続き。
昼ご飯を食べた後は、シェラトンに戻るために南下しつつ、途中のシドニー博物館(Museum of Sydney)へ。
シドニーには、無料で楽しめる博物館や美術館が街中にいくつもあり、気軽に入ることができた。こちらもその1つ。
無料ですと言われて驚かない程度の規模の博物館だったけど、オーストラリアの先住民であるアボリジニの作品や、歴史を学ぶことができて勉強になった。
娘はまだまだ英語の説明文を読むのは難しいので、Googleレンズをフル活用(海外SIMを購入したのでサクサク使えた)。
昔は必死で英語頑張るしかなかったけど、こういうツールがあると脳みそ使わなくなりますね・・・とはいうものの、ちんぷんかんぷんの世界だと娘も興味が薄れると思うので、文明の利器を最大限活用することで、1つでも知識を得て自分の血肉としてくれれば何より。
道すがら、旧造幣局(The Mint)にも立ち寄った。
1855年から1926年まで造幣局として使われており、現在は、一部が博物館として公開されている(ここも無料)けど、これはとりあえず寄った、ぐらいかな。建てられたのは1816年とのこと。日本は江戸時代、古い!オーストラリアは地震を引き起こすプレートの境界から離れているから、地震がほぼ起こらないし、建物崩壊もしないんだろうな。いいな・・・・
ショップのお姉さんが優しくて、他にも無料の公共博物館あるよ、とMAPをもらってさようなら。
シェラトンはポイントで1泊だけだったので、次なる宿泊先へタクシーで移動。
ホテルで待ってるタクシーに乗ったけど、運転手はメーター倒さないし、10ドルちょっとの距離なはずなのに「30ドルだ」と言い張る。私も夫も負けずに「それはおかしい、高すぎる。調べたで。」と言い返すと「半日ホテルで待ちぼうけだ、客が乗ってくれない」と言い訳しだすので「そんなの関係ない!」と反論したが、「あんまり値切らないで・・・」と懇願されたので、チップだと思うことにして、唯一持っていた現金20ドル札で手を打つことにした。ちなみに、もう1回違うタクシーでも似たようなこと起こったので、日本人ってだけでナメられやすいんでしょうね・・・・
ウーバーが主流になった今、タクシードライバーって厳しいのかな、なんてちょっと感傷的になっちゃったけど、ルール違反は違反なのでね。まぁこれも娘にとっていい経験かと。
まぁ無事にホテルへ到着。
2泊目と3泊目は、パークロイヤル・ダーリングハーバーホテル。
明日の現地ツアーのピックアップ場所の1つだったので、こちらを選択。
ハーバーと言うだけあって、少し歩くと海で、海沿いにレストランがたくさんあり、クルーズ船が停泊していたり神戸のメリケンパークみたいな雰囲気。
夕食を買おうと思っていたフードコートが早々と閉まってしまっていたため、足を伸ばして「美しすぎるショッピングアーケード」として観光名所の一つとなっているQ.V.B(クイーン・ビクトリア・ビルディング)へ。
外観はよくある重厚な建築だけど、内部はステンドグラスと高い天井で美しい。入っているテナントは、ごく普通のスーパーからブティックまで180以上。
現地に行ってから知ったけど、シドニーではお店が閉まる時間がすごく早くて、フードコートに限らずデパートも18時ぐらいに行ったらデリ売り場なんて真っ暗。客に不便を強いても早く帰ろうという文化が根付いているんだと思う。家族との夕食を楽しんでいる姿が目に浮かぶ。
日本に限らないけど、便利さを求めるあまり、働き方が異常でも異常だと言えない雰囲気になるのって、結局はマイナスになる事象の方が多いと思う。日本では、最近でこそ24時間営業しなくなったコンビニや牛丼チェーンが増えてきたが「じゃあ夜勤している人間の事は考えないのか!?」みたいな反論を受けているし。「みんなの幸せ」を叶えることが不可能に近いなら、どこかで「ごめんそれは無理!」が言える社会であってほしい。
こういった文化の違いを目の当たりにした時は響きやすいだろうと考え、娘にも何回も言い聞かせた。職場がブラックだと感じたら一刻も早く逃げろと。自分の中の幸せを見つけろと。