The Voice of Russia のイリナ ヴィクトローブナ イワノワ(Ирина Викторовна Иванова)さんの署名記事です。
こんな感じで竹島問題みているのか、って感じです。
以下、転載
雉が竹島/トクトをめぐる領土紛争の犠牲になった件
イリナ イワノワ (Ирина Викторовна Иванова) 24.09.2012, 18:41
数年前、韓国では野蛮な事件が発生した。デモのグループが大日本帝国陸軍旗に2羽の雉を置いて、それをハンマーで叩き殺したのだ。雉は日本のシンボルのひとつとなっている。韓国人の一団はそのようにして、竹島(韓国名トクト)をめぐる領土問題で日本への怒りを表したのだった。
この領土紛争の主要な原因となっているのは、専門家によれば、サンフランシスコ講和条約において第二次世界大戦後日本が失う、もしくは主権を維持する領土が列挙されたなかで、竹島に関する記述がなかったことだという。講和条約の発効後しばらくは、沖縄および尖閣諸島と並んで米軍が使用したが、1953年の撤退の際、米軍は日本に対して同海域における漁業を再開するよう助言を行った。その頃すでに韓国漁民らは積極的な漁業を開始していた。日本の巡視船は韓国漁船に対して日本の領海から出て行くよう求めたものの、漁船を護衛していた韓国軍の艦船によって攻撃を受け、1954年7月には突然韓国軍が上陸した。そして韓国政府はトクトを大韓民国の領土であると宣言したのだった。
1954年および1962年にそれぞれ、日本は韓国に対してこの問題を国連国際裁判所に提訴することを提案したが、2回とも韓国側は拒否している。
長い間論争はそれほど激しいものではなかったが、1980年代になって竹島諸島付近に石油とガスが発見された。そして1994年には国連海洋法条約が発効し、トクトは排他的経済水域の計算拠点として、また対馬海峡から東シナ海へと抜ける航路として重要性を増してきた。また豊富な漁場としてもこの島の重要性は高い。
そのような出来事を背景に、1990年代後半からはトクト/竹島問題が激化し、韓国および日本の指導者らが激しい言葉をぶつけているほか、両国の「アグレッシブな青年グループ」が大使館の前に集まったり、社会において反日感情や反韓感情が高まったりしている。
また島をめぐる争いは両国の官庁によっても煽られてきた。2008年7月、日本の文部科学省は学校の生徒たちに対して、竹島問題を教えるよう指導した。この措置は韓国の駐日大使の本国送還と、約100件のスポーツ・文化共同イベントが中止となった。
2012年8月、日本政府はふたたび韓国政府に対して国連国際裁判所への提訴を提案したが、再び拒否された。韓国通商外交部のキム・ソン・ファン部長は、韓国領土であるトクトをめぐるいかなる領土問題も存在しないと述べている。
今月、韓国のリ・ミョン・バク大統領がトクトを訪問したことを受けて、日本は東京の韓国大使に対して抗議を表明した。その後、野田佳彦首相は抗議文をリ・ミョン・バク大統領に対して親書の形で送ったが、韓国側は受け取りを拒否している。韓国の政府高官の1人は、「その親書のなかには竹島という島について書かれているようだが、そのような島は知らない。わが国の大統領は韓国の不可分の領土であるトクトを訪問したのだ」とまで言っている。
また8月24日には、55歳の韓国人が日本の竹島領有権主張に抗議してソウル国立墓地の前で自殺未遂を行った。その男性が車の中に残した遺書には、「日本政府はかつてわが国を植民地化し、いまはトクトを奪おうとしている。我々はそれに屈してはならず、共に抵抗しなくてはならない。」と書かれていた。自殺未遂の前にもこのチウェという男性は大統領や韓国議会の議員に対して書簡を送っており、「トクトは韓国のもの!」と書かれた旗を持って行進したりしていた。
9月7日、韓国海軍および空軍は日本からの抗議にも関わらず、トクトで軍事演習を行い、島の防衛を固めた。
日本と韓国との領土問題の高まりによって、両国の艦船も頻繁に出動するようになっており、米国をも心配させ始めている。9月にウラジオストクで開かれたAPECサミットでは米国のヒラリー・クリントン国務長官が野田佳彦首相および韓国のリ・ミョン・バク大統領とそれぞれ会談し、平和的な交渉での解決を呼びかけた。APECサミットにあわせて、日韓の代表者の間で交渉が持たれ、これ以上緊張を高めないことが話し合われたと「ロシア新聞」は伝えており、記者会見でクリントン長官は「呼びかけが受け入れられた」と語っている。
おそらくそれに代わる選択肢はないだろう。国際裁判所への提訴は将来性がない。また岩礁であれ、ガスであれ、海産物であれ、そのために戦うのは犯罪であるのみならず、おろかなことだ。特にそれほど大きな貿易経済パートナーであればなおさらだろう。
以上、転載終わり
なるほど、これ見てロシアの人たちはどう思うんでしょうか。