先日、父が亡くなりました。





朝イチの兄からの電話、

ただ事ではないと思ったら


父の訃報でした。






自宅で孤独死したと、兄に

警察から連絡がきたようです。






このまま孤立無援として扱うか

我々3兄妹で引き取るのか



決断を迫られました。







父と絶縁して数年


母との別れからしばらく後、


残された唯一の親である父。




最期の死に目くらい

拝んでやりたいね、と



3人で話したこともありました




そこにあった気持ちは、

ほぼ恨み節。


感謝やらなんやらを埋もれさせるほどの

父へのやるせなさ。




兄からの電話では、

驚きつつも冷静に

話をしました。





それぞれ家庭がある今の状況、

ひとまず夫に相談してから

返事をしたいと、保留にしました。






電話を切った瞬間から、私は


湧き上がるように涙がとまらず


心がガタガタ震えました。





それまであった、

父への憎しみや怒りや諦め



それらが不思議と全て吹き飛んで


とにかく悲しくて絶望的で、


大声上げて泣きました。






なぜ、父に対して

涙がでるのか。





私自身気がついていなかった、

血の繋がりの、重さ。


家族という、見えない何かの重さ。



子から見た親という、存在の大きさ




自分も親となった今だからわかる、

受け継がれてきた命の重さ。







まさか自分がこうなるとは、

思ってもなかった






父からはまだ、

答えをもらっていない。






私達3兄妹に対して

別れた妻である母に対して




何かを思いながら生きたのか


何も感じずに生きてきたのか





きっと私達は、それを知りたい。





父はまだ60すぎ。





早すぎる。




私にはもう、両親も

その上の祖父母さえもいない。






でも、

向き合うべきときが


覚悟を決めるときが



目の前にきた。