● 全ての行間にWhyとつけてみる
今回の記事はこのブログでちょくちょく書いている「正確な伝え方」についての一つの答えを紹介します。
この「正確な伝え方」を紹介するのは、世の中にある伝え方が上手くない為に起こるすれ違いや諍いを少しでも減らしたいと思うからです。
そもそも、過去にもこういった「正確な伝え方」の記事を書いているのは、私自身の失敗を含めて、ちょっとした不明瞭さや言葉の省略、思い込みによって起こる認識のズレが起きているという場面を非常に多く見かけるためです。
皆さんも「冷静になればこう伝えればよかった」みたいな場面があるのではないでしょうか。
今回お伝えする手法は基本的には文章を作る際の注意点ですが、基本概念として覚えておくと、認識違いにすぐに気付いて訂正するなどで役立ちます。
ようやく本題に移ります。
今回紹介する「正確な伝え方」の手法は「行間全てにWhyを付ける」という事です。
これは、先日私がブログライティングの指導を受けた時のコツであり、非常に効果を感じた物です。
この方策は元々一度書いた記事の添削時に言われたものなのでたたき台は必要になるのですが、要するに「書いてある文章の一区切り一区切りに全て理由を述べられるか」ということを問われています。
そうやって行間にWhyと書いていき、その次の行で理由が説明されていないものには理由を埋める文章を追加し、前の文の説明が次の行でされていたらWhyを消すというだけの作業です。
これをやってみると、驚くほど前後の文章が繋がっていない事が分かったんですよね。
前後の文が理由付けになっていたのは割合にして大体3割程度でしょうか。
繋がっていない理由を分析すると、文章を書いている時に「今ここを説明したい」と意識が向いている事に関しては繋がっているのですが、その他の部分はかなり省略がありました。
例えばこの記事の冒頭では「何を伝えるか」「何故伝えようと思ったのか」という事を書いています。
これは今回は「Why」を意識して書いた為です。
しかし、私の過去の記事を見てもらうと「何故伝えようと思ったのか」が無い、またはあっても薄いかあまり理由にならない同期だったりというものばかりだったりします。
私自身には「伝えたいこと」がはっきり見えているが故に間の話を端折ってしまっていたんですね。
本来初めて文章を読む人を相手にすると考えるなら、相手は核心部分が何か分からずに読み始める事を考慮に入れないと、話の核心以外に気を取られて伝わらないという事が起こり得ます。
また、こちらが前提と思い込んでしまっている事を説明せずに話を進めて、相手の理解が途中で止まってしまう可能性もあります。
上記の様な相手に伝わらなくなる要素を排除していくためにも、一つ一つの文章に理由が明示されている事は大事な要素なのです。
こういった文章を書く際に常に理由を意識しておく事を習慣づけると、話を聞く側に回った時も、分かりにくい箇所があった時に何が足りていないかを理解し的確に質問できる等コミュニケーション上のすれ違いを防ぎやすくなるというメリットもあります。
自分で文章を書く習慣がある人は実際「Why」を入れながら添削をし、書く習慣がない人も評論などの文章を読む時に行間に「Why」を入れてみて繋がっているか確認しながら読んでみると、理由付けの意識が身につきます。
理由付けから正確な伝え方のテクニックを身に着けて、不要なすれ違いを無くしましょう