はり灸ガルボでは痛みがある方にトリガーポイントへ鍼治療をおすすめしています
(他の刺し方もご希望があればご相談ください)
トリガーポイントへ鍼が刺さったときの反応として局所単収縮反応(local twitch response)というのがあります
こってるところに鍼が入ると強烈にヒビイて(得気、鍼響とも呼ぶ)
刺さってる筋肉がピクピクっと動く反応です
これはわかりやすいときは刺さなくても
圧迫して探している時点でピクピクという反応が出ます
東洋医学系の古典でいえば[黄帝内経・霊枢]には
「刺之要、気至而有効。効之信、若風之吹雲、明乎若見蒼天。刺之道畢矣。」
(気が至れば有効である。その効果は顕著であり、風が雲を吹き払い青空を見るように症状は改善する。刺鍼の道理とはこうである。)九鍼十二原篇
とか
他には鍼灸大成
「只以得気為度、如此而終不至者、不可治也」
(得気を得ることを心がけ、得気が得られなければ治らない)経絡迎随説為問答篇
なんて書かれてたりします
(↑霊枢より。鍼灸大成も手元にありますが探すの大変なので省きます(^_^;))
気とはなにか、というムズカシイ話は置いといて
昔の人も「鍼刺して響くと効果があるよ」と言うてたみたいです
ピクピクっと動かなくても
響いていればそれなりに効果がありますし
響かなくても効果がある場合もありますが
局所単収縮反応があれば
効いた感じがわかりやすいです
そこで、トリガーポイントの治療で局所単収縮反応があるとどんな効果があるのか
研究した論文があるので、エビデンスとして翻訳してシェアしようと思います
こちらの論文ですね~
The local twitch response during trigger point dry needling
: Is it necessary for successful outcomes?
トリガーポイント・ドライニードリング中の局所収縮反応
: 成功のために必要か?
今年一発目はこちらを翻訳してご紹介する予定です
結論から書くと
「トリガーポイントの鍼治療ではピクピクする反応があると効果があると言われているけど
無理にそれを追いかけて、刺しすぎると副作用のほうが大きいし
むしろ鍼を回す方が、エビデンスもあって副作用も小さく、そっちのほうがおすすめですよ」
という内容でした(うろ覚え超意訳(笑))
まぁそうは言っても効いた実感が得やすいので
うちでは大体ピクピクさせますけどね~
鍼の刺激が苦手な人にはあえてピクピクしないように刺すこともありますが
ちょっと時間がないので来週から翻訳に入っていきたいと思います
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m