連休の後は、やはり忙しかった。
様々なことがあったが、ビッグトラブルは何も起こらず、一区切りがついた。
主任と金曜日にちらっと話したけど、最近の若い人たちはより一層Sensitiveになっていて、どうしてあげたらいいんだろうってもう私たちの世代では理解できないことが多い。
もっともっと強くなれるのに、どうしてそこで限界を感じてしまうんだろう。。。まあ、本人の立場じゃないからあんまり言えないけど。もったいないと思うんですよ。
思えば私はそんなことを感じる暇もなく、がむしゃらに仕事ばかりしていたから、いろんなことを繊細に感じている余裕がなかったのかもしれないけど、、そういう意味では子どもたちに感謝です。子どもたちが生活していけることだけを考えて仕事をしたから、自分の限界なんか考える余裕がなかった。思い切り壁にぶつかって、でも次に進むレジリエンスが鍛えられました。。
2人の子供たちが今後どのくらい社会にきちんとかかわって貢献できるようになるか、まだまだわからないけど、でもバーバ(母)にはもう少し頻繁に連絡してあげてほしいなあ。
今年の7月に二人は母の家に遊びに行ったはずなのに、母はもうそんなこと忘れてしまっている。
時間は長いようでいて一瞬なんだと認識して、そして大切な人と時間を分かち合うことをなおざりにしないでほしい。
そこにいつもいてくれる人がいなくなったときに、失ったものの大きさを、彼女たちは改めて感じるのだろうか、、
私がそこまで親や親せきにまめに連絡していたかというと、そうでもないので、たいした立場ではないけど。時間が猛スピードで過ぎていること、わかってほしい。
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さて、そんな思いを持ちながらの帰宅途中、主人と待ち合わせをするまで(相変わらず仕事がおそいので)本屋さんで気になっていた本を買ってしまいました。
「2050年の世界」、新聞の広告で見かけて、読みたいと思っていたんです。2050年、遠すぎなくて、自分たちのジェネレーションにかかわる気になる未来ですよね。
なんとなく昨日は、フンパツして、ローストビーフを買ったり、この本を買ったりしているうちにやっと帰ってくるとのこと連絡が入りました。最寄り駅で待ち合わせしたところ、バケツをひっくり返したような大雨。
バス停やタクシー乗り場に行くにもすごいので、しばし雨宿りしようと、何年ぶりかでスタバに入りました。
主人はスタバは好きではないのですが、そこしか空いてなかったので、有無をいわさずな感じでした。
久々のスタバ、チーズケーキは相変わらずおいしいけど、飲み物は私が変なものをたのんじゃった!甘いだけのシロモノ。あまり慣れないものは頼まない方がいいですね。
そして、今日やっと仕事がはけて、ご飯の支度と片付けが終わって読み始めています。
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まだ読み始めたばかりですが、どうも内容的にはいろいろ薄まっている感があります。
本とは、出版されるまでにどんどん校正されて、内容的にもパンチがきいたところは薄められていく運命なのかもしれませんが(ハンチバックは違いましたけどね)、元々思想的にはかなり穏やかで癖のない人なんでしょう。というか全く思想が感じられない。事実をつぶさに分析して説得しているわけでもなく、残念ながら。私は納得させられませんでした。
High LevelのOverviewに徹してしまっているようで、なんのインサイダーの視点もないから、客観的といえば客観的、そこに日々私たちが感じている根拠のない不安を解き放つストーリーは展開されなかったのでした。
トランプのポピュリズムに対してもこれだけ話題になっているのですが、非常に楽観的です。トランプより強い候補が出てくる?アメリカが、今よりも穏やかになって居心地がよくなる?はてなマークで頭がいっぱいになります。
まあ、今から27年ほど先のことですからね。そういう可能性もあるのでしょうか。
フランスの未来にしても、日本の未来にしても、彼の提供するソリューションはいちいち表面的で単純、楽観的に思えました。
共感不足の読者の直感的な感想です。
もちろん、各国の状況で知らない情報も沢山詰まってるので、頭の中にマッピングを作るよいベースにはなります。
ただ、あくまでも参考として一読しておいて、あとは自分の目で見て、自分で考えていかないと、、
この人が各国で見て来たのは、上澄みだと思います。
私が注目しているのは、ナショナリズムや民族としてのアイデンティティが、このITに満ち満ちた世界でどのくらい継続し得るのかというところです。
先祖から引き継いだものがどんどん小さくなっていくのであれば、さらにグローバリズムの影響で個人の国への帰属意識は薄まり、人の流動性を高めるのに好都合になっていくでしょう。。
将来、国を去る人が増えたとき、またやってくる人たちがコントロールできないぐらい増えたとき、何を守らなくてはならなかったのか、気付くのが手遅れにならないために、根拠なき楽観主義は、危険だと思うのです。
先週買った吉田松陰の本に戻りたいと思います。