● マイナスイメージがあるビジネスの思考実験 その4

 

 だいぶ長くなっていますが、ちょっとしたビジネス思考実験に関して、まずは元になるビジネスそれぞれの説明を終え、ようやく本題に入る所になります。

 

 

 

 

 私は過去の記事にもあるように中学時代の友人に誘われてマルチ商法の勧誘を受けたり説明会に行ったりしましたが、そこで色々と思いついたビジネスモデルがあったのです。

 

 それがマルチ商法×転売です。

 

 我ながら胡散臭さが爆発的だなと思いますが、とりあえず今私の頭の中にあるうちはマイナスとマイナスを掛けてプラスになるような印象になっています(笑)

 

 詳しく説明していきましょう。

 

 まずはマルチ商法側の建前が本当であることが前提となっています。

 

 マルチ商法の建前とは「商品が良い」ということです。

 

 実際私は有名どころの商品の評判と、勧誘を受けたグループの「何故良い物を作れるか」という説明しか知らないのでここが破綻していると全てが無に帰す話ではあります。

 

 私が勧誘を受けたグループの商品が良い理由とは簡単に言うと「広告費の分を商品の開発にあてている」からだそうです。

 

 TVのCMのような不特定多数に向けての広報活動は莫大な予算がかかります。

 

 商品開発と広告に予算を割くのではなく、広告部分を会員の口コミによって行い、商品開発に力を入れるというロジックです。

 

 実際は完全な善意の口コミではなく、紹介が上手くいくことで手に入るインセンティブによって会員を奮起させるのですが、いずれにせよ紹介が成功した時点で入会金にインセンティブ分を含めておくと考えれば無駄打ちもないので効率は良いのです。

 

 マルチ商法が違法になるか否かの境目も細かくは色々ありますが、大きくは「正しい価格の商品を提供できているか」という要素もあるので、商品力はあるという前提は一応あるものと仮定したうえで思考実験の続きに行きます。

 

 商品の購入までの流れのみに着目すると、マルチ商法は会員制のショップのようなものだとも考えられます。

 

 基本的にそのグループに所属しない限りは世に出回らない商品を買うことが出来るということですね。

 

 「普通は世に出回らない」これは販売業に関してとても強みになります。

 

 普通には買えない商品ということは、それを提供するにあたって他の店で買われて機会損失を起こすというリスクが無くなるので価格競争をしなくてよくなるのです。

 

 前回の記事で例に挙げたPS5の転売、これは最盛期には元値5万数千円の商品が転売目的で買い占められ10万円以上で取引されていました。

 

 こんな暴利がまかり通ってしまうのは、流通からPS5という商品が枯れ果ててしまったから高くてもそこからしか買わざるを得ないからです。

 

 健全な企業はこういった「普通は出回らない」という要素を、「独自の技術を使ったオリジナル商品」というような形で作ります。

 

 しかし、この「普通は世に出回らない」というのを悪意を持って無理やり作るので、悪質な転売の嫌われるのです。

 

 このようにマルチ商法と転売の要素を考えた時に、私は「この2つは良くない部分を補完しあうことが出来るのではないか」と考えたのです。

 まず転売に関して、先ほど述べた通りこの業態が殊更に嫌われるのは買占めという手段で「普通に手に入るもの」を「世に出回らないもの」に無理やり買えるからですね。

 その点に関して、会員販売に近い要素を持つマルチ商法の商品は、同じグループのメンバーに売るのでない限り「世に出回らないもの」ということが言えるのです。

 ここで、PS5のように暴利を吹っかけても良いのですが、マルチ商法側にもメリットのある形にすると両者にうまみがある形になるのではないかと思えています。

 例えば私が勧誘を受けたグループのメイン商材は15000円でしたが、これを自分でWebショップを開いて20000円程度の売値で販売します。

 そして、この商品のリピーターに「元値で買いたい場合は」ということでマルチのグループの会員への勧誘をするのです。

 

 ちょっとまた長くなってしまうのでいったんここで区切ります。