怒涛の年末だった。
休みがなかった11月と12月。
仕事がピークだった12月の日曜日を過ぎたあたりで、ちょっと怪しい風邪模様。
その後はなんとかだましだましやってきたけど、最終出勤日には悪寒。
あえて、インフルの人となりました。
久しぶりの悪寒、高熱、節々の痛み。
私ひとり実家にも帰れず、なんともさびしい年末となってしまいました。
まあ、苦しかったけど、今日はだいぶいい。
なんでも出口の光はあるんだと思って過ごしたい。
少しピアノが弾けたり、気になっていた洗濯物をやっつけたり、日々のことができるありがたみを感じる。
日常生活が通常に送れるありがたみを噛みしめているけれど、そんなのは現代人の贅沢で、吉田松陰は
「人一日此の世にあれば一日の職を食らいい日にの衣を着、一日の家に居る。何ぞ一日の学問、一日の事業を励まざるべけんや」と言っている。
昔のすごい人は本当にすごかったんだと思う。
一つ一つの文章が本当に隙間がなく、すべて学問と精神世界に向けられている。
現代のすごい人はすごく頑張るけど、どっかでものすごく気晴らしもしているんじゃないかと思う。
でも、こういう息の詰まるような鋭い思索をする風土もあったのだと勉強になる。
便利なことや楽なことにばかり流されてはいけない。
とは思いつつ、やはり今は病気から早く完全回復したい。。
最近毎日新聞を読んでいたつもりだけど、あまり嫌な刑事事件のニュースがにないなと思っていたら、ネットのニュースではたくさんありました。読んでいて苦しくなったのは、75歳のだんなさんが74歳の奥さんを殺してしまった事件。二人の生活の様子が細かく書いてあって、なぜ歯車が狂ってしまったのか、、なぜ幸せが壊れてしまったのか、、せつなくて。
そう家族をみな実家に帰したので、一人でいるものだから、熱が下がってきたら映画なんかも見てしまいました。
「禁じられた遊び」まだ見たことがなかったんですよね。
これも苦しくなりました。主人がいうところのフランスがフランスらしかったころのフランス人たちの名演技ですね。
そして最後にとどめで号泣するしかないビデオがユーチューブにありました。天才バイオリニストの渡辺茂夫さんのエピソードでした。海外留学はその直後には成功か失敗かわからないものです。私も帰ってきたときには自分の留学という選択は失敗だとも思っていました。でも今は違います。ただ、彼の選択した道はあまりにもつらすぎて。
おかげ様で年末に沢山熱も涙も放出し、すっきりしたような気がします。
そういえば、留学といっても全然違うタイプですが九鬼周造、この人も気になっています。
以前にも読書会でテーマになっていて彼の「いき」とはということについて数名の方と一緒にディスカッションしたのですが、今は彼の人物像に興味があります。こちらはかなり留学をエンジョイされていたようですが。ヨーロッパで最初から数か国語をあやつる、なんともハンデなしのスタートです。
最近読み始めた「日本的なもの、ヨーロッパ的なもの」の中の1章に彼が出ています。
やはり「いき」とは色気という要素なしにはありえないのですね。写真からはあまり遊ぶような人には見えなかったのですが、なかなか遊び人だったようで。漱石とは反対タイプのようです。
私は未熟でまだまだ知らない素晴らしい日本の作家がいて、そういえば今頃大岡昇平を読みました。「パルム」かな?フランス文学の訳者さんだったような印象であまり私の中で戦争の作家というイメージがないままにここまで来てしまっていました。
慌てて「野火」から読み始めました。今「事件」を読んでいます。「事件」についてはもう最初からなんとなく結末が見えているような気もするのですが、その誠実な筆致が読書を後押ししてくれています。
これは改めて読んでいる「美しい日本人」から大岡さんの本を読まなくてはいけない、と思ったからなのでした。
そのほかにも並行して、「フランスの高校生が読んでいる哲学者」「Atomic Habits」金太一先生の「ホンモノの日本語を話していますか」エマニュエルトッドの著作など沢山書きたいことはあるのだけれど、今日はそろそろまた熱が出ると困るので、やめておこうかと思います。
2024年、政治的な意味では、世界は予想できる方向にしか進まないと思うけれど、思惑を超えたところで何か感動があるような年になってほしいとは思う。
P.S.
ほぼ備忘録ですが、熱が出た後、なぜか決まってポテトチップスか唐揚げが食べたくなるんです。
小さいころから。
熱が出始めたころは、ナシや桃、果物オンパレードと水分補給だけなのですが、よくなってくるころに、なぜか消化悪いのでは、、と思うのですが、ポテチが食べたくなり。。
そんなわけで今日はアマゾンでポテチを大人買いしてオレンジジュースと一緒にいただきました。
今日中に届けてくれるのがカルビーではなくて、湖池屋だけだったのですが、湖池屋ポテチ、おいしくなりましたね。
ポテチなんてティーンエイジャー以来あんまり食べなくなってしまって、ましてやカルビー派だったので湖池屋のものはカルビーがポテチを発売する前の透明の馬車の絵が描いてあったかな??そんなパッケージのアブラギッシュの塩まみれのしょっぱすぎるポテチの印象しかなかったのですが、、、今日ジュースと一緒にいただいたのはとってもおいしかった。
今しか食べたくないから、あとは娘や家族、職場の人にもらってもらおうかな。。12袋も入っていました。。。
まあ、コンビニに買いに行く元気がなかったのだからしょうがない!
吉田松陰様には叱られてしまいそうな衝動による行動でした。
湖池屋透明ビニールのパッケージ、湖池屋のサイトにありました。
「イケイケGoGo湖池屋、ポテトチープス」というコマーシャルソング聞いたことがあるような気がする。