わたしたち「結婚未満」?
昨日の朝日新聞の見出の記事があって、何のことだかわかなくて
よく読み直しました。しかし、その内容に驚くと同時に半分しか理解
でませんでした。
その内容は、要するに、共同生活する二人の個人に、性別
を問わず結婚に近い権利を認める「連帯市民協約(PACS)の
ことで、フランスに導入されたから10年たったということです。
フランスでは、出生率が高くなり、子どもの数が増えてきたという
ニュースを耳にしていたので、結婚率が高くなったものとばかり思っ
ていました。
ところが、このようなカップルの共同生活は、今や異性間を中心に
締結件数は結婚の半数を超えているそうです。この高い数字になっ
ている現実には驚かされました。
同様な制度が広がっている欧州でも、フランスは際立って高いそう
で、従来の結婚のスタイルにとらわれない自由な行き方を求める人々
に、使い勝手のよさに人気があるとのことです。
若い人たちが共同生活するのは、結婚する気が全く無く、一緒に
暮らせればそれでよしとするもので、公に認められたカップルになり
たいという希望で協約を交わすのですが、実に見事なくらいの割り
切り方だと思います。
通常であれば二人が結婚する場合、役所に行って市町村長の前
で宣言する式があり、親戚や友人を集めたセレモニーも通例どおり
で、家族同士の付き合いもあります。
しかし、協約では手続きは、日本の簡易裁判所にあたる小審判
裁判所で、届け出たとおりに書類ができているかどうかや、名前や
生年月日などを確認するだけで、所要時間は30秒もかからないそう
です。
フランス社会では、協約が普及した背景としては、子どもを持つの
に婚姻関係がなくてもいいと考える強い傾向があるのではないかと
いう指摘があります。
かつての「非嫡出子の相続分は嫡出子の半分」という規定はなく
なり、親の婚姻の有無に関係なく同じ権利が子どもに与えられると
いうのです。
これにより、嫡出子、非嫡出子の法律上の区別もなくなり、子ども
のいる家族を対象にした割引制度なども、親子関係を証明すれば
いいそうです。
その他、姓を変える必要がないので、離婚する場合のように
弁護士をたてて手続きをする金銭的、精神的な負担がなく、
協約は一方が言い出せば解消できるというもので、このように
進んだ発想には、ただ感心せざるをえません。
いろいろ問題はあるのでしょうが、これからの結婚形態のあり方に
一石を投じる新しい制度あることに、変わりはないという印象を受け
ますね。
