世界は人によって違う | 作家 坂井あおのブログ

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小説・シナリオ(ドラマ、映画、CM)・写真詩集作家、坂井あおの日々浮かんでは記憶の海に消えゆく思いを気ままに綴るブログです。

前に書いたのですが、
視角というものは、
見たものの情報を分解して脳に伝えて、
脳で、それを組み立てるので、
見る人によって、
見えているものが違うということ。

同じリンゴを見ても、
「赤い、丸い、ちょっとぶつぶつ…」
などの情報を分解して脳に伝えて、
脳で、一つのリンゴに組み立てられる。

そこには、主観がはいるので、
同じリンゴでも、
同じものが見えているとは限らない。

今、実家で、
ジーーーーって虫が鳴いてるんだけど、
70代の両親と90代の祖母には
聞こえないらしい。

高音は、年令とともに、
だんだん聞こえなくなるっていうから、
それのせいかもしれない。

だとすると、実は私にも、
10代の人に聞こえている音が
聞こえていないこともあるのかも…。

10代の人の世界にはある音が、
私には聞こえていなかったり、
私には聞こえている音がない世界を、
年上の人は生きているのかもしれない。


だとすると、
同じ世界でも、
かなり違っているのかも。

同じ人間だって、
そのときの気持ちで
世界が変わってしまうこともあるし。

例えば、失恋した時の世界は、
悲しいくらい綺麗だったな…。



色も、私が思っている赤色と、
あなたが思っている赤色は、
違うものなのかもしれない。

それでも、ある程度は、
重いやイメージを共有することができる。


それって、なんかすごいことかも。
私の見ている世界を、
誰かと共有できてたら、
なんか嬉しいな。


今日、
木皿さん脚本のアニメ映画「ハル」を
みてきました。


まだ上映中なので、
内容は触れませんが、
舞台とアニメ映画の脚本と
同時に書いていたなんて!?

欲を言えば、
2時間は作って欲しかったなぁ。

1時間10分の作品でした。