● 人は空白を埋めようとする 

 

 今回は前回の記事の補足を兼ねて人の習性というか無意識の働きについての情報をお伝えします。 

 

 

 この人の無意識の働きを覚えておいて応用すると、例えば文章を書く事や仕事の作業計画を立てる際の効率化に役立つ筈です。 

 

 その人の無意識の働きというのがタイトルにもある通り人は空白を埋めようとするという性質です。 

 

 ちょっとこの言葉だけでは分かりにくいと思いますので、例を挙げましょう。 

 

 特に分かり易いのは小説等の叙述トリック等です。 

 

 これは文章的に実は明示されていないはずの情報=空白を、読者が想像や先入観で無意識に埋めてしまう事を利用して、意表を突くというテクニックです。 

 

 また違う例として、以前紹介したラーメンズのネタもあえてシンプルにした背景や衣装、小道具で足りない世界観の情報=空白を観る人が想像で埋める事を意図しています。 

 

 

 こういった想像力を掻き立てる事を目的としたエンタメ作品などにとってこの空白は有効に働きますが、何かを説明したりする際に空白があるとその空白に誤解が入り込んだり解釈の違いが生まれてしまいます。 

 

 何かを解説する類の文章を書く時や、誰かと認識を共有する必要がある作業計画を立てる時等は基本的に不要な解釈の余地が生まれる空白は排除すべきです。 

 

 私が文章構成の指導を受けた際に問題点として「文章の理由が述べられずに次の話題に移っている」という指摘を受けました。 

 

 理由が述べられずに次の話題に行くということは、埋められない理由の部分が余計な空白となって残ります。

 

 その余分な空白を見つける方法が前回紹介した「全ての行間にWhyを入れる」だった訳です。 

 

 これは私自身が文章を分析する時にやってみて明確にやりにくさが分かった事なのですが、Whyを入れずに文章に理由が明示されているか判断すると非常に精度が落ちます。 

 

 さらに言うとこのブログの様に明確に一文書く度に一行空ける文章ばかりではないので、そういった空白の見つけにくい論説文等を読んでいると、より主語とその説明がどこにあるのか見つけるのが難しくなります。 

 

 そういった文章は実際の繋がりは勿論の事、見た目上も空白が見つからないので、問題点の発見自体が難しくなるのです。 

 

 ここで、とにかくルールを決めて、「句点一つの後にWhyを入れる」という風にしてみると一文一文に「理由」という空白が生まれます。 

 

 その空白に対応する説明が文中にあれば良し、無ければそこにどういった情報が足りないのかを確認する。 

 

 こうやって空白を見つけ出し潰していくことで意図が正しく伝わりやすくなります。 

 

 また、余談ですが、私がブログライティングの指導を受けて記事をリライトした際に行間に「Why」と入れてから作業を行った所、明らかにそれを行う前よりもさくさく進むようになりました。 

 

 どこに何を入れるかがはっきりとした上に空白を埋めようという習性が重なってブーストされたのだと思います。 

 

 以上の様に「人が空白を埋めようとする」という習性を頭においておけば、自分自身の文章作成、計画作り以外にも指示出し等にも役立つはずです。 

 

 自分も人も上手く載せられるようにしましょう。