室内で飼い主さんと過ごしている時、おならをしてしまうワンちゃんも多いかと思います。おならはリラックスしている証拠とも言われ、飼い主さんは愛おしい気持ちになりますよね。しかし、過度なおならは注意が必要な場合も。今回は犬のおならについてお話します。
おならとは
おならとは、小腸・大腸など消化管に溜まった余分なガスが、肛門から出たものを呼びます。また口から出ればゲップとなります。
おならが出る原因
腸にガスが溜まり、おならとして出る原因は様々あります。
1. 空気を大量に飲み込んでいる
空気を大量に飲み込むことが、おならの原因になります。実はおならの9割は空気と言われています。平常時にたくさんの空気を吸い込むことは、ほぼありません。
ご飯を早食いする
早食いをする傾向がある場合、食べ物と一緒に空気を飲み込んでしまい、腸内にガスとして溜まってしまいます。ガツガツと吸い込むように食べる犬は多く見られます。
激しい口呼吸
体温調節の為に行うパンティング(ベロを出し、ハァハァと激しい呼吸をする)のような口呼吸は空気を飲み込む原因となります。
短頭種
ボクサー、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、パグなど短頭種の犬は、鼻が短く潰れている為、鼻呼吸が上手くいかずに口呼吸をする性質があるので、空気を大量に飲み込みやすい犬種と言えます。
2. 食べ物を消化・分解する過程で発生する
食べ物は胃を経て、小腸にて消化され、栄養素が吸収されます。その後、大腸にて水分を吸収し、糞便を送り出します。また、腸内には数万種類もの細菌が生息しており、その細菌らが食べ物を消化・分解する過程でガスを発生します。このガスがおならとなります。このサイクルは人間も犬・猫も同様に行われます。
食事内容
イモ類など食物繊維を多く含む物を食べると、おならの回数は増えます。また、肉類を多く食べると、消化する時にガスが多く発生します。
シニア犬
シニア期に入ると、胃腸の働きが弱くなる傾向があります。若い時と同じように食べられたとしても、消化機能の衰えから腸内環境が乱れ、ガスを発生させます。
3. 胃腸系の病気
何らかの原因により胃腸系の病気がある場合、おならの回数が増えます。

おならのにおいについて
臭いおならには理由があります。
肉類をたくさん食べた
肉類をたくさん食べると、腸で分解される際にガスが大量に発生されます。臭いおならはこのガスが原因の場合があります。
乳製品を摂取した
犬は人と比べて乳製品を分解するための酵素が不足しています。その為、消化不良を起こして、腸内にガスを発生させ、下痢を起こす原因となります。
食物繊維を多く含む食品を摂取した
食物繊維を多く含む食べ物も腸内細菌を活性化し、ガスを発生させます。イモ類・豆類・キャベツ・ブロッコリーなどは食物繊維を多く含みます。
ストレス
何らかのストレスを受けていると、自律神経が乱れることから、腸内バランスが崩れ、お腹を壊す場合があります。ストレスを受けると、腸の中の悪玉菌が活発になることから、ガスを発生し、臭いおならが出る原因となります。
消化器官の病気
何らかの消化器官の病気を患っている時、臭いおならが出ます。特に腸が動いておらず、消化不良を起こすと、硫黄のようなにおいがします。
おならを予防するには
においが気にならない程度なら問題ありませんが、あまりにも回数が多い、臭い場合はどうしたら良いのでしょうか。
食事を見直す
市販のフードを食べているようでしたら、食物繊維などの含有率、原材料を注意してみて下さい。においが気になる場合は肉中心の食事から魚・野菜を中心とした食事に変えるのも効果的です。食事内容を変更する際は、少量ずつ様子を見ながら与えて下さい。
早食いを防止する
吸い込むようにガツガツとした早食いは一緒に空気を飲み込んでしまいます。食事を小分けして与えたり、早食い防止の食器に変えることで改善されます。ドライフードの場合、小粒に変えるのも有効です。
ストレスの原因を改善する
何らかのストレスを感じている場合、すぐにその原因を取り除き、改善することが何よりの解決策です。そして、飼い主さんとリラックスした時間をすごしましょう。

