私とカヨ、カズヤ、トシの4人で


カヨの部屋へ向かう。


カヨからの提案、4人で飲みなおすために。








カヨの部屋へは私は何度か遊びに行っていたが


飲むのは初めてだった。




途中のコンビニでお酒とおつまみを買って


4人でカヨ宅へ向かう。








カヨには付き合って2年ほどになる


年上の彼氏がいた。


私は直接会ったことはなくて


話を聞いてるだけだったが


写真を見たことはあった。





まぁまぁ順調そうだったが


カヨ彼は結構女癖が悪いらしかった。


本当かどうかは良く分からなかったが


カヨ&カヨ彼&カヨの友達と飲んでたときに


カヨを残して友達と消えたこともあったらしい。





カヨ彼も???だが、そのカヨの友達も


???だと思った。


だって、友達の彼氏でしょ??








なんで別れないのかとも思ったが


カヨ本人がその彼のことを好きだったので


余計なことは言わなかった。











カヨ宅で飲み始めて1時間ちょっと経ったころ。


もう時間は1時をとっくに過ぎていた。






カズヤが


「眠いなぁ。」


とカヨのベッドで横になった。




お酒も相当入っていた私達は確かにみんな眠かった。





少ししてからもう寝ようという話になり、


カヨはカズヤとベッドに入った。








カヨの部屋は1ルーム。





私とトシはというと・・・




ソファーとテーブルを少しずらして作ったスペースに


布団を敷いて一緒に寝ることになった。










部屋が暗くなっても誰も眠ってはいなかった。


眠いはずなのに、お酒が入っているせいなのか


暗くなったことで目が冴えてしまっていた。




ベッドの方からは


時折カヨとカズヤの小さく笑う声が聞こえてくる。







それから2、30分したころだろうか。。



ベッドの上の2人は眠るどころか


Hし始めたようだった。





布団からはソファーがあるから直接は見えないものの


それっぽい雰囲気とカヨの遠慮がちに出している声が


ばっちり聞こえてくる。。。







微妙な状況だ。


私はトシと同じ布団の中。




カズヤってば私とトシも同じ部屋にいるのに。。。









そんなことを考えていたら


上を向いてたトシが私の方に向き直った。




私も思わずトシの方に顔を向ける。








トシは私に優しくキスしてきた。。。



コウイチ、シホ、トシ、私の4人で始まった王様ゲーム。



王様が割り箸くじによって変わっていく。





たわいもない命令(笑)ばっかりで安心したが

シホとはキスさせられた(笑)

ゲームだからね。





コウイチと絡むようなことはなかったが

トシとはゲーム終盤でキスする羽目になった。


もちろん好き好んでするわけではないし、


トオルの目は気になったが


断っては場が盛り下がるし。。。




結局軽く、唇が触れるか触れないかくらいのキスをした。

嫌じゃなかった私は浅はかだった。






この光景をトオルも、アケミも白々と見ていた。

トオルの表情は強ばっていた。








そんなゲームをしつつも飲み会は無事にお開きとなり、


2次会、といっても特に良い案が誰かから出されたわけでもなかったので


結局帰ろうということになった。



コウイチとシホは早々と姿を消した。


どうやら2人はシホのアパートに行ったようだった。




カズヤもカヨの家に行きたがっていた。






私はトオルから逃れたくて、カヨに声をかけた。



カヨからの提案。

「ユカとトシも家に来て、4人で飲み直そうかぁ?」

私は即OKした。

トシもそうしようと言っていた。

カズヤは不満だったかもしれないが、そんな素振りは見せずに


笑顔で「飲みなおそう!」と言っていた。




4人でカヨのアパートに向かった。









トオルはというと…

アケミが隣にいたので少し離れたところで

アケミと話しながらもこちらの様子を見ているようだったが

そんな視線に気づかぬ振りをして、カヨたちとその場を離れた。

マサルと別れて数日後、私は飲み会を企画した。




女の子は職場の同期たち。

カヨ、アケミ、シホ、私の4人。



入社前に執り行われた研修で仲良くなったが

配属された部署は4人とも別だった。

カヨとシホは同じ短大卒で元々仲が良かった。

アケミは私たちより1つ上の姐さんタイプ。



私はこの3人を暦は浅いが親友だと捉えていた。








この飲み会の男性メンバーは

トオルを始めとするマサルの友達たちだった。

トオル、コウイチ、カズヤ、トシの4人。

ちょうどこの時、男性陣にも彼女がいなかったので

私が飲み会を企画した。






トオルとは、ヨシカズとの一件がある少し前から

2人っきりで会うことは控えていた。

なので久々に顔を合わせた。









飲み会は普通に楽しく進んでいった。

私はヨシカズが好きだったし、カヨたち3人が楽しんでくれれば

というスタンスでその場にいた。





カズヤはカヨが気に入ったようで

シホはコウイチがタイプみたい。



トオルは…やっぱり私のことばかり目で追っているのが分かったが

アケミがトオルのことを一目見て好きになったようだった。





私は隣にいたトシと話していた。










だいぶお酒が入って、みんな酔っ払ってきたころ

私たちの向かいにいたコウイチが言った。

「王様ゲームしよう!!」

シホは大賛成!

