描きたいことがあるか? | 新人ライター奮闘記

新人ライター奮闘記

自分は今、制作会社に企画要因、プロットライターとして参加しています。

ブログには、プロデューサーとの打ち合わせや企画書の書き方についても書いていきたいと思います。


また、「文章の書き方」、「企画の見つけ方」なども書いて行きたいと思います

BUMP OF CHIKINの曲、重松清の小説、そして、フェリーニ監督作品の「道」、この三つのキーワードに共通しているのは、なんでしょうか?


正解は「孤独」です。前に書いた3つの言葉は、みんな僕が好きな物です。バンプの曲は、素直で自分の心をつねに癒してくれるし、重松清の小説も負けた時からスタートする感覚がとても好きです。そして、フェリーニ監督の「道」という作品は、僕がはじめて、号泣した映画なんです。



自分の心が動かされたものを見つめると、自分が何が描きたいのか?が見えて来ると聞いた事があります。それは、本当です。



今、通っているシナリオ講座にオリジナルの企画書を持っていった時に実感しました。自分が見せた企画書は、簡単に言ってしまうと、いじめ、パワハラを題材にした企画書でした。


皆さんなら、いじめ、パワハラを題材に何か書いてくれと言われたら、どんなストーリーを考え、どんなキャラクターをつくりますか?


まず、思いつくのは、「虐められている主人公が、厳しい現実に負けずに、最後には虐めを乗り越える話し」を思いつくのではないでしょうか?たぶん、多くの人がそのパターンで話しをつくるはずです。既存の作品にも、「泣かないと決めた日」や「ライフ」などがありましたね?


僕は今回、そのパターンを、あえて辞めて、虐めに負けてしまった人を主人公にして、もうすでに戦いに負けてしまった所から物語がはじまる展開にしてみました。そして、ラストは、不登校の子が学校に行くようになるとか、会社に行けなかった人が、行けるようになるというハッピーエンドにはしないと決めて書きました。


学校に行くようになったとか会社に行くようになったとか、解かり易いラストにしなくても、主人公の成長を描けるのではないか?と考えてみたわけです。


ところが、失敗でした。「主人公に感情移入が出来ない」と言われてしまったんです。


この、「主人公に感情移入が出来ない」って言うのは、悪いシナリオに対して、よく言われる言葉です。シナリオライターで、スクリプトライターをやっている三宅隆太さんは、悪いシナリオには、4つの特徴があると言っています。


一つ、「二行で言える話しになっていない」。二つ目、「主人公に感情移入が出来ない」。三つ目、「転換点の位置がおかしい」。四つ目、「テーマのマッチングが悪い」というものらしいんです。


ばっちりと、二つ目に出来てますね?では、どうしたら、感情移入できる登場人物をつくる事が出来るのか?その答えは簡単です。主人公に、ゴール、つまり目標、目的地をつくってあげればいいんです。


たとえば、「金持ちになりたい」とか、「恋人が欲しい」とか、そういった具体的な目標、目的地をつくって、ストーリーやキャラクターをつくってあげればいいわけです。

そして、そのゴールに、なかなか辿り着けないように障害をつくってあげる事が大事だと三宅さんは言っています。


三宅さんが、言っている事はよく解かります。でも、それを解かったうえで、人生に後ろ向きな人間を魅力的なキャラクターとして描けないか?と考えてしまうのです。

それは、自分が前の3つのキーワードで書いた、「孤独」を描きたいからなんじゃないか?と最近、考えています。


そんなふうに考える自分は、ヨーロッパ映画のテイストが合っているのかもしれませんね?よくヨーロッパの映画では、後ろ向きな人間を描いたりしていますもんね?


だけど、なんとか後ろ向きな人間を魅力的に描けないだろうか?ヨーロッパ映画を分析して、自分なりのエンターテイメントを考えたいと思います。


しかし、テレビの世界で生きて行くうえでは、エンターテイメントをつくって、芸術家ではなく、自分はサービス業なんだという認識が必要なんだと思うんです。


つまり、自分が表現したいものを作るんじゃなくて、お客さんが喜ぶものを作るのが、テレビの脚本家だと思うんです。


だから、主人公の目標、目的地が解かりやすい作品をつくるべきかもしれない。

悩みはつきません(笑)