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新人ライター奮闘記

自分は今、制作会社に企画要因、プロットライターとして参加しています。

ブログには、プロデューサーとの打ち合わせや企画書の書き方についても書いていきたいと思います。


また、「文章の書き方」、「企画の見つけ方」なども書いて行きたいと思います

人には、みんな信仰心というものがある。


いや、別に怪しい宗教の話しではありません。

たとえば、親を信じている、友達を信じている、恋人を信じている、そして、自分を信じている。


神や仏に関係なくても、何かを信じている気持ちがあれば、立派な信仰心なんだと思うんです。

ただ、この信仰心、ちょっと危険なところがあります。


信仰心から、そのまま執着心、依存心になってしまう危険性があるんですよね。

これが、けっこう危険なんです。


どんなふうに危険なのか?それをしっかり理解するためには、映画を観るのが一番です。

だって、登場人物が信じている事、こだわっていることを描くのが映画のはずだから。


登場人物の信仰心がビリビリと伝わって来るのは、今の映画よりも昔の映画、古典がお勧めです。

それも、中途半端な古典じゃなくて、シェークスピアが原作になっている映画とか、シェーホフが原作になっている映画だったりを観るとよく解る。


今もナイスなタイミングで、古典中の古典が映画化されていますよね。


ご紹介しましょう。




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「レ・ミゼラブル」です。



宗教とは関係なくと書きましたが、この作品はおもいっきりキリスト教の思想が

ベースにあります。

しかし、苦しい時に何を信じるのか?によって、その人の潜在能力が発揮されたり、発揮できなかったりする事があるという事がよく解る作品になっています。


ジャン・バルジャンは司教の助けで神と善を信じる、フォンテーヌは娘を信じてる、コゼットはバルジャンを信じてる、ジャベールは正義を信じている。


それぞれの登場人物たちが信じている事がはっきりと描かれていて、信仰心が作品から滲み出ています。

そこが、現代の僕らが観ても、未だに心を動かされてしまう要因だと思うんですよ。

信仰心は、いつになっても消えないんですね。


とくに、僕が個人的に感じたのは、「今まで信じていた事が信じられなくなってしまった時の衝撃力の強さ」です。

現代に生きる我々でも、最後のジャベールの行動は本能的に理解してしまうんですよね。


現代は、より自分自身を信じる気持ちが大事になってくると思います。


「そう言えば、俺(私)の信仰心って何だろう?何を信じていたっけ?」


そんな問いかけを自分自身にするためにも、「レ・ミゼラブル」を観てみてください。


あなたが信じている事は何ですか?

高校の頃、映画に魅せられて、物語に興味を持ち、ずっとシナリオ(脚本)を勉強して来ました。


それは、もう夢中になって追いかけて来ました。

黒澤明監督作品のアクションにワクワクし、ヒッチコック作品のサスペンスにハラハラし、ビリーワイルダー監督作品のラブストーリーにキュンとなる。

今から思い返せば、完全にマニアックな変わった奴だったと思いますが(笑)、それなりに楽しい学生生活だったと思うんです。


で、最近、時間がポカンと空いた時に、ふと疑問に思うんです。

「なんでこんなに映画に夢中になって来たんだろうか?」って。


そもそも、映画の何に惹かれて、ここまで追いかけ続けて来たんだろうかって。

最近、なんか考えちゃうんですよね。

それで、なんだかんだ考えた結果、出て来た答えが、僕は「キャラクターの魅力に惹かれていたんだ」という事なんです。


僕は長い間、映画ファンをやって来て、たくさんの映画を観てきましたが、どうしても好きになれなかった映画もあるんです。

それは、みんな芸術的と言われて、映像の美しさ重視の映画。

僕は自称、淀川さんの弟子なので(笑)、嫌いな映画でも良いところを探そうとするんですけど、どうしてもテンポがゆっくりで登場人物が何を考えているのか解らないと耐えられなくなっちゃうんです。


そうなんです、登場人物に感情移入だったり、応援できないと、嫌になっちゃうんですよ、やっぱり。

思い返せば、僕がプロットを書いて、読んでもらった周囲の人達に酷評される時って、だいたい登場人物の事を考えないで、ストーリーの事ばかり考えてしまった時なんですよね。


今回、そんな事をしみじみと考えてしまったのは、ある衝撃的な映画を観てしまったからなんです。



ご紹介しましょう。




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山下監督作品、「苦役列車」です。



ポスターに、「友ナシ、金ナシ、女ナシ、この愛すべきろくでナシ」と書かれています。本当にその通りの映画なんです。

ただ、愛すべきと書かれているけれど、中には愛せない人もいると思います(笑)、あまりにも身勝手で、自分に自信が無く、ウジウジしているので、はっきり言って、愛せないろくでナシと感じる人がいても、おかしくありません(笑)。


でも、僕は嫌いになれなかったんですよね。

どちらかと言うと、好きになっちゃうキャラクターなんですよ。


と言うよりも、暴露すると、昔の自分を観ているようで、ちょっと気分が悪くなってしまったんですよね、映画を観ながら(笑)。

主人公の異性に対するギラギラした欲望とか、学歴コンプレックスとか、「これは自分の事なんじゃないか?」と思うぐらい、自分のコンプレックスを見透かされた作品だったんです。


だから、最後のラストシーンは、「俺、なんでこんなに泣いているの?」と、思うぐらい号泣だったんですよね、恥ずかしながら(笑)


正直、軽い気持ちで観たんですけど、完全に油断してました(笑)


