今回は今年最後の本番も近いオーケストラの備忘録です。 

 

 ここ最近二週間おきに本番があったおかげかなり調子も良く演奏出来ました。特に右手の運用はかなり好調で、以前の記事でも松脂を塗らなくても問題なく弾けたと書きましたが、さらにその時からも追加で塗っていなかったにも関わらずしっかりとグリップ感を損なわずに弾けました。今までが塗りすぎだったのかもしれません(笑) 

 

 反省点としては音量にこだわり過ぎたところですかね。調子よく楽器鳴るのに気を良くしていたという所もあるにはあるのですが、実のところ次の演奏会は今年のこれまでの演奏会に輪をかけて曲目に対してコントラバスの人数が足りていないという事も大きな要因になっています。 

 

 本来ならMAX12人は欲しい所を4人しかいないので、かなり少ないどころか実は無謀の一言なんですよね(笑)とはいえ、それはそれで燃えるじゃないですか。調子も良かったのでとにかく音量をと思っていたら周りを聴く余裕が無くなっていたんですね。 

 

 特にショスタコーヴィチ交響曲第5番の2楽章が顕著になってしまいました。冒頭がコントラバスとチェロのユニゾンなのですがそこで音量を出そうと思うあまり少しチェロから遅れてしまっていたんですね。 

 

 実をいうと音域や弦の長さの関係で、普通に同じテンポでチェロとコントラバスが弾くとコントラバスの方が遅れて聴こえます。正直な所音量を出そうとして自覚できるほど遅れたなら相当周りからは遅れて聴こえていたはずです。 

 

 ちょうどチェロに高校時代の同期がいたのでそれとなーく指摘してもらえましたが危うかったです。 

 

 ただ、過去の記事に書いた調子の良い部分と悪い部分がバラバラだった時と比べて違いがあったのが今回は左手も調子が良かった事。 

 

 家での個人練で回っていなかった指が回るし音程もきれいに当たりました。前回調子が悪かった時が右手(音量+音質)左手(音程)頭(音楽性)のうち右手しか良くなかったですが、今回は右手と左手が両方、かつ連動して調子が良かったです。 

 

 個人練との差の要因としてはスペースでしょうか?やはり自分の部屋で弾いていると思いっきり弾くわけにもいきません。 

 

 さらに言えば普段私は座面の高い椅子に座って、楽器をかなり傾けて弾きます。しかし部屋ではそこまでのスペースがとれないのでどこか窮屈になるところはあったのでしょう。 

 

 練習会場で充分なスペースがあるなか弾いていると、身体を伸び伸びと動かせてその上で楽器の音程の距離感も狂わなかったので、本番仕様に身体はなってきているようです。 

 

 身体面はだいぶ固まってきたのであとは感性の面を仕上げればかなり良いパフォーマンスを出せそうです。 

 

 順当に本番を積み重ねて上がってきた調子をあと数日でどこまで上げ続けられるかが勝負です。気合を入れて頑張ります。