駆け抜けてきました演奏会!今回も中々満足の行くものでした。勿論反省点もありますが、次に繋げるために振り返りをしておきたいと思います。
今回は前回の記事とは逆順で個人の振り返りから。まず最初にコンディションが自分でも驚くほどに良かったです。
ほとんど力を入れなくても弓の毛が弦を捉える感覚があり、楽器を最大限響かせる事ができる感覚がありました。
弦楽器を弓で弾く時には松脂を弓の毛に塗って摩擦を高めてから弾きます。調子が悪い時は引っかかり感が弱くなるので何度も塗りたくってしまうのですが、なんと今回の演奏会では、ステリハから本番終了まで一度も松脂を塗ることないままに良いパフォーマンスを維持できました。
人生初では無いかというくらいの快挙です。松脂を塗る量というのはプロもアマチュアも含めて振れ幅が有ります。
しかし私が目標とする奏者の一人であるゲイリー・カーという方は、とても力強い音を出すにも関わらず松脂をほとんど塗らないということで有名だったりもします。そんな奏者に多少近づけたかなという達成感がありました。
面白いもので体の使い方そのものが上手く行っていた感があります。楽器との関わりだけでなく、姿勢や柔軟性も上がっていた感じでした。
反省点としては、またステリハと本番での失敗箇所の逆転現象が起きたということがあります。ステリハで上手く行ったのに本番で失敗したのは細かい動きをする場所でした。
正直ここは本番で張り切りすぎて勢いがつき、修正が追いつかなくて指がもつれたという感じでした。功名心も考えものですね。
上手く行った所で自分でも驚いたのがリズムの難しいところです。色々な練習法で理解を進めようと思ったのですが上手く行かなかったのが、本番で突然ハマったのでした。
良い面でも悪い面でもこういった逆転現象が起きるのは無意識の働きによるものが大きそうです。
過去の記事でも書きましたが、基本的に練習で得た実力以上の成果を本番で得ることは不可能です。しかし、この体得したものを働かせるのに意識にあるか無意識下に有るかはパフォーマンスに影響します。
今回の私で言えば張り切りすぎてミスした所は無意識下まで落とし込めていた物を無駄に意識に上げてしまったので普段気にならなかった部分などが見えて調子が狂ったのです。
上手く行った所は逆に難しく考えるのをやめた瞬間に練習した物が無意識下に落ちたので体が勝手に反応したんですね。
以上のように今回の演奏会ではパフォーマンス面だけでなく、本番と練習の違いに関する認識のアップデートもできました。
そして一団員として見ての全体の感想としてはやはり皆本番で良いパフォーマンスが出来ているなと感じました。
難しい理屈をこねなくても思いがあれば上手くいくものです。
運営面においても、それまで指定席販売をしていなかった団ではありましたが、開場時間を早めて対応の時間を確保することでスムーズな流れを作れていたので参考にしたいと思いました。
打ち上げに関しても、ノンアルコールでありましたが、広いスペースを貸し切って密を避けながらの交流の場を設けるなど色々な工夫があり、まだまだ色々と挑戦の余地があるなと学びました。
ここまで2週間おきに本番があり、右肩上がりに調子があがりそして最後に私が最も力を入れる団体の本番が迎えられます。
さらなるパフォーマンスの向上を目指してがんばります!!