昔、黒澤明監督の「ガマの油」という自伝を読んだ時に、書いてあったエピソードを思い出しました。

黒澤監督が稲垣監督の学園ものの映画を観ていた時の事です。

その時の稲垣監督の映画は、教室の中の出来事を描いたものだったようなんです。

その映画の中に一人、障害を持った子供が出て来て、いつも隅でウジウジしているシーンが頻繁に出て来るらしいですよ。

黒澤監督は、その子供を観ているうちに、気分が悪くなってしまい、いったん映画館を出てしまったと言うのです。

黒澤監督は、その時、こう思ったそうです。


「あの子は、私だ!!」


つまり、黒澤監督は、落ちこぼれで、勉強についていけなかった幼少時代を思い出して、気分が悪くなってしまったんですね。

「苦役列車」の主人公を観た時、僕が気分が悪くなってしまったのもクロさん(黒澤監督)と同じ理由だったと思うんですよ。


たまに、映画を観ていて、キャラクターの気持ちが自分の気持ちに流れ込んで来る現象を経験しますが、ここまで感じ取ってしまったのは久しぶりでした。


僕が改めて、映画のキャラクターとは何なのか?人の魅力とは何なのか?を考えてしまうのも自然な事だったわけなんです。


さて、皆さんはどうでしょうか?

「苦役列車」の主人公を好きになれるでしょうか?


ぜひチャレンジしてみて頂きたい。

長い間、テレビドラマファン、映画ファンをやっていると、なんとなく磨かれて行く感覚というものがあります。


それは、面白いドラマ、映画を見分ける嗅覚みたいなものです。


ドラマも映画も最後まで観てみなければ解りませんし、最近やっているドラマ、映画の中で、きっとこれが一番だと言い切ってしまう事なんて出来ません。


もしかしたら、まだ自分が観ていない作品が一番面白いかもしれませんもんね。

でも、時々、これ以上の作品は、今期のクールの中ではないだろうと思う事ってあるんです。


たとえば、「Mother」の時がそうでした。録画した全部のドラマを観たわけではないのに、間違いなく今期のクールの中で、「Mother」が一番面白いと思ったものです。

そして、実際に、その時のドラマは、「Mother」を超える作品はなかったように思うんですよ。


何の根拠もないんですが(笑)、「もう、これは間違いなく今期のドラマで一番」だと思ってしまう時ってあると思うんです。


今期のドラマでいうと、前に紹介させて頂いた「最高の離婚」


そして、もう一つ、土曜、夜九時、「泣くな、はらちゃん」があります



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脚本は、あの、岡田恵和さん。僕の世代は、岡田作品と言えば、なんと言っても「ビーチボーイズ」なんですが、もしかしたら、「泣くな、はらちゃん」は岡田さんのもう一つの代表作になる可能性が高いと言ってもいい。


ただ、やっぱり、岡田作品なので、あっと驚く展開とか、予想を裏切る展開とかはないんです。

刑事ドラマとか、推理ものが好きな人は、ちょっと物足りないかもしれない。


でも、「泣くな、はらちゃん」の魅力は、そこじゃない!(笑)

ズバリ、タイトルにもあるように、はらちゃんこそがこのドラマの最大の魅力なんですよ


はらちゃんのようなキャラクターは、映画史の中で永遠と受け継がれて来たキャラクターです。


純粋で世間知らずで、人を信用する事しか知らない。

そして、自分の好きな人を一途に想い続ける。

そんなキャラクターは、映画の歴史の中では、とくにサイレント期に多く登場しました。


たとえば、キートン、ロイド、そして、忘れちゃいけないのが、チャップリンですね。

「街の灯」のチャップリンなんて、はらちゃんの原型のように思いますし、90年代の「フォレストガンプ」もはらちゃんの要素がありますね。


はらちゃんのようなキャラクターを登場させた瞬間、その作品は「本当に人を愛する事が出来るのは、架空の世界にいる人か障害を持った人にしかできないのではないか?」というメッセージを自然に持ってしまうものです。


そして、だからこそ、キャラクターの一言、一言が胸に沁みて来るわけなんです。とくに、仕事で悩んだり、人間関係で悩んだりしている時に聞くと、号泣してしまうかもしれませんね(笑)


注目すべきは、岡田さんを始め、スタッフの皆さんが、今この時に、はらちゃんのようなキヤラクターをテレビの世界に登場させたという事なんです。


今、震災の復興で大変な時期だし、中国、韓国とはもめてるし、消費税が上がるしで、けっこう嫌なニュースを耳にしますよね。


でも、そんな時代に、はらちゃんが「自分なんてどうでもいいなんて、言わないでください」とか「あなたが笑えば、世界は輝くんです」と言った言葉を本気で言ってくれる。


その事に、「泣くな、はらちゃん」を今この時に、オンエアする意味を強く感じるんです。

愛情とか友情とか信頼とか、そんな言葉をなかなか信じられないからこそ、堂々とドラマの中で純粋無垢なキャラクターを登場させる。

その事に、脚本を担当している岡田さんをはじめ、スタッフの皆さんの覚悟、ドラマの力に対する信頼を感じるのは、私だけでしょうか?


いろいろ嫌な事があるかもしれませんが、はらちゃんが頑張るなら、僕らも頑張ろうじゃりませんか?皆さん!(笑)

きっと、はらちゃんは、これから両想いの辛さを味わって行くと思いますが、じっくりと見守って行きたいと思います。


頑張れ、はらちゃん!(笑)

皆さんもはらちゃんを応援して頂ければ幸いです。