鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
(映画.com)
やっと観れた!娘や姪っ子絶賛だったので楽しみだった。見応えすごくあり、面白かった。
こういう旧家の狂った感じは流行ってるのだろうか。ガンニバル、変な家、ミステリという勿れなどもそうだ。
ある意味、日本の狂ってる部分の縮図なのかもしれない。
鬼太郎は子供の頃から好きで、漫画も読んでいた。墓場の鬼太郎も読んでたので、
それがこう繋がってくるというのは
面白い。鬼太郎の親父と、激戦地帰りの水木の友情が熱い。
時貞のように、私服を肥やし、人の命をなんとも思わないやつは今の世の中にもいるよな。
水木が野心満々だった理由は悲しいが、
改心していく様が良い。
ほんとよくできてるし、深読みすればいろんなことにも繋がりそう。単純ではないところがいいな。
オッペンハイマー
第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。
(映画.com)
テネットがよくわからなかったし、
身構えて、登場人物相関図など予習して鑑賞。
そのせいか、思ってたより難解さは感じず観ることができた。
うむ、しかし内容。
冒頭のリンゴのエピソード。
ちょっとおかしくなってたからでは
片付けられないよな。
その時は事なきを得たけれど、
原爆にはその想像力は及ばなかったのか。
オッペンハイマーが原爆を作らなくても、
いつか違う人が作ってたのかもしれない。
でもあのタイミングで、出来てしまった。
あんなギリギリで作ってたんか。
8/6、ニュースの音声で原爆が投下されたことがわかる。
歓喜に沸くアメリカ人。
わたしはちょっと涙が出てしまったわ。
ゼロに近い可能性だけど、
地球を破壊してたかもしれないと
認識して、実験。
このことがクリストファー・ノーランが映画作るきっかけにもなったそう。
もしかしたら、地球を破壊する。。
正義のため?狂気以外の何物でもない。
でも成功した。
そして、民間人に投下。
人間の想像力はいろんなものを作り出す無限の可能性があるけれど、
一方、その犠牲者を想像することができないぐらい弱くもなる。
たくさんの広島や長崎の作品や人々の話などを子供の頃から、みてきいてきたけれど、
「ひろしま」という実際に被爆した人も参加した戦後の映画があって、それはさらに胸が苦しくなるような作品だった。
想像してるよりずっと、わかったつもりなったよりずっと酷い現実があることをずっと
頭の片隅に入れておかないといけないと思った。
「オッペンハイマー」と「ひろしま」二本立てで観るのが良いと思う。
ついでに、はだしのゲンも読んだらいい。
鑑賞後、なんか複雑な思いが湧いてきて仕方ない。キリアン・マーフィーは以前から好きなので、今回もやはり良かった。他の人ならもっとイライラしたかも。