ジョーンの秘密(Red Joan, 2018) | Andrewのアンド流映画BLOG

Andrewのアンド流映画BLOG

その日に観た映画の感想などを、
稚拙ながらネタバレしない程度に書いております。
NetflixとDisney+とAmazon Prime Videoに加入中。
映画館にも足を運びます。
2024年からの目標は年間100本。
よかったら覗いていってくださいね!!

皆さん、こんばんは!Andrewです!!


Netflixにて鑑賞しました、

今年10本目の映画はこちら!!



「ジョーンの秘密」(Red Joan,2018)✨


ジュディ・デンチ主演のスパイ&恋愛映画。

実話に基づいたイギリス映画です。

またまた歴史にまつわる物語。



2000年5月、穏やかに一人暮らしをしていたジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)の元に、イギリスの公安部がやってくる。1930年代にソ連に原爆の資料を流したスパイ容疑で彼女は取り調べを受けることに。

弁護士の息子の立ち会いのもと、取り調べを受けながら彼女の過去が語られていく。

同僚や家族を裏切ってまで守ろうとしたものは。

そして果たして彼女は本当にスパイだったのかー。



とても興味深い内容の映画でした!

日本にも関係してくる話だったので他人事には思えない物語です。


ジョーン・スタンリー(モデルになった人物は別の名前ですが)が、"Red Joan"と呼ばれたのは、

"Red"=「赤旗」、つまり共産主義者と揶揄されたことから原題はこうなっています。


物理学専攻の大学生ジョーンは共産主義の映画会に参加したことから、そこで出会った人間の推薦で大学卒業後に科学を扱うとある仕事場に採用される。しかしそこでは原爆を作ろうとしていた。原爆作りに躍起になるイギリス。

そんな中、アメリカが広島と長崎に原爆を投下。

それを見て聞いたジョーンはソ連に情報を流すスパイ行為に出る。。


こういう人がいたのは知らなかったので驚愕の内容でした。歴史自体もまだ不勉強だったので、戦争のことは知っていてもこのような裏があったとは。

でも彼女が行動に出たことで、この50年核戦争が起きていないという事実にも驚きました。劇中の彼女の台詞ですが。いやいや、凄い話。


ジョーン自身の恋愛も描かれていて、共産主義者の友達のいとこと恋に落ちたり、会社の上司と不倫関係になったり波瀾万丈。

立ち会う弁護士の息子は母親にがっかりするんだけど、「当時のことも知らないで!」っていうジョーンの言葉がグサリと来ました。


確かに我々若い者たちは戦争を知らない。

その時代はそうやって生きていかなきゃいけなかった。時代がそうさせたと。

我々は口で色々批判することはできるけれど、

体験した人にしてみればそんなの何の説得力もないんですよね。

酷い時代を生きてきたんだと。


この映画も深く考えさせられるものでした。

ジョーンは結果、情報を流したことは認めるんだけど高齢もあり不起訴になったんですって。

功績なのか、不名誉なのか。

誰もきっと決められないんだよね。

戦争は本当に起こしちゃいけないですね。


DVDにもなっているので、Netflix視聴環境下にない方でも観られます!

ぜひご覧ください!!


では!!!