● 正しくゴール設定が出来た感覚

 

 前回、前々回の記事は非常にネガティブな事象から始まり、”よりネガティブな状況に陥らないため”の方策を書いて居ましたが、今回はある種のポジティブへの転換の兆しを見たお話しになります。

 

 今回のテーマは「ゴール設定が正しくできるとはどういうことか」です。

 

 このブログではいわゆる苫米地式コーチングの内容をもとにした「認知科学的に人を成功に導く方法」というようなことの記事をそこそこ書いてきました。

 

 そのコーチング理論の中にゴール設定という重要な項目があります。

 

 ざっくりとした説明をすると、「自分の現状の外側にあるゴールを設定すると、無意識がそのゴールに至るまでの道筋を見つけてくれる」というお話です。

 

 このあたりは下記の記事を合わせてお読みください。

 

 

 このゴール設定は正しく出来ると「ゴールへの臨場感がはっきりと持てる」そうです。

 

 臨場感をはっきり持ち、ゴール達成した自分がはっきりイメージできるという事は、逆算してそこにたどり着くまでの間に何をするべきかのイメージもはっきりするので、「今何をすべきか」という事もはっきりして迷いなくゴールにつき進めるという事だそうです。

 

 この”高い意欲が湧き出てくる””ゴール達成までに何をすれば良いかはっきり分かる”という事を指して「ゴールからエネルギーが流れてくる」と表現したりもします。

 

 このゴール設定の話、頭では認識していたものの、感覚として理解できていなかったんですよね。

 

 何せ正しくゴール設定をするのが難しい。

 

 ゴール設定の条件はいくつかありますが、関門として立ちふさがる事としては例えば「心からやりたいと思う事であること」

 

 現代の社会人においてこれは結構なハードルです。

 

 まず心からやりたいことをちゃんと見つけるのが難しい。

 

 現代人は兎角仕事に追われ、余暇などは「リフレッシュに充てるもの」であり、息抜きにしたいことはあっても気持ちと労力を込めてやりたいことには出会えないことが多いです。

 

 生活の大半を埋める仕事もゴール設定は企業が決めますし、自分が心からやりたいと思うこと自体がほぼ亡くなってしまうのです。

 

 もう一つは現状の外側にゴールを設定する。

 

 これは過去の記事に書いたコンフォートゾーンに関わる話です。

 

 

 簡単に言うと自分の予測できる範囲の外にゴールを置かないと前述の効果が出ないということです。

 

 でも現状の外側ってことはそもそも認識することが難しいのでやっぱりその条件を満たすのも難しいのです。

 

 他にもゴール設定のハードルはありますが個人的にはやはりこのあたりがネックだなと思います。

 

 私も典型的な現代っ子なので、この「心からやりたいことを見つける」「現状の外側にゴールを置く」ということに苦戦していたわけです。

 

 そういった状態の中で、先日の師範からの苦言を聞いた時に一気にゴールが設定された感じがあったんですね。

  

 なぜなら師範からちゃんと技術を継承する道筋が途絶えたのが見えたからです。

 

 本来なら所属する空手の練度を上げることは「現状の最適化」と呼ばれ、予測の範囲内なのでゴールの要件を満たしません。

 

 しかし、今回の件で一気に「まともに空手を教えてもらえない側」に自分の現状が移ってしまったのです。

 

 これはあくまで私の中の認識ではありますが、結局は人は主観から抜け出る事が出来ないので自分の認識の中で変われば世界が変わるのです。

 

 いずれにせよ、私にとって「しっかり空手を習う」という事自体がゴールに変わったのです。

 

 その時にこれからやらなくてはいけないこと、今すべきことがかなり細かく見えてきたのです。

 

 いわゆる「ゴールからエネルギーが流れてくる」という現象ですね。

 

 実は今までにもかなり切羽詰まった状況で短期的に行動力や想像力が上がるということはあったのですが、その時は本当に火事場の馬鹿力的にその場を乗り切る事だけだったのですが、今回は結構長いスパンでの計画的なものまで頭に浮かびました。

 

 恐らくどうやっても短期的に解決出来ないからでしょうね。

 

 ただ、計画が頭に浮かんだことで、「正しくゴール設定が出来るとどうなるか」ということはある程度体感しました。

 

 あとはこれを狙って出せるようにしていきたいなと思います。