立たされても楽しかった学校
大人になってから、「学校」という言葉を聞くと、ほとんどの人は懐
かしく思い出すのではないでしょうか。それはきっと子どものころの
思い出がたくさん詰まっているからでしょう。
友だちと一緒に休み時間に遊びに夢中になり過ぎて教室に戻るの
が遅れ、よく先生からしかられたものです。そんなとき、いかにもお
小言を聞いているフリをしていました。
頭の中では他のことをことを考えていたので、先生の注意は頭の
上を素通りするだけだったのです。ときにはなぜ怒られているのかも
わかわらず、ただ言われたとお廊下で立たされている始末でした。
小・中学生のころ悪戯をして先生にしかられたのは、本当の意味
で反省していたわけではないことになります。だから、何度廊下に
立たされたことになるのか覚えていません。
ところで、日本では廊下に立たされることは、ごく当たり前のことと
みなされています。実はこれは法律違反になるのは意外に知られ
ていないようです。
先生が子どもを教室の外に出すというのは、教育を受ける
子どもの権利奪うことになるので、法律上では教師の越権
行為になってしまいます。
いくら子どもが先生の言うことを聞かないからといっても、教室の
外に出してはいけないハズですが、昔は誰もそんなことは気にかけ
ていなかったようです。
生徒の中には勉強がやりたくないとき、わざと悪戯をして先生に
叱られると、自ら廊下に出て立っている常習犯もいたくらいですか
ら…。
悪戯をして先生に注意されて廊下に立たされるのは、子どもに
とって恥ずかしいはずですが、どういうわけか仲間と一緒に立って
いると、楽しかったという記憶が残っています。
しかし、昔よく廊下に並ばされた生徒の姿が、今ではほとんど
見かけなくなくなりました。これも時代が変わったことの一つの証
でしょうか。

