今回はフォロワー数や再生回数といったものでは測れないコンテンツの価値というものがあるなという気付きのお話です。

 

 先日あるゲーム繋がりでSNS上のみではあるものの交流のある方が、最近始めたYou Tubeチャンネルの登録者200人達成記念の生配信を行うということで、人生で初めて最初から最後まで生配信を鑑賞する機会がありました。

 

 内容としては同じくSNS上で繋がりのある方同士でマッチングしてフィールドを巡りながら世界観の考察をしてみるといったものでした。

 

 正直な話、私はYou Tubeはよく利用はしますがYouTuberには疎い方で、以前紹介したTEAM-2BRO.くらいしか大手のYouTuberは知りません。

 

 そういった程度の知識だとなんとなく登録者数や再生回数=コンテンツの力と錯覚してしまうところがありました。

 

 勿論それは大きく外れた考えでは無いでしょう。良いコンテンツだからこそ惹かれる人が多いわけですし、確かに2BROに限らず再生回数が多い動画がオススメで上がってきた時に見てみると面白いです。

 

 しかし、今回私が見た生配信はそういった今まで見ていたYou Tubeのコンテンツとはまた違った魅力を感じたのです。そしてそれは今の私の理解では大規模になればなるほど同じ楽しみ方は難しいのではないかと考えています。

 

 先程初めて最初から最後まで鑑賞したと書きましたが、生配信自体は何度か見たことは有りました。とはいえ、いつも丁度いい時間帯にやっているわけでもありませんし、「どうせ後でまたアーカイブか編集版で動画として上がるだろう」と考えて途中で抜けてしまっていたんですね。

 

 そもそも私は特に最近はYou Tubeはちょっとした隙間時間の暇つぶしに使うので、あまり長尺の動画を見ないんです。

 

 時間の使い方の問題以外にも長時間動画を見ていると楽しみたいが根底にあるものの、視聴に集中力を持っていかれて疲れてしまうということもあります。

 

 ところが今回の生配信は3時間という長尺を一気に見たんですね。言葉通り時間を忘れて楽しんでいました。

 

 そのような楽しみ方が出来たのには様々な要因があります。

 

 まず初めはアットホーム感でしょうか。You Tubeの生配信はリアルタイムでチャット形式のコメントをすることが出来ます。

 

 今回の生配信は配信側の人達もSNS上とはいえよくやり取りをする人でしたが、コメント欄もほぼSNS上の知り合いで和気あいあいとした雰囲気でした。

 

 あとは普通の攻略動画やプレイ動画と違って考察というスタイルであり、コメント欄からのアイディアを拾うという事も多くあったため、視聴者の参加している感覚も強くあったという事は大きように思えます。

 

 一方的な観る、観られるの関係ではなく双方向で視聴者の行動がコンテンツに直接反映されるという事は、視聴者側の臨場感を高める事にも繋がりそれが良い効果を発揮したのだと思います。

 

 そしてそういった視聴者を取り込むコンテンツが出来たのも人数が少なかった事に要因があるのでしょう。

 

 他の配信者の方を観ていてもそうですが、ゲームを進めながらコメントを追うのは中々難しいようです。今回私が観た配信ではリアルタイムの視聴者は概ね20人程度でしたがそれでもぎりぎりコメントを追いきれないような場面も多々有りました。

 

 という事はそれを超える人数の視聴者やコメントが集まるとリアルタイムでの対応も難しくなってしまいますし、そうなると参加型で得られる臨場感も薄れてしまうということになります。

 

 ここに難しい所があるなと思いました。今回の配信は配信者の方も収益化を目的としていないとのことでしたし、参加者全員が楽しめたので大成功だったと思います。

 

 実際私はこういった少人数の動画にも大手の配信者の動画とは違った魅力を感じました。単純な視聴者数とは違うコンテンツとしての価値をその配信に感じたのです。

 

 何でもかんでもビジネスに繋げるのが良いとは思いませんが、良いコンテンツに相応の価値が付く事は良いことだと思います。

 

 今後私自身のビジネスが安定して時間が取れるようになったらそういった一見大きな影響力を持たないように見えるコンテンツに価値が付く仕組みづくりをしたいなと思います。