オリンピックも佳境、今夜女子フィギュアですね。
浅田真央選手、キム・ヨナ選手、そしてユーリヤ・リプニツカヤ選手の争いといわれていますね。
ユーリヤ・リプニツカヤ、ロシア語で書くと Юлия Вячеславовна Липницкая。
かみそうです、早口言葉にできそう。
そのリプニツカヤ選手の記事がありましたので紹介します。
以下、The Voice of Russia のスヴェトラーナ カルムィコワ(Светлана Калмыкова)さんの記事より転載
ユーリヤ・リプニツカヤ-小さな奇跡(Юлия Липницкая: маленькое чудо )
ロシアの15歳のフィギュアスケーター、ユーリヤ・リプニツカヤ選手は、ソチ・オリンピックのフィギュアスケート団体で金メダルを獲得し、フィギュアスケート史上最年少金メダリストとなった。リプニツカヤ選手は、個人戦の女子シングルでもメダルを獲得するチャンスがある。結果は、2月20日の女子シングルフリーで決まる。
団体戦でみせたリプニツカヤ選手の演技は、全ての人を驚かせた。ショートプログラムでは、世界選手権で2度の優勝を果たし、2010年のバンクーバーオリンピックでは銀メダルを獲得した浅田真央選手を抑えて1位になった。フリーの演技を終えた後には、スタジアムの観客1万2000人が全員立ち上がって拍手を贈った。
今、世界中のマスコミがリプニツカヤ選手について報じている。フィギュアスケートを担当する英デイリーテレグラフ紙の有名な記者であるサンドラ·スティーブンソン氏は、リプニツカヤ選手の鮮明なラインと音楽表現力を指摘し、次のように語っている。
「欧州選手権の覇者でグランプリ・シーリーズでは2回の優勝、グランプリ・ファイナルでは銀メダルを獲得したリプニツカヤ選手は、素晴らしい少女で、たくさん練習しています。彼女の演技はとても美しく、心を打たれずにいられません。またリプニツカヤ選手には、回転しながら片足を高く上げるビールマンスピンという素晴らしい要素もあります。これほど素晴らしいビールマンスピンを持つ選手を、私は他に知りません。さらに、演技中に観客と『交流する』能力にも驚かされます。これは彼女の性格の特徴だと思います。リプニツカヤ選手はとてもオープンな性格で、審査員や観客と交流することができるのです。」
リプニツカヤ選手はウラルの町エカテリンブルグで生まれた。4歳の時に母親の希望でスケートを始めた。10歳の時、スケートをやめるか、それともプロとしてさらに高いレベルを目指すか決断を迫られた。母親は、コーチのエテリー・トゥトベリーゼ氏にみせるため、リプニツカヤ選手をモスクワへ連れて行った。トゥトベリーゼ氏は、リプニツカヤ選手の穏やかさと集中力、そして持って生まれた素晴らしい柔軟性に注目した。トゥトベリーゼ氏は、リプニツカヤ選手の高速回転は独自の持ち味だと述べ、次のように語っている。
「これは天から贈られた才能です。リプニツカヤ選手はその才能を失うことなく、練習を積んでいます。彼女は立派です。」
リプニツカヤ選手は、信じられないほどの「勤勉さ」の持ち主でもある。心配ごとがあっても、どんな気分であっても、練習する。トゥトベリーゼ氏は、「強制する人は誰もいません。彼女自身が結果を目指し、それを達成しているのです」と語っている。
リプニツカヤ選手は現在15歳。すでに欧州チャンピオンでありグランプリ・ファイナルの銀メダリストだ。その前は、世界ジュニア選手権でも優勝している。リプニツカヤ選手は、ソチオリンピック団体戦での勝利は、今後の自信につながると述べ、次のように語っている。
「このようなメダルをもらったので、個人戦を迎えるのが楽になります。すでにオリンピックの経験を得ました。これはとても貴重なものです。」
リプニツカヤ選手は、ソチオリンピックで初めて、バンクーバーオリンピックで金メダルを獲得した韓国のキム・ヨナ選手と対戦する。キム選手は、ケガのため今シーズンほとんどの大会を欠場した。だがキム選手の技術が衰えていることはないだろう。キム選手は昨年およそ2年ぶりに復帰し、世界選手権で優勝した。
キム選手が、「ソチオリンピックで金メダルを獲得し、五輪2連覇を果たす」と予測できる人は、今の時点では誰もいない。勝利のためには、技術だけでなく、強靭な精神力も必要だ。リプニツカヤ選手は今シーズン、「精神力の争い」で、彼女の右に出るものはいないことを証明している。
以上、転載終わり
詳しくはこちら、VOR(http://rus.ruvr.ru/2014_02_17/JUlija-Lipnickaja-malenkoe-chudo-AUDIO-7047/)
浅田選手、キム選手がこれで引退、次世代の選手、楽しみです。