物販ビジネスオーナー会の心に残ったお話その2です。私が参加する物販ビジネスには主催者が3人いらっしゃるのですが、今回はそのうちの一人、前回の記事のお話をしてくださった方とはまた別の方からのお話です。
この記事の前にそこそこ前に書いた次に流行る媒体は何かという記事にも目を通していただけると発想が広がりやすいと思います。
今回お話しいただいた方は、情報発信ビジネスは行ってはいない方でしたのでまた違った観点から情報発信に関する考えを得る事が出来ました。
本題の話は雑談の延長で出てきた内容ですが、意味合いとしては情報発信ビジネスは一度収束して、個の価値の時代がやってくるというものでした。
最初に誤解を招かない様に断っておきますが、厳密なニュアンスは「時代は螺旋の様に巡る」という事です。つまり技術の発展を通して情報発信の力が強い時期を経て情報が飽和した時に個への注目の時代が到来し、また次の技術革新で情報の発信の力が強まりその後個の時代が巡るというような事ですね。
現在は比較的情報発信の力が強い時代です。しかし、発展の結果徐々にフォーカスされる内容が情報そのものから発信者個人の人間性へと変わってきているのは事実です。
例えばテレビが覇権を握っていた時代を振り返ってみましょう。その当時はテレビ番組という強大な情報発信媒体からの情報を受けとった個人が学校や職場などのコミュニティで感想を言いあったりするという構図でした。
時代が進み現在では個人レベルでも情報発信を出来る様になりました。こういったブログという媒体も一昔前の物となり、SNSで一言だけ呟くという形でも情報が発信できるようにどんどんハードルが下がっています。
そういった時代になると情報自体は色々な所から手に入るようになり、あとはどういった人が発信しているかを身近に感じられるかどうかが重要になってきているのです。
この事を話してくださった方は例としてYouTubeのライブ配信とスーパーチャットを引き合いに出していました。
生配信ではYouTubeという媒体は通しているもののその瞬間に配信者と視聴者が時間を共有しているのです。
そこで物理的には距離が離れているが配信者が頑張っている姿を直接応援したくなるから投げ銭をするという事でした。
これは確かに心あたりがあります。過去の記事に書いたYouTubeのライブ配信にコメントを入れながら見た時の楽しさは正に配信者とのやり取りが出来る所にあったのだと思います。
コンテンツ化した後の動画ではなく生配信だから投げ銭が発生する。これは情報ではなく配信者の個人に価値があるから成立するという事なのでしょう。
そういった観点からすると、情報発信の時代は既に個の段階に移行しつつあるとも言えそうですね。
実はこの個→情報→再び個というような流れは確かに古くからあります。人間の最初期でいうなら個が強くなければ生きていけなかったですが、それが言葉というコミュニケーションツールによって同じコミュニティの中で情報が共有されるようになり、またそれが文字で距離や世代を超えて広がりを見せる。
そして今度は同じ情報を持っていてもどの様に使うかに個が現れ…というようにずっと技術の発展という変化はあっても同じ流れの繰り返しだったという事が分かりました。
過去のYouTubeの次に来る媒体は何かという記事で、私は情報伝達の技術ばかりに目が行ってその先のビジョンが見えていませんでした。
しかし、今回の学びで時代の巡りという観点も得る事が出来たのでまた新しいアイディアが出てくるかもしれません。
本当に当てたり開発したりしなくてもこういった「次の世界への前向きな想像」は時代の変化への対応力を身に着けるのに役立ちます。皆さんもやってみてください。