「脚本を書き続けるために、大切な事は何ですか?」
そう聞かれた脚本家の福田卓郎さんは、以下の5つを挙げています。
1健康でいること。
2好奇心を失わないこと。
3めげないこと。
4手を抜かないこと。
5面白い作品を書くこと。
確かにこの5つは、書き続けるために、めちゃめちゃ大事です。健康でいなかったら、どんなに面白い作品を書いていても、やがて書けなくなってしまいます。
そして、嫌な事があるたびに、めげていたら、書き続ける事は出来ないし、手を抜いたり、面白い作品を書かなかったら、自分自身のモチベーションが下がってしまいますよね。
どれもプロからの重要なアドバイスだと思います。
しかし、福田さんのアドバイスの中で僕が最も重要だと思うのは、2番目の好奇心を失わないことだと思っているんですよ。
もっと言えば、好奇心さえ失わなければ、後の4つは自ずとついて来るのではないか?と考えているぐらいなんです。
好奇心を、ワクワク感と言い変えてもいいかもしれません。
たとえば、ドラマや映画の企画を考える時、「この原作だったら誰も目をつけてないから、きっと驚くだろうな」とワクワクする感覚。
オリジナルの企画書を書いて、構成やキャラクターが上手くいって、「これを大ヒットとさせてやるぞ!」と意気込んでいる時の気持ち。
まぁ、実際は、そんな簡単じゃありませんが(笑)、企画が動き出した時ぐらい、ワクワク感を持っていないと最後まで走る事が出来ません(笑)
それは何もシナリオライター志望者に限ったお話しではありません。放送作家、コピーライター、フリーライター、そして、企業で企画をプレゼンしなければいけない立場の人など、アイディアを定期的に出さなければいけないすべての人達に言える事なんです。
福田さんも、「好奇心は脚本を書き続けるエネルギーのようなものである。書く才能や技術があっても、好奇心を失ってしまったら骸(むくろ)のようなものだ。好奇心こそが脚本を支えているのである」と仰っています。
でも、そんなライターや企画を考える人を支える好奇心、ワクワク感って奴は、意外に長持ちしません(笑)
締め切りだったり、何度も直したりしているうちに、いっぱいいっぱいになってしまい、好奇心なんてどっかに飛んで行ってしまいます(笑)
それでは、駄目ですよね。
なんとか好奇心を無くさないように、最初のワクワク感を取り戻さなければなりません。
散歩でもしますか?仮眠を取りますか?映画やドラマを見て気分転換しますか?どれも好奇心を取り戻す方法ではありますが、すぐ戻って来るというわけにはいきません。
じゃあ、どうするか?僕がやっている方法をご紹介しますね。
それは、本屋に行ってみるという事です。
拍子抜けした方、ごめんなさい(笑)
でも、本当に本屋に行って、置いてある本を見て行くと、好奇心、ワクワク感が戻って来るんです。
もちろん、ただ見ているだけじゃ駄目です。ベストセラーだけを確認して帰るのも駄目です。
しっかりと見なきゃいけないのは、むしろ、売れていない本なんです。
もっと言うと、サブカルチャーのコーナーを見てみてください。
そこには、本を書いたライターさん達の企画意図がはっきりと見える本があります。
たとえば、こんなタイトルの本がありました。
「通訳捜査官」。「なんだ、それ?」と思いました(笑)。なんで、通訳を捜査しなければいけないのでしょうか?(笑)
なんか、「通訳捜査官」というタイトルだけで、読んでみたくなりますよね?二時間ドラマの企画にいいかもしれません。
あとは「職業、「泥棒」年収3000万円」。おい、おい、それ本にしていいのかよ!とつっこみをいれたくなりました(笑)。しかも表紙に、「けしてマネしないでください」と書いてあるんですよ。だったら書くなよ!(笑)、と再びつっこみをいれたくなります。でも、本の企画としては、とても面白い。
このようにベストセラーになる本よりも、サブカルチャーに並んでいる本の方が、本を書いたライターさんが、どんな気持ちで書いたのか?どんな企画意図があったのか?がバシバシ伝わって来るんです。
まるで著者の方の顔が見えるようだと表現してもいいかもしれない。
それが僕にとっては、エネルギーになるんです(笑)
同じ企画、アイディアを考える人間として、かなり励まされるんですよね。
皆さんも試してみてください。