ハムストリングスの痛みについてもこれでラストです
痛みや緊張具合のコントロールのヒントが書いてあります
ストレッチの部分も翻訳してみましたが
文章だけでニュアンスがよくわからないところもあったので
間違ってるところもあるかも(;´∀`)
トリガーポイント全般に言えますが
ストレッチもマッサージも(もちろん鍼も)いきなり全部やりきろうとせずに
根気よく、日をまたいでも良いので、少しずつ伸ばしていくと良いと思います
あとは、同じ姿勢で動かないのは良くないイメージです
~~コントロールのヒント(患者さん向け)~~
長時間移動しない時は頻繁にストレッチ休憩をとりましょう
何度も姿勢を変えてください
テニスボールを使用して太ももの下でストレッチし、
ボールの位置を頻繁に動かします
特にバケットシート(コックピットのようなイス)の場合
太もも裏を圧迫しないようにするため、お尻の後ろにパッドを敷いて持ち上げてみましょう
ふくらはぎの筋肉が短くなるのを防ぐために、
かかとから上に角度をつけたものを使用し、
他の場所で太ももの下が圧迫されるのを防ぎます
冷却と加熱(アイシングとホットパック)を交互に行うと良いかもしれません
その後、振動療法(バイブレーション)を行うことで
テニスボールによるマッサージより深い部分まで刺激できることもあります
他の筋肉の機能障害は、たとえ離れた遠くのものでも、
ハムストリングの緊張に影響します
たとえば、後頭下筋(後頭部の下の筋肉)がはたらくと、半膜様筋の緊張が取れますが、
半腱様筋や大腿二頭筋には影響がありません(Aparicio et al. 2009)
ハムストリングと、その関連する筋肉を伸ばすと、
咬筋(あごの噛む筋肉)と僧帽筋上部(首から肩の筋肉)を弛緩させやすくなります(Breitschwerdt et al. 2010)
~~コントロールのヒント(施術者向け)~~
トリガーポイントを持つ筋肉を強化することはできないません!
忘れないでください!
治療にはまず神経・筋の効率、柔軟性の回復に焦点をあてるしかなく、焦りは禁物です
筋が張り詰めて緊張していると、ハムのトリガーは手でアクセスするのが難しいこともあります
ガルバニック刺激、超音波、微小刺激、FSM(電気療法)、
ストレッチやスプレー、湿熱、振動療法は筋肉を柔らかくし、
筋性防御をとるような治療的アクセスを容易にします
ハムストリングスのトリガーポイントへの注射は、
CNS(CentralNervousSystem:中枢神経系)に衝撃を与えるほどの
爆発的な痛みを引き起こす可能性があります
患者は注射前後に追加で鎮痛薬が必要になることもあり、
ケースバイケースで医療提供者は支援できる準備が必要になります
腰痛の施術の場合、
他の筋肉がより強く関係していそうに見えても、
ハムのリリースからはじめましょう
しかし、緊張が強い内転筋をゆるめることで、
固いハムがリリースしやすくなることもあります
(ただし、もし内転筋自体にフォーカスする場合はハムからリリースする)
もしこれら全ての関連が疑われる場合、ゆっくりと進めて、
両方の太ももをリリースします
もう一方の太ももも、少なくとも部分的には、緩みます
大腿四頭筋のトリガーの症状はハムの症状を覆い隠すことがあるので、
痛みが太ももの前方から生じているように見えることがあります
にもかかわらず、四頭筋をリリースする前に、ハムストリングのリリースが必要です
「成長痛」という用語は説明であり、診断ではありません
痛みの原因(多くの場合トリガーポイントが関係している)を見つけて治療しましょう
子どもはストレッチやスプレーがよく効きますが、
コールドスプレーを針のように感じる場合もあり
ストレスを増やす可能性があるので、全ての子どもにおすすめはできません
最初に何をするか、説明し、慎重にフィードバックを尋ねましょう
色んな検査方法がありますが直接手で触れることが非常に有用なことがあります
子ども自身も痛みのコントロールが必要だと感じ、
~~ストレッチ~~
ボールはともだち!!
柔らかいボールやローラーからはじめ、
硬いボール、指圧棒に徐々に変えていきましょう
床に座り、床と太ももの間でボールを転がします
イスに座ってすることもできます
筋肉をゆるめるために重力を利用しましょう
ハムストリングは分厚く、十分に伸ばすには時間がかかります
片足をステップやイスに置いて、伸ばした足を鼻からヘソのラインにあわせて、
つま先は真上に向けます
膝の裏がきついと感じたら、代わりにつま先の向きを変えましょう
股関節は四角く真っ直ぐに
上半身を片側に向け、腕と手のひらを一緒に上げて体を伸ばします
次に伸ばした足に向かって体を近づけていきます
ゆっくりと傾け、腰から曲げて、ゆっくり「5」数える
ゆっくり戻って、反対の足も同じく伸ばします
次に内転筋をストレッチします
この本を読んでると「may be」的な(おそらく、もしかしたら、可能性がある)
はっきり断言しない表現がたくさん出てきてモヤッとすることもあるんですが
生活の仕方やよくする動き、しない動き、筋肉の付き方や神経のはたらき方
人それぞれ違うし
丁寧に書こうとするほどそういう表現になるのかな~と思いました