※今回は、人工呼吸器の加温加湿器を使っている方にしか、たぶん役に立たないマニアックな内容です。
不要な方はスルーしてくださいね~
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東京もめっきり寒くなってきました。
我が家では、外出用の加温加湿器の「電源」(バッテリー類)について、真剣に検討を始めました。
ふだんは自宅で、Fisher & Paykel社のMR850(熱線回路)を使っています。
これはICUでも使われる高性能マシンですが、在宅でもずいぶん浸透してきたようですね。
それと別にフィリップスさんから、外出用にPMH1000PRを借りて、バギーに積みっぱなしにしています。
★PMH1000PRについて
PMH1000PRは、熱線回路なしのごくシンプルな廉価版の加温加湿器です。
うちは自動注水ではなく、500㏄入るお釜&ウォータートラップ回路にしてもらってます。
朝500㏄入れて出かけてフル稼働させて、5〜6時間は持ちますよ。
(熱線回路だと水滴をお釜に戻せるから、もっと長時間いくんだけど)
もちろん内蔵バッテリーなし。
てかバッテリー付の加温加湿器ってあるのかしら??
フィリップスさんに、「バッテリー内蔵の加温加湿器を早く商品化してください!」とリクエストしときました。
★外出時の電源確保について
医療機器の電源には正弦波が常識。
ただ私とパパの考えでは、PMH1000PRは医療機器とはいえ単純な『お釜』なので、正弦波にあまりこだわらなくてよいのではないか、と。
普段の外出時は、シガーソケットにつなぐ車載インバーターを介して、PMH1000PRを使っています。
我が家はコレ、問題なく使ってます。
1つ注意するなら、エンジンをかけた時&停止したときにはインバーターを使わないことです。
(取説にそう書いてありました)
しかし、車から離れた時が問題!
療育センターや病院はコンセントも豊富でも、公園や映画館なんかは無理。
冷えた水(お釜)でも無いよりマシ。
だけど体調管理のためには、加温加湿器で十分に温かく湿った空気を送り込んであげたいし。。。
となると、やっぱりバッテリーとかポータブル電源が必要!!
★必要な容量について
PMH1000PRの消費電力は95VAです。
ヒーターとかドライヤーなどの電熱機器の場合、VA=Wです。
(掃除機などのモーター類は電力のロスが出やすいので、VA>Wと計算するようです。こちらのサイトにわかりやすく載ってます)
つまり、PMH1000PRを繋げるバッテリーは95Wの電力が出せるもの、が条件となりますね。
長時間の外出に備えて、バギーに乗る大きさと重さでありつつ、コスパに見合う、できるだけ大容量の電源があるのがベストでしょう。
★手持ちバッテリーで実験編
持続吸引機のモバイルバッテリーとして、スゴイバッテリーやGOAL ZERO SHERPAを使っている我が家。
試しにスゴイバッテリーをPMH1000PRに繋げて使ってみたら、およそ3時間でバッテリーが空になりました…
ちなみに、加温加湿器は水をあっためる加熱段階で電力を最も必要とします。
一度あったまれば、保温に必要な電力は加熱段階ほど必要ではありません。
なので、あっためた状態でスゴイバッテリーに繋げたのですが、それでも短時間しかもたないのにガッカリ。
スゴイバッテリーの容量は75800mAhもあるんですけど!
長くなったので続きます。