大切な時間を有効活用するテクニックを1つご紹介します。
ブロッキングという手法です。
ご存じの方も、どうぞお付き合いください。
新幹線で東京から名古屋まで「のぞみ」で1時間44分程度ですが、「こだま」だと2時間50分もかかってしまいます。
その差は1時間6分です。
何故でしょう?
「のぞみ」のスピードが「こだま」のスピードの1.5倍だから?
違いますよね(笑)。
途中停車する駅の数が「のぞみ」2駅に対して、「こだま」は11駅と9駅も多いからです。
通過待ち時間を考慮して1駅に毎回2分間停車するとしても9駅分で18分の差となります。
さて、残りの48分は何処に行ったのでしょう???
そうです。
9駅分の加速と減速のせいで48分も無駄な時間が発生してしまうんですね。
18分のロスだと思っていたら、実は1時間6分もロスしていたのです。
私が何を言いたいのか、もうお分かりですね。
新幹線だけでなく、車で移動するときも同じです。
信号のある一般道と高速道路とでは、信号の待ち時間以上に加速・減速のタイムラグが大きく影響します。燃費も余計に食います。
実は、私達の日頃の仕事も全く同じです。
仕事を一度中断すると、失うのは中断時間相当分だけでは済みません。
元のペースに戻る時間も余計にかかってしまうのです。
下着メーカーのトリンプでは、毎日12時30分から14時30分の2時間を「がんばるタイム」と称して「私語、オフィス内の歩き回り、仕事の依頼・確認、電話」など個人の仕事に関する以外のことを禁止しています。
吉越浩一郎氏が社長時代に導入した有名な手法です(同氏の著作「デッドライン仕事術」etcご参照)。
まさに仕事を中断させない工夫を実践しているというわけです。
個人ベースでも、誰にも邪魔されない時間の固まり(ブロック)ができるだけ長くなるようにスケジューリングすることで、仕事が中断すること避ける工夫をすることが可能です。
これが「ブロッキング」という手法です。
あなたの手帳のスケジュールは、細切れになっていませんか?
細切れになっているスケジュールは各駅停車の新幹線と同じです。
どんなに最高速度が早くても、効率はガタ落ちです。
細切れスケジュールは一刻も早く「デフラグ」してください。
あなたの手帳とスケジュールをできるだけ長くノンストップ新幹線に乗せてしまってください!
ということで、明日から、いや今日から、早速意識して実践してみましょう!