スピーカー 『 Lo-D HS-790 』 | アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々
 カセットデッキ『Lo-D D-3500』の修復に必要なモータープーリーを入手
するために、某ネットオークションでD-3500のジャンク品を捜していたら、
『Lo-D HS-790』というスピーカーの中古品を見つけてしまいました。

“フロアタイプ”の密閉型3ウエイスピーカーで、恐らく30年くらい前
の製品と思われるけど写真で見る限り状態は非常に良さそうでした。

出品者の商品説明には、メーカーの製品カタログの抜粋らしき説明文が
書かれていて、Lo-Dの独自技術である『ギャザードエッジ』と『メタル
コーン』のスピーカーユニットが使用されていることや、各ユニットの
単体型名とそれぞれの特長が詳しく書かれていました。

また、商品の状態としては「キャビネットには汚れや傷があるけど、
各スピーカーユニットは無傷で、がんがんボリュームを上げて10日ほど
テストしましたが良く鳴ります」と書かれていました。

何故かスピーカーシステムとしての製品仕様が書かれていなくて、
ネット上で検索しても仕様が判るような情報は見つからなかった。

どうも不人気製品のようなのでスルーしようかと思ったけど、何か
惹かれるものを感じて、出品者への質問機能を使って「この商品の
仕様が判りましたら教えてください」と質問して、次の回答を得た。
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・再生周波数帯域:40~20,000Hz
・インピーダンス:6オーム
・出力音圧レベル:92db
・最大入力:100W(定格入力は分かりません)
・外形寸法:74×35×32cm
珍しいフロア型です。ローディーでも同じようなブックシェルフ型は
ありますがかなり希少です。
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スペック的には凡庸だけど基本に忠実に真面目に作られた製品のよう
な印象で、“かなり希少です”という所も気に入ったので、善は急げ?
と即決価格で入札して落札しました。

出品者の住所が近県だったので、落札の翌日に着荷!

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これまで使っていた『YAMAHA NS-10M』を取り外し、スペースを確保
してから『HS-790』を設置。そしてアンプの出力端子に接続。

左のサランネットにかなり大きなシミがあって、見る角度によっては
目立つけど、音には関係ないので気にしない事に。

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NS-10MをHS-790の上に載せて、アンプのB出力端子に接続。
各スピーカーから正常に音が出る事を確認しました。

NS-10MとHS-790を聞き比べた結果、やはりHS-790のほうが低音域が
豊かで、全域にわたってマイルドで十分満足できる音質でした。

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サランネットを外してみました。

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右のツイーターとミッドレンジです。
30年前の製品とは思えないほど綺麗です。

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右のウーファーです。
小さな汚れがあるけど、全体的には綺麗です。

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左のツイーターとミッドレンジも綺麗です。

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アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々-c07
左のウーファーです。
やや汚れが多いけど性能に影響するわけではないのでOKです。

以前から大きなスピーカーを欲しいと思いながら住宅事情や
懐具合のこともあって小さなNS-10Mを使い続けてきたけど、
今回ようやく(骨董品的に古い物ではありますが)入手する
ことができました。

-完-