カズヤとカヨは聞いていない様子。

トオル狙いのアケミも混ざりたくない雰囲気を出していた。





結果、コウイチとシホ、トシと私の4人ですることに。



トシはどちらかというと物静かなタイプだったが

顔はまずまず、だったのでお酒が入っていた事もあり

まぁいっか、と気分を変えることにした。









「王様だーれだ!?」

こうしてゲームは始まった。

マサルと別れた私。



これはサチを始め、友人たちに知らせた。




友人たちに知らせるとみんな驚いていた。







トオルとのことはいいかも、と思っていたときにも

誰かに言うことはしてなかった。

マサルとトオルは友達同士だし。。。



トオルと付き合っていくことを現実的に考えてはいなかったことに改めて気付く。

トオルと付き合ったところで、手放しで喜べるほど好きじゃないんだな、

周りの友達たちがマサルと別れてトオルと付き合い始めた私を

祝福してくれないこともわかっていたし。

結局、私は自分が悪者になりたくなかったんだ。









でも、ヨシカズへの気持ちは友人たちにも話したくて

サチにはもちろん、他の友人たちにもみんな同じように

マサルとの別れ→ヨシカズのこと、という流れで話した。


マサルよりトオルより、ヨシカズのことが好きなんだと

友人たちにヨシカズへの想いを話すことによって

私の中でのヨシカズの存在を確かな物にしたかったのかもしれない。









実際彼氏という存在が今いないんだなぁ、と

漠然と思うだけのこともあった。



が、やっぱり付き合いが長かったマサルを私の友人たちは知っていたし

マサルの評価も皆一様に高いものだったので、「もったいない」とか

「ヨシカズには彼女いるんでしょ?」なんて言われると

寂しさが襲ってきた。










これで良かったんだ、と自分自身に言い聞かせては寂しさがやって来て

彼女がいるヨシカズだって私の事が嫌いだったらHしたりしないだろうし

またね、なんて言わないだろうし、彼女とだって別れるときが来るのでは?

と1人で勝手に期待していた。
意を決してマサルに別れを告げるために電話をかけた。





ヨシカズのことも、ましてやトオルとのことも

言わなかった。

言えなかった。。。





付き合いも長かった私たち。

「はい、そうですか。」

とは行かなかった。




でも、トオルのことが気になりだした頃から

マサルから心が離れていってた私。




付き合い出した当初は、お互い高校生同士で

毎日のようにデートしていたし

信頼することや話し合うことの大切さ、

お互いを思いやる気持ち。。。

たくさんの大事なことをマサルから教わった。




マサルの趣味のおかげで、今まで興味がなかったことや

知らなかったたくさんの楽しいことにも

巡り会った私。



何よりも私を一番大切にしてくれていたマサル。

それほどまでに私を愛してくれていたのに

私はマサルを裏切った。





今振り返ってみても、自分が愚かだとつくづく思う。



でもこの時点では、マサルへの気持ちは盛り下がる一方で。

そう。

私は素敵な彼氏より、遊びを選んだのだ。






マサルは大学生。

遠距離恋愛だって、お互いへの思いやりと信頼があって

初めて成り立つもの。





私が就職したこともあって連絡も間隔が空くようになっていたから

マサルは別れ話をされても驚いてはいなかった。

もう私たちの間には、温度差が生じていた。





私が別れたい理由をいくら話しても

本音じゃなくて明らかに建て前ばかりで

堂々巡りだった。



伝わるわけがない。

自分が可愛くて、良い子ぶってるんだから。




本当に最低だったな、私。






別れ話はなかなか進まず、距離を置こうなんて

ありきたりのセリフをマサルに言った。



マサルは

「距離置いて何になる?

…もう何言ってもユカは別れたいってしか言わないし。

こんな状態で距離置いても何も変わらないんじゃないの??

中途半端が一番つらいよ。

…。

だったら、もう…

今別れよう…。」




マサルの言う通りだ。

距離を置いても私の気持ちは変わらないと思っていたから。

前向きな意味なんてまったくない時間を過ごさせるのは

マサルに対して申し訳なかった。





マサルとはこうしてあっけない終わりを迎えた。