梅雨空の合間に太陽が顔を出しましたよ☀️
寝たきりとなっているハヤテに
外の空気と、陽の光を浴びさせたい。
母親が子どもを乗せたベビーカーを
押すように
ゆっくりと歩くうしろ姿。
中学生の娘はかつて
ハヤテに強く引かれながら
生まれて初めて「犬の散歩」を経験しました。
リードを持つのも
おしっこをしたら水で流し
ウンチをしたら必ず拾うということも
しっぽ村の保護犬たちが娘に
教えてくれた
そう、カートの中には
あの時、娘に
「犬の散歩」の楽しさを教えてくれたハヤテがいる
https://ameblo.jp/ananan223/entry-12689978418.html
ハヤテ
きみは私の娘の声を覚えてる?
匂いは?
頭を撫でる手の感触は?
ほんのすぐそこまでなのに、
ハヤテが寂しくないように。とぬいぐるみを
一緒にカートに乗せて連れて行ったんだって
(笑)
暑いから途中で水分補給ができるように
ちゃんと水も持ったよ
実は、この他にも
大きなカートに
タオルやらトイレシートやらたくさん持って
行ったみたい(笑)
すぐそこなのにね(笑)
本当にすぐそこなのに
ハヤテはかつてのように自分の足で
立ち上がることも
歩くことも出来なくて
ちょっと不自由になったね
でもね、ハヤテ
こんな風に見る景色だって
良い刺激になるでしょ?
山の緑が
とっても近くに感じられない?
草の匂い
太陽のあたたかさ
いろんな匂いを運んでくる風
ハヤテの目が
どこまで見えているのか、
もしかしたら見えていないかもしれないけど
ハヤテが見るこの風景は
ハヤテだけのものだよ
ハヤテ
私の娘、大きくなったでしょ?
きみのとなりで
こうして頭を撫でながら
「ハヤテ〜、暑くない?」って
でも
あの頃と何も変わらないね
「ハヤテ〜、カメラ見てよ。ピース✌️」って
笑いながらきみのとなりにいたよ
お散歩から戻ったら
いっちょまえに
ご飯まで食べさせたりしてね
ハヤテのお世話も少しは上手になったかな
娘が成長する速さ
ハヤテが老いていく速さ
「平等」とは思えないけど、
この現実は
ほんの少し辛く寂しい気持ちにさせる
昨日まで
出来たことが、
今日は出来なくなって、
不自由さが増えて
時間の流れを止める事も
巻き戻す事も出来ないのに
心のどこかでそれを願ってみたり、、、
流れる時間と
また訪れる季節の中
それでもずっと変わらないことは、
気づいてくれるかな?
青い空が気持ちいいのも
笑顔が愛おしいのも
ハヤテ
きみのとなりだから
これからもずっときみを呼ぶよ
「ハヤテ〜
今日も良い天気だね」
きみのとなりで。
となりで
ほほえむことが出来るのは
あなたがいるから。
しっぽ村 宮