minicamperカブキ 九州一周の旅 二日目です
呼子町(よぶこちょう)は、佐賀県の最北部にあります。
呼子漁港の朝
名物のイカ釣り漁船
佐賀県唐津市呼子町一帯は、江戸時代に捕鯨基地として栄え昭和二十年代まで捕鯨を行っていました。
中尾家は、江戸時代から明治初頭にかけて、8代170年間にわたり呼子を拠点に捕鯨業を営んでいた鯨組主です。
彫像「風、間問う」 辻畑隆子
焼き物で有名な伊万里に向かいます
道の駅 「伊万里ふるさと村」
ブドウや梨の名産地だそうです。
旅鳥の「ハチクマ」の通過地
わたりの蝶「タイワンツバメシジミ」の繁殖地なのですね
大川内山は江戸時代、佐賀藩(鍋島家)の御用窯(ごようがま)が置かれた地で、朝廷・将軍家・諸大名などへ献上する高品位な焼物が焼かれていました。
藩窯で栄えた時代に製陶の秘法を守った関所や登り窯跡を再現した公園。
関所を通り、陶工橋を渡ると風鈴ふうに飾られた焼物が、澄んだ音で 出迎えてくれます。
佐世保を通り、西海市へ
イソヒヨドリ(磯鵯) ♂ ヒタキ科イソヒヨドリ属
この近くの「みなとの食堂 ひろ」で、シマアジのアジフライを夕食用に買いました
「西海市中浦」 天正遣欧使節の副使・中浦ジュリアン生誕地に記念公園があります。
西坂で殉教し、2008年11月24日188福者のひとりとになりました
ローマを指さす中浦ジュリアン
天正遣欧使節の4名。1582年(天正10年)に長崎を出発
伊東マンショ(主席正使) - 大友義鎮(宗麟)の名代。宗麟の血縁。日向国主伊東義祐の孫。後年、司祭に叙階される。1612年長崎で死去。
千々石ミゲル(正使) - 大村純忠の名代。純忠の甥で有馬晴信の従兄弟。後に棄教。
中浦ジュリアン(副使) - 後年、司祭に叙階。1568年2月8日ころ(永禄11年正月)に肥前国中浦城主小佐々純吉の息子・小佐々甚吾として生誕。1633年、長崎で穴吊るしの刑により殉教。2008年、ローマ教皇により福者に列せられる。
原マルチノ(副使) - 後年、司祭に叙階。1629年、追放先のマカオで死去。
1563年、大村純忠が日本最初のキリシタン大名になると、領民3万人のほとんどがキリシタンになったといわれます。
ところが純忠の長男である大村藩初代藩主の喜前は、大村藩の存続のために棄教し、その後、藩は過酷なキリシタン弾圧をおこないました。
キリシタンは辺境の西彼半島のさらに西岸(外海そとめ)へ。
痩せた石ころだらけの斜面を耕しながら、息をひそめ信仰を守り続けました。
西海町の人気のケーキ屋さん「お菓子のいわした」
カトリック教会の高位聖職者がかぶっている半球型の帽子「ズケット」をモチーフにしたスフレチーズケーキ 「ズコット」が有名
道の駅には遠藤周作文学館が隣接しており、車を停めて角力灘(すもうなだ)(東シナ海)に 浮かぶ島々や出津文化村の素晴らしい風景を満喫できます。
ここからの夕陽の眺めは長崎屈指の美しさといわれるほど。 晴れた日には五島列島を遠望することもできます。
遠藤周作の原点とされる小説『沈黙』の舞台となった外海。
夕陽の美しさは、歴史の重みを感じながら、心に響く旅となりました
YouTubeで動画も作成しましたので、よろしかったら、ご覧ください。