目みますよ。