熱も下がったところで(昨日はリンパ腺が腫れて……汗)
岩波版春秋左氏伝・下巻の雑感を書いてみます。
いやー、ほんと、一発目の感想がこれかよって感じで申し訳ないですが
魯が地味!!!(笑)
昭公の時代、昭公が季孫氏を廃そうとして戦をふっかけるんですが、
季孫氏の勢力は国の中で絶大であり、全然排除できなくて
むしろ昭公が国を追われることになってしまいます。
しかもお国柄か、派手なことや残酷なことはなさらない。
他の孟孫氏や叔孫氏、子服なんちゃら(ヒドイ)氏なども入り乱れて
もはや何がどうなっているのか分かりません!!
まあ私の読解力がなさすぎるというのが一番の原因なんですが、
魯の卿ってみんな「○孫なんとか」さんで、すごくごっちゃになるんですよね。
桓公から発した三桓氏というやつなんですが、詳細説明はプロに任せます。
そしてこの昭公がまた煮え切らない……
斉や晋に助けてもらいながらも、国に帰ろうとしない。
勝手な感想を述べさせていただくと「いいから帰れよ!!!」という感じ(笑)
このあたり、自分の中で最低限納得できるまで読み返したのですが
何度同じ文章を読んだか分かりません。それでもイマイチ分からぬ。
ここで挫折するんでないかと何度も思いました。でもがんばった!(笑)
楚の霊王。
いやいや、こいつの諡が“霊”じゃなければ他の誰が霊になるんだってくらい
“霊”の名が相応しい王でしたね~。(笑)
とりわけてどうしようもなく残酷って場面はなかったんですけど、
(↑それでもどうしようもないことはたくさんしている)
とにかくこいつはみっともなかった。
楚王としてどうしようもなくみっともなかった。恥を知れ恥を!!
最後の最後のほうで反省(したのか?)するあたり、もうダメダメですよね。
具体的な感想が思い出せないほど「ああーこいつ霊以外の諡号ないわー」
しか思ってませんでした(笑)。
そして部下もみんな呆れてるので、楚が目に見えてしぼんでいきましたね。
霊王と同時期の諸侯たち。
基準が楚ですみません(笑)。
霊王も残念だったけど、この時代は他の国もしぼんでました。
覇者が完全に消えた感じ。
晋は盟主ではあっても趙武がまだ若い(50歳くらいとか言われてたような)
のにみんなに心配されて、なんか切なかったです。
趙武よりちょっとあとですが、
范氏と中行氏は邯鄲の夢を見に行ってしまいましたしね……(違う)
斉の景公もしょんぼりでしたし……斉のかつての威風はどこに……
子産。
晩年の子産の評価が気になります。
刑法を鋳込んだ鼎を作ったときに同時代の人からは批判されてるようでしたが、
あの子産が急に耄碌したわけはないだろうと思うので……
(↑Wikipediaでちょっと触れられてましたねー。“成文法”について)
あれは儒教的に、ひいては『春秋』的に評価できない行動だったから
ああいう書かれ方をしているのか、
それとも本当に当時の人からボロクソ言われてしまってたのか、
そこのところがちょっと気になるんですよね。
まあ当時の人にインタビューとかできないので分からないですが……
呉越も地味だったなー!(笑)
『春秋』にほとんど経文がないのは、僻地のできごとだからというのもあるし
それ以上に書く必要もなかったことなんだろうなと勝手に妄想。
書かれているのは呉や越がどこそこに攻め込んだということよりも、
国のエライ人の行動が礼に合しているか否かですものね。
『春秋』で大事な“礼”が、呉越には皆無に等しいですし……
左伝における呉王夫差夫差(……)はマジ残念でしたね。
そりゃあんた滅びるよ、って行動ばかりで。
史記ではもうちょっと活き活きした書かれ方してたんですが。
下巻の「解説」によると「左伝の成立時期は史記よりも後だ!!」
って研究も少なからずあるようなんですが、
少なくとも、春秋時代当時の中原から見れば呉越の闘争なんぞ
あの程度の地味な争いだったんだと思う。
史記に載ってる呉越の話は江東地方に伝わってる伝承がもとなのかな、と思った。
江南、江東は伝承の宝庫ですもんね。奇怪な話はだいたいあそこが発祥(笑)
でも句践の剣なんかが実際出土しているわけだから、
呉越が熾烈な争いを繰り広げていたのは間違いない事実でしょうね。と思いたい。
でも私、呉は闔廬の時代が好きなので、
定公四年の「庚辰,呉入郢」には感動したなあ!
感動した! 死屍に鞭打たなくても感動した!
***
やはり呉越で話が脱線した(笑)
これでようやく春秋時代の解説が理解できると思うと楽しみです!
目下の(個人的な)目標は、楚の人物を整理することかなあ。
自分でメモを作ってまとめないと覚えられないんですよね。
ただでさえWikipediaにも楚の人たちの項目は少ないし……
Wikipediaを信じるか否かではなく、
彼らの項目が存在してすらいないのがかわいそうで……
とりあえず今から三国志を見ます(笑)