『(略)三国志のすべてがわかる本』を買ってきた | 呉下の凡愚の住処

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何も持っていなかった過去の自分が想定読者でした。
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前回の記事を書いてすぐ、
ジュンク堂に行く機会ができたのですっ飛んで行ってきたんですが


すみません、わたくしが全面的に間違っておりました。


『史上最強カラー図解 三国志のすべてがわかる本』
見つけて即買ってきちゃいました。(笑)


いやあ……まったく関係ないことなんですが
今週実母が(数日です)入院するので、
入院中に読める三国志の本を……と探してはいたんですよね。
なので、名目上は母に贈る本なんですが
どう考えても自分用に欲しいです。(太字)



内容、めちゃめちゃ濃いです。正史と演義、両方対応です。
ターゲットは三国志初心者~初級者の方であるだろうし、
今さら「この本でしか読めない○○!!」みたいなものはないと思いますが(笑)


結論から言わせていただきますと、表紙で損してます。(おい)
アレは演義の本だと思ってしまいますよねえ……
もちろん演義の内容も載っていますが、
ちゃんと「『正史』では~」の記述があります。
孫呉ファンにも安心のクオリティです!(笑)


正直な話、三国志の入門書って、内容は基本どれも同じじゃないですか。
もちろんその本が何に比重を置いているかで好みも変わってくるでしょうが。
この本は情報(文字)量が多いので、
「とにかく情報がいっぱい載ってる本が欲しい、でも辞典はイヤ」
って人
に、特にオススメです。
そのぶん見やすさで言うと他の(イラスト重視の)本に軍配が上がるかも。


オールカラーですしイラストも多いんですけどね。
でも「昨日から三国志はじめました」っていう人にこれを渡すには
ちょっと気が引ける、というほどの情報の多さです。
なので初心者よりもちょっと進んだ初級者向けかもしれない。



CGも気合い入ってます。とにかく細かいです(笑)
十面埋服や八門金鎖の陣、石兵八陣など演義の名場面も多めですが
この本のすごいところは、まず見開きCGで戦の場面を紹介したあと
次の見開きページで文字による解説をびっしり入れているところです。


何よりも感動したのは(と言うかまだほとんど読めていないんですが)


 222年、夷陵の戦い 石陣八陣


のページ。
 ※“石兵八陣”がひろく使われていますがこの本では“石陣八陣”のようです
「石兵八陣だと!? もう一回言ってみろ……」と一度は思うものの
次の見開きページ、解説文には第一行目の一文字目から

史実において、夷陵の戦いで勝利した陸遜が、負けた劉備を追撃することはなかったようである。

と、いきなり“このシーンは演義の創作です”の言葉が!

最初に「はあ、石兵八陣ですか。やっぱりあるんですね、はいはい」

と(ファンを)落としておきながら、次のページで

“……という事実はありませんでした”という持ち上げっぷり。

落として上げる、すばらしい心理作戦です。
孫呉ファンにも安心のクオリティ!(笑)



ちなみに気になる赤壁の戦いの見出しも


 『演義』では諸葛亮が活躍、
 正史は周瑜の大手柄。


となっています。なんと画期的な見出し。

演義の孔明と正史の周瑜の事績を一つの段落に記す……って

これまであまり見られなかった手法ではないでしょうか。
孫呉ファンにも安心のクオリティです(大事なことなので3回言いました)



あの演義丸出しの表紙からこの内容はとても想像できませんでした。(失礼)
まあ確かに内容的には蜀の比率がいちばんデカイんですが。
でも呉好きとしてはここまでしていただければ十分です(笑)



先にも書いたように、
三国志入門書はそれぞれの内容に大きな違いはないと思います。
その中のどれを手に取るかは、選ぶ人の好みによるでしょう。
「呉が好きっぽいと感じている人」にはこの本をオススメします!


あ、でも、あくまで「従来の本と比べれば孫呉ファンにも安心」
なのであって、呉好きの人が初めて読む三国志本がこれだと
やっぱり落胆するかもしれません。
他の入門書と比べるとそれはもう飛躍的にすばらしい扱いを受けていますが、
やっぱり相対的に見て呉の記述は少なくなってしまうものですからね(笑)


……と、いうわけで
孫呉ファンでも安心して読める三国志入門書の紹介でした(……)



『史上最強カラー図解 三国志のすべてがわかる本』 / 著者不明



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