プリメインアンプ 『 Lo-D HA-610 』 の接点洗浄 | アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々
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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d01
これは1975年に購入したプリメインアンプ『 Lo-D HA-610 』です。
'80年代中頃から、使用中に時々片チャンネルの音が出なくなる
不具合が発生し始めました。
何かのスイッチを数回操作してやると回復する事から、原因は
スイッチ接点の接触不良と推定し、いずれ対策しようと思いつつ
そのまま使い続けてきました。

その後徐々に発生頻度が高くなり、回復に時間を要するようになって
きたので、根本対策としてスイッチ接点の洗浄を行う事にしました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d02
背面です。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d03
カバーを外しました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d04
長年ラックの最下段に置いていたので、埃が相当積もっています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d05
シャーシーの左前部です。
底には回路基板があって、パネルには左からスピーカースイッチ、
スピーカーBレベルコントロール、低音調節、高音調節の可変抵抗器
が取り付けられています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d06
シャーシーの左後部です。
電源トランスと、ヒートシンクに取り付けられたパワートランジスター
の一部、そしてブロックコンデンサーがあります。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d07
シャーシーの右後部です。
ヒートシンクに取り付けられたパワートランジスターと、ブロックコン
デンサーが並んでいます。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d08
シャーシーンの右前部です。
金属カバーの下に回路基板があり、パネルの右端には音量調節アッテ
ネーターが取り付けられています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d09
パネルのツマミを全て取り外しました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d10
取り外したツマミは、後で困らないようにパネル上の配置通りに並べて
おきます。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d11
化粧パネルも取り外しました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d12
化粧パネルの下のシャーシーパネルにスイッチや可変抵抗器が取り付
けられています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d13
右側の回路基板上の金属カバーを外しました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d14
パネルの左端のスピーカースイッチの取り付けナットを緩めて外し、
スピーカーBレベルコントロール、低音調節、高音調節の各可変抵抗器
の取り付けナットを緩めて回路基板ごと取り外しました。

この状態でスイッチの接点に接点洗浄クリーナーをスプレーしました。
可変抵抗器も抵抗体と接触子の接点に直接スプレーしたかったけど、
カバーの取り外しが難しかったので、僅かな隙間からスプレーしました。
接点に届いたかどうかは不明です。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d15
パネル右側のテープコピースイッチ、テープモニタースイッチ、そして
ファンクションスイッチは小さな1枚の回路基板上に実装されています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d16
各スイッチの取付ビスとナットを緩めて、回路基板ごと取り外して、
ファンクションスイッチの接点に洗浄クリーナーをスプレーしました。
テープコピースイッチとテープモニタースイッチはレバースイッチで、
カバーの取り外しが難しかったのでカバーの隙間からスプレーしました。
接点に届いたかどうか判りません。

右端の音量調節のアッテネーターも取り外しました。

下のメインボード上に実装されたモードスイッチ、バランス調節、ゲイン
セレクター、ラウドネススイッチの接点に対しても同様に洗浄クリーナー
をスプレーしました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d17
同様にメイン基板に実装されたターンオーバー切り換え、トーンスイッチ、
ローフィルタースイッチ、ハイフィルタースイッチに対しても洗浄クリー
ナーをスプレーしました。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d18
このアンプの音量調節は一般的な可変抵抗器ではなく、個別の抵抗器を
直列に接続してスイッチで切り換える『22接点のアッテネーター式』が
採用されています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d19
アルプス電気製です。
「 58B- 200KΩ特×2 」と印字されています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d20
裏のカバーを外しました。
周囲に並んだ21個の黒い四角形のパターンが抵抗器のようで、それぞれ
から中心に向かって配線パターンが伸びています。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d21
中央の白い円板の裏には3個の接触子が付いていて、円板の回転に応じて
各抵抗器に対応した接点を切り換えるようになっているようです。
接点と接触子に接点洗浄クリーナーをスプレーしました。

これで全ての接点の洗浄が終わったので、元通りに組み立てます。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d22
音量調節アッテネーターをシャーシーパネルに取り付けて、テープコピー
スイッチ、テープモニタースイッチ、ファンクションスイッチを基板ごと
シャーシーパネルに取り付けます。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d23
スピーカースイッチと、スピーカーBレベルコントロール、低音調節、
高音調節の各可変抵抗器も同様にシャーシーパネルに取り付けます。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d24
シャーシー内の組み立て完了です。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d25
化粧パネルの裏側です。
これを取り付けて完成です。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-d26
今回使用した(速乾性)接点洗浄クリーナーです。
「DOS/Vパーツ」という古めかしい?表示があり、
小さく「\1,800(税別)」の表示もあります。
また、家電量販店の『\1290-』の正札が貼られています。

たまたまPC関係部品の箱に入っていた物を使ったのですが、今から
7~8年前に家電量販店の自作パソコンコーナーで購入したような、
かすかな記憶があります。
4~5年前、CDウォークマンの電池ボックスの接点にスプレーしたら、
周辺のプラスチックが突然割れた事を今思い出しました。
クリーナーの注意書きにも、それらしい事が書かれています。
今回は材質が違うので大丈夫かと思いますが、少し心配です。

チューナー、CDプレーヤー、レコードプレーヤー、そしてスピーカーを
接続して、すべて正常に作動する事を確認しました。
しかし、接触不良が原因と思われる不具合が改善されたかどうかは、
少し長い時間使ってみないと判断できません。

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《参考リンク》
オーディオの足跡>Lo-D/HITACHI>アンプ>プリメインアンプ>HA-610
オーディオの足跡(TOP)

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