気持ち | 作家 坂井あおのブログ

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小説・シナリオ(ドラマ、映画、CM)・写真詩集作家、坂井あおの日々浮かんでは記憶の海に消えゆく思いを気ままに綴るブログです。


脚本家・写真詩集家 坂井あおのブログ

木皿泉脚本の「すいか」1話を久しぶりに見た。


実はいろんな人に貸しているうちに、

ディスク1が返ってこなくなった。


でも、どうしても見たくて、また買ってしまった。



1話を観て、懐かしい心の震えを感じた。


そして、ひとこと、ひとことがなんて美しく、

血が通っているのだろうと思った。


この作品を観て、ドラマを好きになった。

「セクシー アンド ボイスロボ」を観て、

脚本を書いてみたいと思った。


「野ブタ。をプロデュース」が好きだった。


でも、脚本を書きたいと思うまで、

この作品が同じ脚本家とプロデューサーの作品だとは

気づいていなかった。


だから、自分が好きな作品の作り手が同じだと知った時、

すごくうれしかった。


こんな作品が書きたいと思った。



でも、最近、そういう気持ちを忘れていたような気がする。


焦りは人に花を見る余裕をなくさせる。

空気の匂いの中にある思い出に集中したり、

好きなものを好きでいる力を失わせることもある。



心の底から動く言葉じゃなきゃ、

本当に好きなものを伝えることができない。



大好きな人に、大好きと伝えることはできるけど、

恋人や友達に伝えるように、

物語に気持ちが込められるといいのに。




おととい、映画「しあわせカモン」の試写会を観ました。

主演の鈴木砂羽さんがキュートで血の通った演技で、

すごくよかったです。


舞台挨拶でも、気持ちがこもっていて、

思いが伝わってきました。


砂羽さん、素敵でした。



不特定多数の、私のところまで、

思いの熱が届いて、それがいいなって思いました。




もっと言葉を丁寧に、

心を丁寧に、

見失わないようにいたい。



明日は打ち合わせが二つあって、

すごくうれしいけど、

心と心が通って、会話ができるように、

自分を見失わないようにいたい。



そして、気持ちが伝わるものをかいて、

それがその人だけではなく、

不特定多数の人に届くように書きたいな、と思います。




世界に雪が降ると、

日常が一変するみたいに。