気圧病 | ありがとう「身体」

ありがとう「身体」

なにをするにも体があってのこと。そんな体に関する役立つ情報を東洋医学のプロが発信していきます。病気は自分で治すが基本です。

長引く梅雨による日照不足のためか、野菜の価格が高騰していますね。

本来その季節に育つものが、成長が遅い、もしくは成長がうまくできないということは、同じくそういった気象条件の中で生活している人間にも影響があるということですよね。

気圧病とか気象病というキーワードが近年注目されていますが、東洋医学では湿邪という言い方をして、気圧の変動での体調不良を説明することがあります。

気圧病の話題で、漢方の五苓散が注目されているとか。

五苓散は身体の湿気をとる基本処方です。
身体に溜まった余計な水を外に排出してくれます。
水がジャブジャブになっていて排出されないのを出すイメージが合うと思います。

湿邪に対する処方は他にもあって、
ジャブジャブではなくて

例えば「ヌルヌル」とか「ジメジメ」という表現の方が合う場合は五苓散よりも適した処方が別にあったりします。


人体における水分の割合は多いですから、身体の中の水のトラブルで起きる症状はけっこうあります。

そのため、

五苓散が効いた=気圧病

というわけではないし、数日服用して何も変化を感じない人は、そのまま続けて服用している身体は乾燥の方向へ向かいますので、注意が必要です。