「今、一番売れている脚本家は誰ですか?」と、聞かれて、あなたなら誰を答えますか?
三谷幸喜さん、坂元裕二さん、などの売れっ子脚本家達を思い浮かべる人もいると思います。確かに、三谷さんも坂元さんも偉大な脚本家だし、売れてます。でも、そんな二人を上回る勢いで、作品を連発している脚本家がいます。
大森美香先生です。最近の大森先生の活躍は、異常です(笑)
売れすぎです(笑)、ほとんど、一人勝ち状態です。
月9の「夏の恋は虹色に輝く」を書いた後に、NHKの「10年先も君に恋して」を書く。
しかも、二作品とも、オリジナルのラブストーリーなんですよ!
ドラマ冬の時代と言われる現代において、こんな事はありえないはずなんです。
どうして、そんな事が起きるのか?理由の一つとしては、当然、大森美香作品が面白いからというのが一つです。あの大森さんしか書けない、独特の構成感覚。
プロデューサーは、あの感覚に惹かれて、仕事を発注するんでしょうね。
あとは、テレビドラマ業界特有の守り体質があると思います。
前に視聴率を取った作家を使っていれば、とりあえず安心というテレビ業界の保険精神が、一人の売れっ子脚本家に仕事が集中するという現状を引き起こしているんだと思います。
一度、売れると企画が通りやすくなるという話しを聞いた事がありますし。
それにしても、なんで、あんなに売れるのか?今日は、大森作品を読み返してみて、大森作品の魅力を考えたいと思います。
まず、今日、電車の中で、「10年先も君に恋して」のシナリオを読んで気がついた事は、やはりセリフが上手いという事。それも単に上手いだけじゃなく女子の目線でのセリフが上手い。
これは、女性の脚本家が書いているから、上手いのは当然じゃないか?と思うかもしれないんですけど、意外にそうじゃなくて、女性の脚本家が書いたものでも、「あれ?」と思うセリフあるんですよ。
でも、大森先生は、まさに女子のセリフをバッチリ書けちゃう。あのへんが凄さの理由かもしれない。
あとは、さっきも書きましたが、構成です。今度、ゆっくり箱書きにしてみないと解からないけれど、大森先生が書いた連ドラを観ていると、事件やドラマがたくさん起こったけれど、意外に話しは進んでないという回があったりする(笑)
でも、次も観てみたいという気にさせるので、あれは、まさに大森マジックですね。
君塚良一先生や古沢良太先生、林宏司先生などの作品は、構成ががっちりしていて、伏線やキャラクターの細かい部分まで、計算されている感じがするけれど、大森先生の作品は違うような気がする。
なんて言うか、構成がふわふわしている(笑)、いつにまにか大森ワールドに引き込まれている感じがする(笑)、あれは、本当にマネできない。
近いうちに、大森作品の構成を箱書きにして、分析したいと思います。
もしかしたら、連ドラの一時間ぐらいの長さのシナリオを勉強するには、最適な作品なのではないか?と思います。
大森美香先生に続け!(笑)