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穴吹 圭のブログ

日常の話、コミュニケーション、外国語習得法などを



中心に、小学生から大学生まで幅広く教育のあり方を



考えます。



教育についてはこれまでの経験を活かし、実際に役に



立つ内容を読者と一緒に掘り下げていきたいと思います。

           どのマンガ本がいいか?


 四コマのマンガ本は沢山ありますが、作文練習に向いたファミリ

ー本に限ると、次のような作品があげられます。


 代表的なのは『サザエさん』ですが、古きよき時代の日本の

家庭生活をよく描いています。ただ、戦前からのものもあり、内容

的にはもう古典ともいわれています。


 次に、 『クレヨンしんちゃん』ですが、家族の絆がよく描か

れていますが、しんちゃんの言葉遣いが乱暴なために、一時的に

社会問題にもなりました。


 そして『ちびまる子ちゃん』ですが、庶民的でほのぼの

とした家族の温かみを描いていて、かつての『サザエさん』のよう

な国民的な人気を得ています。


 また『あたしンち』は、3LDKのマンションに住む核家族の

生活が中心になっており、まささしく現代版『サザエさん』といえま

す。内容的には好対照で、日本人になじみの畳や食卓はなくなり、

テーブルやソファーという現代風の生活様式になっています。


 他には、5才の男の子が主人公の『コボちゃん』、子ども

素朴な言動や勘違いに、思わず引きこまれそうです。四コマに

ずオチがあるので、これは作文の練習にお薦めします。


 大人向けでは『フジ三太郎』が人気で、これは日本の社会

や人間関係をコミカルに揶揄(やゆ)していて、思わずニヤリと

してしまいます。私は個人的にはこれが一番好きで、かつて朝日

新聞に連載されているときには欠かさず読んでいたものです。


 『よつばと!』は元気な女の子のよつばと父親が新しい町

に引っ越してきて、毎日起す事件に近所の人が巻きこまれ、大騒

ぎをするというとストーリーになっています。ただ、これは四コマで

はないので、高学年の生徒の作文練習向きだと思います。


 そういえば『ドラえもん』もファミリーの代表的なもので、

子どもには大変な人気がありますが、台詞と内容の展開がファン

タジー的な要素が強いため、作文の素材とするには向いていない

かもしれません。


 このようにみてくると、マンガを素材として使うためには、ゆったり

とした家庭生活の中で、人間関係がわかりやすく描かれているの

がいいようです。


 その意味では『コボちゃん』、『ちびまる子ちゃん』、

あたりが、作文の教材として使えるのではないでしょうか。


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         会話文を書きコトバで書く


 「四コマ」マンガの会話文は話しコトバなので、これを書きコトバに

書き換えて文章化することは、作文に効果的な訓練になります。


 これはやってみると意外に大変で、大人でもなかなか難しいです
から、子どもきっと苦労することと思います。


 話しコトバと書きコトバの違いは、大学生でも気がついていない

場合が多いため、まして小中学生はほとんどその違いを意識して

いないようです。


 そこで、マンガのストーリーの噴出しの会話部分をうまくつないで

書きコトバに直し、それを文章化するのが、作文の練習になるわけ

です。


 それに、マンガには擬音・擬態語が多いので、これを

文章化することも結構大変です。実際に子ども一緒にやってみると、

そのことがすぐわかります。


 たとえば、コーヒーカップをテーブルに置くときに出る「カチャン」

や「ガチャン」という擬音語、人がゆっくり歩く様子を「ノロノロ歩く」

や「ソロソロ歩く」という擬態語のような言葉のことですが、それを

どのように文章化すればいいのでしょうか。


 日本語の特徴の一つに擬音・擬態語の多いことがあげられます

が、これは幼児期に限らず成人に達しても多く用いる傾向があり

ます。ですから、外国語を学ぶときにこれが逆に障害になることを

知っておくと便利です。


 なぜなら、「ドバーッと出る」、「キリキリ痛む」、「グングン伸びる」

などのように、それに相当するピッタリの外国語の単語が思い浮

かばないので、そこで会話が途切れるということがしばしばある

からです。


 このように擬音・擬態語などは、ほとんどの日本人が会話の中

で無意識に使うために、それを書きコトバに直すことは難しいこと

がわかります。


 ところで、「四コマ」マンガを使って作文の練習がスラスラできる

ようになれば、次の段階は「ハチコマ」マンガを使ってやってみる

ことです。


 このように段階を追って練習すれば、さらに作文力がつきます

ので、「四コマ」マンガとの違いが明確にわかると思います。


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        マンガで感想文の練習


 お盆も終わって夏休みもあとわずかになろうとしていますが、子ども

はまだやっていない宿題のことで頭が一杯になり、そろそろ落ち着き

がなくなってきます。


 その中でも課題図書の感想文は、なかなか手がつかずに何日も

原稿用紙とにらめっこしては、ため息をついているのをみると可哀想

なくらいです。


 読書感想文が書きにくい一つの理由は、文学作品が選ばれること

が多く、生徒にとってはとっつきにくい面があるということは確かです。


 先日もある女子高校生(1年)が、「文学作品は嫌い。夏目漱石

なんか古くさくて嫌だ。外国人の書いたものも嫌だ」と言って、ハナ

から受けつけないので、親が困っている場面に出会いました。


 ここまで言われると、いったいどういう本を薦めていいのか難しい

し、こんな状態では、まず本を選ばせるのに一苦労してしまいます。

読書感想文を書かせること自体が難しくなります。


 こんな場合にも「四コマ」マンガ、をやらせてみると意外な効果が
あり、結構おもしろがってやることがあります。ただ、あまり教訓的

な内容は避け、ファミリー系、ギャグ系、ゲーム系、ファンタージー

系などから、適当なものを選んでやることも必要です。


 インターネットで、「四コマ漫画」をアクセスすると、驚くほど大量の

情報がありますので、勉強のつもりで読んでみることをお薦めしま

す。


 古典的なものから最新のものまで、漫画にも時代と共にその変遷

ぶりがよくわかります。あまりにも多くの種類がありますので、何冊

か紹介しましょう。


 植田まさし著の『コボちゃん』(蒼鷹社)は、田畑家の

小穂ちゃんという5歳の幼稚園児の明るくて、元気な日常の生活が

描かれていて、第一巻は小学生の作文練習に最適だと思います。


 次に、内田かずひろ著の『ロダンのココロ』(朝日

新聞社)はイヌのロダンが主人公で、自分の飼い主のダンナ、

奥さん、おじょうさんの言動の食い違いが丹念に描かれています。


 特に、ロダンの視点からみた思い違いやズレがオチとなっていて、

それが見事に描き分けられています。これは内容が抽象的になる

ので、第一巻は中学生以上に使える作文教材になると思います。


 とりあえず、ものはためしに以上の二冊を読んでみてはいかがで

しょうか。


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