おならから考えられる病気
おならの回数が増え、臭いが気になる場合、消化器系の病気の可能性があります。おならの他に下痢、嘔吐などもみられます。
胃炎(急性または慢性)
胃炎とは、何らかの理由で胃の粘膜が刺激され、炎症を起こすことを言います。症状は嘔吐や食欲低下で、まれに吐血や血便が出ることもあります。
急性腸炎
腸炎とは小腸・大腸が炎症を起こすことを言います。一過性の下痢(まれに嘔吐)がみられ、多くは3日程度で治まります。
慢性腸炎
急性腸炎の治療をしても治らない、または症状がすぐに再発し一ヵ月以上続く場合、慢性腸炎の疑いがあります。食物アレルギー、炎症性腸疾患(IBD)などの恐れがあります。
寄生虫の感染
犬回虫、犬条虫、ジアルジア、コクシジウムなどの寄生虫が消化器官に寄生する場合があります。寄生虫がいると腸内環境が乱れ、おならが出やすくなります。特に子犬は重症化しやすいので注意しましょう。
膵外分泌不全
膵臓の消化酵素を分泌する外分泌が働かず、消化不良を起こす病気です。消化不良からおなら、下痢などの症状が出ます。
腸内腫瘍
小腸・大腸に腫瘍が出来ると、臭いにおいのおならが出ます。下痢、嘔吐、食欲不振などの症状も出ます。
腸内環境を整えましょう
犬の個体差もある為、胃腸の調子がもとから良くない場合もあるでしょう。しかし多くの場合は、飼い主さんが与える毎日の食事が愛犬の腸内環境を整えることに大きく左右します。
メインの食事を見直す
市販のフードを与えている場合、原材料をチェックして下さい。保存料や添加物は腸を疲れさせる恐れがありますので、過度な摂取は控えましょう。また、手作りご飯を与えている方も多いかと思います。肉類に加え、野菜を入れる時はミキサーなどで細かくすることで消化不良を避けることが出来ます。
腸の疲れを労う食材を摂取する
ヨーグルトや納豆など発酵食品は、良い腸内環境に不可欠な善玉菌を増やしてくれます。また、野菜や海藻類は食物繊維を多く含んでおり、腸のお掃除をしてくれます。過度な摂取は消化不良の原因となりますので、少量ずつ様子を見ましょう。初めて食べる食材は、アレルギー反応がないか注意して下さい。
サプリメントで補助する
腸内環境を整えるサプリメントを日常的に摂取するのも効果的です。継続することが環境改善に繋がりますので、無理なく続けられる物を選びましょう。

腸内環境の改善を促す「乳酸菌」と免疫力を高める働きのある機能性タンパク質「ラクトフェリン」を摂取するためのサプリメントです。「成犬」や「シニア犬」の健康維持、おなかが弱い子の健康維持に大変おすすめです!
さらに詳しく
おなら以外でおしりが臭い原因
おならをした様子もなく、ウンチがついている様子もないのにお尻付近が臭い場合、肛門腺が原因かもしれません。
肛門腺には悪臭がする分泌物が入っており、通常はウンチとともに排泄されます。ところが、詰まりやすい場合は分泌物が溜まってしまうこともあり、肛門絞りをして排出してあげることが必要となります。もし、常に臭い場合は肛門腺の詰まりが原因なのかもしれません。肛門絞りは自宅でも出来ますが、分からない場合は獣医師さんに相談してみましょう。
まとめ
おならをすること自体は生理現象ですので、特に心配する必要はありません。しかし、おならの回数が多すぎる、非常に臭いなど、いつもと様子が違う場合は注意が必要です。体調不良のサインの可能性がありますので、掛かりつけの獣医師へ相談しましょう。
体圧分散+衛生面+デザインを追求した洗える日本製ラグジュアリーベッド『アンベルソ』。健康は良質な睡眠から!仔犬〜老犬/小型犬〜大型犬まで幅広く愛用されています。
アンベルソ
犬の日本製ラグジュアリーベッド
http://www.anberso.com/
0120-971-710
アンベルソのダイジェストをお届けしています。
ロイヤルベッドのカタログ請求(無料)
公式LINE@でクーポンご提供中!
主な取扱店舗
オンラインストア
http://www.anberso.com/
関東
日本橋三越本店( DOG'S CARE JOKER)
玉川高島屋ガーデンアイランド(JOKER DOG&CAT AVENUE)
そごう横浜 (DOG&CAT JOKER)
ヴィーナスフォート(JOKER'S TOWN)
六本木ヒルズ(DOG'S CARE JOKER)
関西
西宮阪急(阪急ハロードッグ)
ソリオ宝塚(阪急ハロードッグ)
有馬グランドホテル(DOG UP VILLA)