新年のあいさつ回りで気が付いたことの続きです。
さて、あいさつ回りで
久しぶりに会う人、農場が結構ありました。
場合によっては10年ぶりのところもあったりしました。
そこでの気づきの中で
1つは社長自ら働いている養鶏場は儲かっているです。
で、もう一つが儲かっていない養鶏場は次世代に譲らない
です。
これはパターンが2種類あります。
親がなかなか譲らない場合と
跡継ぎが何も言わないパターンです。
親が譲らないパターンに関しては
なんとなくですが、その理由はわかります。
一番は自分の給料が減るのが耐えられない場合ですね。
大体が「まだまだ息子は一人前じゃない」とかいうんですよね。
任せもしないのに、なぜ一人前かどうかを判断できるのか?って
不思議になっちゃいます。
まあ、自分の給料が減るのが困る時点で
大した金額はもらえていないというか
会社としての利益はどれほど多くはないと思います。
しかし、問題なのはもう一つの、後継者が何も言わないパターンです。
後継者が45を過ぎているのに
自分から言い出すこともないし
親に言われるがままに仕事をしている。
もう息子さん(経営者から見たら孫)だって
成人するかもしれないって年なのに
将来のビジョンがないっていうか、決めようとしない。
何かを決めて責任を負うのが嫌なのでしょうか?
気持ちは分かりますが、親はいつまで
正しい判断が出来ると考えているのでしょうか?
困りものですよね。
そして、そういう人に聞きたいのが
「あなたはいくつまで働くつもりですか?」
「あなたはいくつで仕事を渡しつもりですか?」
まあ、まだ引き継いでいないのに、
後に渡すことを考えるというのも無理な話かと思いますが。
さらに、これはずっと見ていて思うことなのですが
引き継ぎが遅かった人は、次に渡すのが遅れるということです。
そうして、どんどん遅れていくのだと思います。
私は運よく早く渡してもらったほうなので
好き勝手出来ましたし、若い時に失敗をすることも出来ました。
(親父にしりぬぐいをやってもらう)
これって結構大事だと思うのですよね。
さらに、これからネットの変化、生活の変化で
買い物の仕方、消費者の行動、心理も変わってくると思うのです。
そうすると販売面での変化についていけなくなります。
さらに、労働者の意識も変わるでしょうから
採用の仕方、社員の使い方も変化していくでしょう。
外国人労働者に対する変化もあるでしょう。
そう考えると時代の変化についていくというのはとても大事だと思います。
その一方で10年経っても変わっていない農場があると
とても不安に思いますし、余計なお世話と思いながら
お節介を焼きたくなってしまうのです。
新年を迎えたわけですから
いろいろと将来を考えるいい機会だと思います。