真空管ラジオ『 コロムビア COLUMBIA 1510 』の修復 - Part.17 | アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々
このPart17では、外部接続端子の配線を改修して、シャーシをキャビネットに
組み込み、電源を入れて動作を確認します。

m01

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外部接続端子の端子板はキャビネットの内側面に取り付けられています。
4個の端子は上から順に次の通りです。
 A:アンテナ接続端子
 E:アース接続端子
 P:ピックアップの信号接続端子
 U:ピックアップのアース接続端子

“P”と“U”は、それぞれシールド線の芯線とシールド網線でシャーシ上の
ロータリースイッチの信号端子とアース端子に接続されています。

“U”と“E”はいずれもアース端子なので、端子板上で直結されています。
また、“P”と“U”の間には『2MΩ』の入力抵抗が接続されています。

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取り外した抵抗とシールド線です。

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全ての配線を取り外しました。

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上が古い抵抗とシールド線で、下が新しい抵抗とシールド線です。
今後の修理や調整の時にシャーシとキャビネット間の距離を大きくとれるように
シールド線を少し長めに切断しました。

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新しいシールド線に端末処理を施しました。

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“P”と“U”に新しい抵抗とシールド線を接続し、“E”と“U”を直結しました。

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アングルを変えて撮影。

m08

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シールド線の他端をシャーシ上のロータリースイッチの端子に接続しました。

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アンテナ端子の配線も修理や調整の時にシャーシとキャビネット間の距離を
大きくとれるように、既存配線に20㎝ほどの新しい線材を継ぎ足します。

m10

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接続箇所をハンダ付けしてヒシチューブを被せて、“A”端子に接続しました。

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全端子への接続完了です。

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シャーシをキャビネットに格納して上端をネジ止めしました。

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キャビネットを横倒しにして、シャーシ下端をネジ止めしました。

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これでシャーシの組み込み完了です。

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シャーシの上部です。
美しくなりすぎて、フラッシュの反射光が眩しい。

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シャーシの下部と、『A、E、P、U』の端子板です。

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出力トランスとスピーカー関連オプションの端子板、そして電源部です。
出力トランスから端子板経由、スピーカーまでの配線はオリジナルのままです。

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並列接続されたスピーカーもオリジナルのままです。

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全体にずいぶん綺麗になったように思われます。

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前面側もそれなりに綺麗です。

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ツマミを取り付けました。
ツマミは1個欠品のままなので、必要に応じて差し替えて操作します。

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電源を入れました。
アンテナを接続しないまま、ダイヤルを回していったら“750kC”辺りで
『NHKラジオ第1放送』が受信できました。

名古屋放送局は『729kHz』なので少しずれているけど、実用上問題ないので
このままにしておきます。

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マジックアイのヒーターは点灯しているけど、蛍光体は全く発光していません。
蛍光体の劣化か、それとも故障か? 後で調べる事にします。

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裏蓋を取り付けました。
後ろ姿も半世紀前の製品とは思えない美しさです!?

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