男らしさ、女らしさという言葉がある。
誰が言い出したのか知らないが、小さい頃、必ず一度は学校の先生に言われた事があると思う。
「男の子だろ?泣くな!」、「男のくせに、ウジウジするな!」
女性なら、「女の子でしょ?静かにしなさい」、「女の子なのに、はしたない!」
思い出しただけでも、胃が痛くなってしまう.(笑)
人一倍気が弱くて、優柔不断だった僕は、よく体育の先生に叱られていたのです。
そして、気が強くて、ハキハキ物が言える女子に怯える毎日を過ごしていました(笑)
小学生の僕は、当然のように、男らしさを要求される事に、まったく疑問を持ちませんでした。きっと、クラスメイトの女子も女らしさを要求される事に疑問を持たなかったはず。
けれど、中学生になると、事情が違って来る。
「なんだよ、男らしさって、勝手に決めるなよ!」と、憤りを感じ始めるんです(笑)
皆さんもそうじゃありませんでしたか?
型にはまるように強制されているというか、なんだか大人のご都合主義を感じてしまったんですよね。
まぁ、先生からすると、面倒くさい生徒だったと思うんですけど(笑)
高校に入学すれば、その男らしさの呪縛のようなものから解放されるのかと思いました。
でも、男らしさの呪縛はますます強くなるばかり・・・・・・(苦笑)
一説によれば、男はほっておくと気が弱く、ナヨナヨしてしまう傾向にあり、女はほっておくと、気が強く、ハキハキしてしまう傾向にある事が医学的に証明されているらしいんです。
だから学校は教育をしていく中で、女の子には、優しく、おしとやかである事を教え、男の子には、強く、たくましくある事を教えたというわけなんですね。
でも、はっきり言って、そんな事、知った事ではありません(笑)
気が弱いもんは、気が弱いし、気が強い人は、気が強いんです(笑)
僕が言いたかったのは、なぜ自分の性格を性別で判断されなければいけなかったのか?という疑問だったのです。
答えてくれる人は、もちろんいません。
男らしさって、なんだ?という疑問は深まるばかりだったんです。
でも、途方に暮れている僕を、救ってくれたのは、やはり映画でした!!
とくに、高校の頃から、見始めた西部劇です。
西部劇と聞いて、すぐにジョンフォード監督作品を思い浮かべたあなたは、なかなかのクラシック映画ファンですね
ジョンフォードっていう人は、1930年代から50年代の後半までに、映画史に残る西部劇を撮った偉大なる映画監督です。
今活躍する、映画監督にも多大なる影響を与えています。
とくに、「ダヴィンチコード」で有名なロンハワード監督は、トム・クルーズとニコールキッドマン主演で、「遥かなる大地へ」という作品を撮って、ジョンフォード監督作品にオマージュを捧げています。
そして、日本の巨匠、黒澤明はジョンフォードの事を師と仰ぎ、生涯、彼の作品に学び続けたと言います。
なぜ黒澤さんやロンハワードはジョンフォード作品に、魅了されたのでしょうか?
それは、ジョンフォード作品には、男らしさと言う名の、人情が描かれていたからんだと思うんです。
ジョンフォードのサイレント作品に、こんなシーンがありました。
ある若い男が酒場に入って来ます。
男は態度の悪いオヤジをみつけて、注意するんですが、オヤジはその若者のはっきりとした言い方にカチンと来て、いきなり殴り合いになります。
やがて、店がめちゃくちゃになるほど、暴れた二人は、疲れて地べたに座り込みます。
若い男「あんた、オヤジのくせに、なかなかやるな!」
オヤジ「おまえこそ、若造にしては、いい根性してるよ」
二人はお互いの名前を教えあって、がっちりと握手をし、今度は一緒に酒を飲みに行ってしまうのです(笑)
僕はアテネフランセで、そのシーンを観た時、ハッとしました!
「これだ、これぞ本当の男らしさだ!!」(爆笑)
喧嘩をしても、ウジウジ恨んだり、復讐したりするのではなく、逆にお互いの心意気、ハートの部分を認めあって、仲良くなって酒を飲みに行ってしまう(笑)
この男らしさだったら、納得出来ますよね。
これが男らしさだったんですね?(笑)、今のヤンキー風の高校生に見せてあげたい(笑)
喧嘩って相手を倒すためにするんじゃないんです。
相手を知るために、全力でぶつかって行く事なんですよね?
ジョンフォードに教わりました。
もし、古い映画は苦手だと思う方は、前に紹介した、ロンハワード監督の「遥かなる大地へ」という作品と、クリントイーストウッド監督の「ブロンコ・ビリー」という作品を観てみてください。
ジョンフォード魂を味わう事が出来ます!!