大層なタイトルですが先日あったオーケストラの練習の反省のお話です(笑) 

 

 先日演奏会があったばかりですがまた今週別の団体の本番があります。そのリハーサルがこの前の日曜日に行われました。 

 

 実を言うとこの演奏会が過去の記事に書いた、一番やった事のない曲が多いプログラムの団体です。しかも、その二週間前に演奏会があった関係で直前の他の練習にも参加できませんでしたし、頭も前の演奏会への切り替えが出来て居ませんでした。 

 

 そこで何が起きたか。当たり前ではあるのですがあまり弾けませんでした。ただ妙に楽器を鳴らすのはやたらと上手く行ったんですよね。 

 

 恐らく前日の空手の稽古で力まずに身体を動かすという感覚がかなり得られて、それが定着しきらないまでも残っていたので運動面でのパフォーマンスは上がっていたのだと思います。 

 

 ところが、音楽面の部分がだいぶ緩んでしまっていたために音符が追えなかったり、細かなアンサンブルが崩れてしまったんですよね。 

 

 ただここで出来なかったことを悲観しても仕方ないので、リハーサルの時の自分に何が起きていたかを振り返ってみたいと思います。 

 

 明らかにその場でも自覚できたのが楽器の音程のツボ感が希薄になった事でした。これには二種類の要素が絡んでいます。 

 

 まず単純に楽器を弾くのにブランクがあったということ、前の週に本番があったとはいえ、その次の日から先日のリハーサルまで楽器を一切弾いていませんでした。 

 

 これはちょっとした演奏会の燃えつきもありましたし、仕事などで楽器に時間を割けなかったという事もあります。 

 

 その結果頭の中にある運指標もさび付いたという事ですね。そして実はその状態に気付けていない要因がありました。 

 

 それは前の演奏会向けの練習はそれなりに詰めた為楽器の音程のツボではなく動きで押さえる場所を覚えてしまっていたという事です。 

 

 これはなかなか由々しき問題でした。簡単に言えば演奏会のパフォーマンスは落ちていなかったので基礎が薄れて応用が利かない状態になっていたのに気づかなかったのです。 

 

 楽譜を読む力に関しても同じことが言えて、前回の演奏会は一番やった事のある曲が多かった事もあって楽譜ではなく記憶を追っていたんですね。 

 

 極端に言うと前回の演奏会は頭の働きがだいぶ落ちていても身体が動きを覚えていたから何とかなったが今回はそれが出来なかったという事ですね。 

 

 もちろんこれは本当に極論です。音程感以外にも周りを聴く力、合わせる力は必要になります。前回の演奏会でもそこのパフォーマンスはしっかりと出来ました。 

 

 しかし、仮に集中力を音程、聴く、合わせる、の3つに割り振ると考えた時に、音程に割く分量を減らせるなら少ないリソースでもなんとかなるという事ですね。 

 

 と、振り返ってみるとかなりの苦境に立たされていますが、正直今の所何とかなると考えています。それは、なかなか動けない所があるなりに現状を把握できたからです。 

 

 リハーサルでもあくまで、楽器の鳴りの面のパフォーマンスの良さに対して音楽面のパフォーマンスがいまいちだったという、頭の働きと身体の動きの乖離があっただけで全く手も足も出なかった訳ではありません。 

 

 曲聴きをもう少し念入りに行い、指が回らなかった所だけ重点的に練習すれば十分間に合うビジョンはあります。 

 

 頭と身体が一致しない時は一致するまで身体を動かす。これが単純にして明快な解決方法です。成果はまた演奏会後にお伝えします。