評伝 アドルフ・ヒトラー 加瀬俊一 を読みながらフランス人のレクチャーを聞きました | 読んだ積もり

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金曜日残業、土曜日12時間仕事、日曜日16時まで仕事、休みがない週末でした。

 

やっと続きが読めたのですが、半分ほど読んで、チェコ解体、フランス、ソ連との攻防、戦争続きで胸がつまる話なので、すごい速さで読んでしまい、精読できていません。

 

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ロシア兵のドイツの強奪のシーン、ヒトラーの最後等、読めば読むほど逃げ場のない世界がひろがっていく。

ヒトラーに何か人間らしさを求めて読むものではないことは覚悟していたが、どの独裁者の時代にも何か人々が強い人間を求めてしまうような社会があったのではないかと思う。

 

フランス人のレクチャーとはもちろん私の家族です。

「どう思う?」と聞いたら、2:1とのこと。

そこから50分ほどのレクチャーが始まって今に至る、という感じ。

 

独裁者の時代には国は借金をしなかった。ナチも、、というところから、そこに必ず金がからんできて戦争になるという話。

タブーな話だが、お金といえば、何がからんでいるかは想像にお任せするところで、それ以降はお金を最優先にした社会の根源への厳しい批判が続いていく。。

 

もちろんフランス人だから、(マイン・カンプ、我が闘争ですよね、邦題、読んだらしいです)かなりフランスに敵対した内容はもちろん好きになれるわけがないが、国のシステムを立て直したところはポイント2、もちろん人種に関する部分は最悪、悪いほうにポイント1、とのことで、2:1。

1:9ではないのか、と思ったが、また新鮮な違った観点をもらった。

 

そこから今の日本の若者たちの弱体化について話が飛んでいる。

マキャベリ好きかな?と思ったら、案の定。

 

強い君主。

これがなくても個人が強くなる社会とはどうすればいいのか、という答えはまあ目の前にあるのかな。。

真剣に生きる、自分のためでなく他の人のために行動する。

これがバックボーンにあるようで、なかなかこんなに徹底した人はいないのだな、とわが家族ながら50分のレクチャーを行って

全く疲れていない様子に脱帽。

せっかちな日本人に通用するか、というところですが、、

 

ムッソリーニ、ヒトラー、そして今のロシアも世界の批判を浴びながらも何か守ろうとしたものはあったのだと思う。

守るものとは、

今の社会の多くの若者が拒否しているもので、そこから目をそらそうとすればするほど、世界は退廃に近づくような気がしている。難しい。

 

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てなところで、今週末は、週7で働いてしまったためちょっとだけ余った時間を家事とこの家族内ディスカッションで過ごした感じです。

久しぶりに麵が食べたくなって、インスタントラーメンに沢山キャベツと豚肉を入れて食べたりしましたが、ラーメンの汁をどうやって二次活用して、廃棄物を少なくするか、、、それを考えていた頭から切り替えて、50分のレクチャーは重く、ヒトラー評伝も重く、現実の人生と世界を考えつつ寝なければいけないのでした。。

 

明日は仕事でいっぱい、というのは幸せなことかなのかな。