断ち切る | 作家 坂井あおのブログ

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    絶えず移動していく僕ら
      止まれない私たち

小説・シナリオ(ドラマ、映画、CM)・写真詩集作家、坂井あおの日々浮かんでは記憶の海に消えゆく思いを気ままに綴るブログです。

少し前に、断捨利?ダンシャリって、
流行りましたよね。

私は子供の頃から、時々、
なにもかもをスッキリさせたい、
持っているものを、
自分が把握できる範囲内だけにしたい、
という欲求にかられて、
ものを一気に整理していました。


たまった日記も、
5年ごとくらいにまとめて捨てていました。

残したい言葉だけを破りとって、
別のノートに残して、
あとは捨て去ります。

洋服や持ち物も、
だんだん増えてくると
苦しくなって、
まとめて本当に必要なもの、
本当に好きなもの以外、
思いっきりすてたり、
フリーマーケットにだしていました。


今、一番問題なのは、
今家にあるすべてのものが、
自分のものではないこと。


しかも、相方は
ものを溜め込むのが好きなタイプなのです。

実際使わないものも、
ずっと取っておきたいみたいで、
試供品とかもってくるし、
仕事でいったホテルのアメニティとかも、
持ってきます。

同じアイテムでも、

そろって並んでいるのとか、

わくわくするみたいです。

気持ちはわかるけど。

でも、使うかわからないものは、
家になるべく置きたくない。

だから、持って帰ってかえらないように、

とは思います。


捨てるのも罪悪感あるし。


旅行に行くのも最小限の荷物で、
帰りも出来たら、荷物を減らしたい。
お土産物最小限にしたい。

いつでも、この身と、
少しはかりのものをもって、
どこへでも行ける身軽さでいたい。



そんなわけで、
ものが増えすぎた我が家を
スッキリしたおなぁ。

掃除が楽なぐらい、
ものかないといいのに。


それと、みなさんは、

携帯のアドレスの中に
連絡を取らないのに
残っている人っていますか?

私はいます。
でも、本当は

そこもスッキリさせたい。

私は、ひとも断ち切ってしまう時が

よくあると言われます。

それはたぶん、傷つきたくないから。

その相手に無視されたり、
うまくいかないなら、
切ってしまった方が
もう悩まなくてすむから。

でも、これは覚悟と痛みがいります。

本来は人が大好きな人なので。


でも、悲しくて、後悔するとしても、
はっきりさせちゃう。

これって、損しているのかもしれないけど、
そういう傾向はある。


ただ、私を好きでいてくれる人たちには、
どんなことも許せたりするんだけど。

自分が把握できないものは、

もっていたくないんですが、

でも、この世の中、

自分が把握できていないものに

囲まれて暮らしていますよね。


このPCだって、

何がどうしてこうなっているのか、

このネットだって何がどうしてこうなっているのか、

わかっていないのに、使ってる・・・。


それに自分の気持ちだって

すべてはわからない。


そう、断ち切るくせがあるっていうのも、

前回のブログの話と矛盾してますし。


でも、断ち切らないと、

先に進めないことってありますよね。


先に進むため、

何かを守るために、

何かを断ち切っているのかも。


私のゆずれないもの、

それは絶対に失いたくない。


だから、それ以外のものを落とす。


そう、この季節の柿の木みたいに。



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