今回はちょっとライトな路線で以前書いた記事のような漫画のクロスオーバーを考えて抽象化を上げる遊びのお話です。

 

 ジョジョの奇妙な冒険を皆さんは知っているでしょうか?1986年に連載を開始し、部を変え掲載誌を変え現在も連載中作品です。

 

 主人公の世代が変わる毎に部が変わり、ジャンルもホラー、アクション、サスペンスと、多岐に渡りそれ自体でも一種の壮大な世界観を構成しています。

 

 対して鬼滅の刃、こちらは最近惜しまれつつも連載を終了し、しかし今後もスピンオフの展開も決まっていますし続編の可能性も大いにある名作です。

 

 今回はその2作品の共通点を取り出して1つの大きな世界観を二次創作してみようと思います。

 

 初めにある程度の共通認識を皆さんに持っていただきたいため、可能であれば両作品に目を通しておいてもらいたいです。

 

 

 

 

 と、ぶん投げてしまうのはあまりにも不親切だと思うので(笑)大まかな両作品のあらすじも紹介します。

 

 ジョジョの奇妙な冒険の第一部と第二部はいわば夜の眷属との戦いの物語です。

 

 第一部の舞台は19世紀後半のイギリスです。由緒ある貴族の青年ジョナサン・ジョースターと一族の乗っ取りを企てるディオ・ブランドーとの静かな確執は、古代アステカの遺跡から発掘された石仮面によって常識から外れた世界の物へと変わっていきました。

 

 石仮面は考古学を学ぶジョナサンが研究の題材にしていたものですが、秘められた力があり、被った人間を吸血鬼へと変貌させます。

 

 ジョースター家乗っ取り計画が頓挫したディオは石仮面の力を使い自らを吸血鬼に変えたのです。

 

 完全に人としての道を踏み外したディオを止めるため、ジョナサンは石仮面の吸血鬼を追う謎の紳士ウィル・A・ツェペリから波紋法の修行を受けディオを打倒する力を得ます。

 

 波紋法は東洋に伝わる仙道の秘術のうちの1つでとされ、呼吸法によって生命エネルギーを活性化させます。その力は吸血鬼の弱点となる太陽光と同質で、人間が身体能力に勝る吸血鬼に対抗するための唯一の手段なのです。

 

 そして修行を終えたジョナサンは師と共にディオを追い…というのが大まかな第一部のあらすじです。

 

 

 第二部は舞台を変え20世紀のアメリカ。ジョナサン・ジョースターの孫であるジョセフ・ジョースターの物語です。

 

 第一部でジョナサンと友誼を交わし、ジョセフの後見人の様な立場であるロバート・E・O・スピードワゴンがメキシコの遺跡発掘調査中に大量の石仮面を発見するところから事件は始まります。

 

 スピードワゴンは吸血鬼の力の軍事利用を企むナチスの部隊に捕らえられ、そしてその部隊は石仮面の吸血鬼以上に危険な存在を目覚めさせます。

 

 そもそも石仮面というものは、かつて人類より遥か以前から世界を支配していた闇の一族と称される謎の生物によって作り出されたものだったのです。

 

 闇の一族の一人が太陽光を克服するために自らの進化を促道具として作ったのが石仮面でした。

 

 強力すぎる身体構造故に彼らに石仮面の効果は十分発揮されませんでした。しかし、効率的なエネルギーの補給手段として人間を吸血鬼に変え大量に元同族を捕食させた後に自らの餌としていたのです。

 

 第一部であれほど苦戦を強いられた吸血鬼ですら彼らにとっては家畜レベル。その闇の一族の一派柱の男達が2000年周期の休眠を終え復活するのです。

 

 ジョセフは半ば巻き込まれる形となりながらも柱の男達が悲願とする太陽の克服を阻止するために祖父と同じく波紋の修行を積み戦いに挑むでした。

 

 以上がジョジョの奇妙な冒険の第一部、第二部のあらすじになります。この後第三部では倒されたはずのディオが吸血鬼の力とは別の力を手に入れて復活し…と続くのですが今回の記事には深く関わらないので取り敢えずはここまで認識しておいてください。

 

 鬼滅の刃について、主人公周辺の話は以前書いた記事に少しだけ書いてあるので、物語の中心となる鬼殺隊について紹介します。

 

 物語の舞台となる大正時代より千年以上前、一人の病弱な貴族がその病を克服させようとした医者の新薬を処方されます。

 

 その男は処方された薬が効かない事に癇癪を起こし、医者を殺害します。しかし病弱な男がなぜ癇癪で医者を殺せたのか…それは既に薬の効果が出ていた為なのです。

 

 超人的な力を得たものの、その副作用としてなのか日の光を浴びれなくなった男は日の光を克服し完全な不死となるため自らの同族=鬼を増やす始祖の鬼となったのです。

 

 鬼殺隊は始祖の鬼となった鬼舞辻無惨の一族がその業から短命の呪いを受け、呪いを払うための無惨を打倒を目的として創設した鬼を狩る組織です。その多くが鬼による被害の生き残りで構成されています。

 

 鬼殺隊の隊士は鬼と戦う為に日の光が蓄えられた鋼で打った刀「日輪刀」と身体能力を底上げする全集中の呼吸と型で戦います。

 

 呼吸法は始まりの呼吸と呼ばれる日の呼吸を開祖としていますが、その呼吸法は失われそこから派生したものが作中当時では残っている状態です。

 

 以上が両作品のあらすじというか概要です。予想以上に長くなってきてしまったので本題の抽象化は次回に回します。