● レクイエム本番

 

 今回は本番ラッシュ二週目備忘録です。 

 今回の演奏会は過去の記事にも書いたモーツァルトのレクイエムを演奏する団体でした。 
 

 

 

 いきなり反省点なのですが、正直この団体に乗るにしては準備不足な所はあったかなという所がありました。 

 何故ならその当日のリハーサルはあるものの、その前の練習は参加出来なかったからです。 

 その練習に参加出来なかったのも実はイレギュラーで、話を受けた段階では全6回の練習で後半の練習は全て参加できる予定だったものの、最後の練習の日に過去の記事にもした友人の結婚式が入ったのです。 

 

 

 本番と被らなかったのは幸いでしたけどね。 

 しかし、その最後の練習に参加した人も本番とは二週間間が空いたそうなので、あまり期間の空きは言い訳にならないかもしれません。 
 

 話を戻してまずは午前中のステリハから。 


 私が参加出来た歌合せの時は合唱団の声量が若干心許なかったのですが、本番会場の響きの良さ、更には当日別の演目でソロで歌っていたバスの方が参加してくださったこともあり、雰囲気がガラリと変わっていました。 

  会場の響きはオーケストラ側にもプラスに働き、無理矢理鳴らそうとしなくても自然と音が飛ぶのでかなり良かったです。 

 それはそれで過去の記憶から情報をアップデートが必要でしたが、本番の環境に対応出来るように、弾きながら聴きながら、演奏を最適な物にアジャストしていきました。 

 今まで指が回っていなかった所、最後に参加した練習ではニュアンスが出せていなかった部分もかなり対応出来るようになっていて多少ほっとした感覚はありました。 

 そして、長めの休憩を挟み本番。 
 

 正直な話、ちょっとというか相当緊張に呑まれている感覚がありました。 

 なんだかんだ歌に合わせるという事に慣れていないこと、難しい譜面なため、頭に入りきらない部分があること、二人しかいないのでミスると一発でバレる、どころか悪い意味でオーケストラに強い影響を出してしまうということにビビっていたようです。 

 考えてみると、これはかつて別の曲でソロを弾いた時に感じていた緊張に類するものだったかもしれません。 

  眠気とも、気が遠くなっているとも取れる不思議な感覚でした。 

 眠気だと考えると、ともすれば気持ちよさに近いとも言える感覚ですが、なにも舞台上でこんな感覚に襲われたくないですね。 

 これもまた精進の足りない所です。 

 普通のコントラバスが三人以上いる演奏ならここまでの緊張に襲われる事も無かったでしょう。 

 良くも悪くも普通の演奏ではミスってもまぎれるという甘えがあった事を深く自覚しました。 

 今月の本番ラッシュにおいては、先週が同期と立ち上げた対等なレベルの団体、来週が大学オケという先輩の立場で乗る団体と考えると今週は完全にはるか格上に食らいつく本番と言えました。 

 この団体で自信を持って弾ける時が一つ壁を乗り越える時だと思います。 

 また来年はベートーヴェンの第九という良い機会を頂けるとの事なので、今から気合入れ直したいと思います。