シホはヒロの部屋へ。





カヨはヨシカズと同じマンションの中にある


タツの部屋へ行った。









私とヨシカズの2人だけになった部屋。




ヨシカズに告白まがいの電話をしてから


初めて会ったこの日。




ヨシカズは優しかった。




付き合いたいとか


彼女と別れて、なんて言ってないけど


私がヨシカズを好きだというのは


伝わっていたと思う。







私の気持ちが分かったところで嫌がるどころか


かえって優しくなったヨシカズの様子を見て


迷惑だとは思われていないのが嬉しかった。





迷惑な訳ないよね。。。


彼女候補なんかじゃなくて


セフレだもん。








少し寂しくなったり、ヨシカズに会えての喜びが勝ったり。


微妙な気持ちはちょっと閉まっておくことにして


ヨシカズと過ごせる時間を楽しむことにした。






「ヨシカズ。


私と会ってるときは、私のこと好きでいて。


他の誰よりも。」




精一杯絞り出した一言。


深刻さは感じさせないように、


でも軽すぎないように。





「わかったよ。」





ヨシカズは優しくキスしてくれた。







このあと、1回じゃなくて2回Hしてしまった。


ヨシカズ自ら


「2回もしちゃったな。


高校生みたいだよなぁ。」


と言っていた。




ヨシカズは腕枕をしてくれて


高校時代の話や地元の友達の話をしてくれた。




私が知らないヨシカズが垣間見えて


幸せなひと時だった。









シホは明らかにヒロを気に入った様子で


飲み会の間中、ずっとヒロにべったりだった。





ヨシカズには私。







この前、研修の夜に電話で告白まがいのことを言ったおかげで


今回の飲みを企画したときに私はヨシカズに言えたのだ。




「ヨシカズと一緒に泊まったりするのは、私だよ。」と。






はっきり告白してもないし、ヨシカズには遠恋中の彼女がいる。


でも!!


せめて私と会うときは(この時点では飲むとき、だけど)


ラブラブでいたいと切に願った私。





ヨシカズとのこんな関係。。。


結局ナンパで知り合って、セフレ兼飲み会人集め要員の私だけど


こんな風にまでしてヨシカズに会いたいのは・・・




ヨシカズのことが好きだから。







電話での告白まがいのときはお酒の力プラス


電話だったということでハードルが下がったから


「ヨシカズがいい」なんて言えた。




直接会って告るだなんて、もう会えなくなる覚悟がなきゃ


本当に言えない・・・と思ったから。





ヨシカズのスタンスに合わせて、軽く言ってしまえて良かった。


・・・良かったの??




本当は良くないけれど、このときの私の精一杯だった。















飲み始めて3時間経過したころ。




シホとヒロが部屋を出て行った。



ヒロが私たちに


「俺の部屋に行ってくるわ。」


とただ一言だけ残して。






ヨシカズと思わず目を合わせた。









カヨはというと


タカシと普通に話しているだけで


見るからに次回はなさそうな雰囲気だった。










「私、タツの部屋に行くから。」



カヨの言葉に、私もヨシカズも驚いたが


カヨはタツとメールをしていたようで


そう言うとすぐに部屋をあとにした。






残ったタカシは


「俺帰るねー。


おやすみぃ。」


あっさり帰っていった。











カヨ、本当にタツのことが好きなんだなぁ。



つくづくそう思った。






3:3での飲み会。



私はカヨとシホを誘った。











飲み会当日。



ヨシカズとヨシカズの友達タカシが私たちを迎えに来てくれた。


場所はまたしてもヨシカズの部屋。











迎えに来てくれたタカシと少し遅れて到着したヒロとは初対面。


タカシは目立つタイプではなかったが

ヒロは格好良かった。










飲み始めてすぐから、シホはヒロが気に入ったと

誰の目から見てもわかるくらい、ヒロをぴったりマークしていた。











この飲み会ではヨシカズも王様ゲームを始めたりしなくて

まぁ普通に6人で和気あいあいと飲んでいた。



お酒の量も大して入っていない感じ。









ヨシカズはこの時シホと初対面だったので

ヒロにまとわりついているシホに

くだらない質問をしていた。






シホは天然なのか、たまに理解不能なことを言う子だったので

それも面白かったらしい。








あとから聞いたが、ヒロはかなりの面食いで

ヨシカズ的に「ヒロがシホってのはないな。」と思っていたとか(苦笑)。














シホはカヨと短大時代からの友達だったから話すようになった私。

よく言えば天然、悪く言うと不思議ちゃんレベルでは収まらない子。








職場でも入社早々、女の先輩にタメ口で話すような。。。


私の部署でも、噂になったほどだった。














程よく酔っ払ってきたころ。



みんなまったり話している。







空いた缶やグラスにお皿、おつまみの袋。

あまりにも乱雑だった。







ヨシカズが好きな私は、ゴミをまとめて

使っていないグラスとお皿をシンクに運び始めた。



ヨシカズに良いトコを見せたい&

ちょっとした彼女気取りで(笑)。






こんな小さなことでも嬉しかった。








食器たちを洗い始めようとしていると

ヨシカズが私の隣にやって来た。





これは想定外!!

ヨシカズと一緒に台所に立てるのが本当に嬉しかった。





「洗ってくれるの?

ユカありがとう☆

…女の子が台所に立つのって良いよなぁ。」




嬉しそうに言うヨシカズ。


一瞬図々しいかな?とも思ったが、散らかしたままではあんまりだし。



ヨシカズ、喜んでくれたから良かった(´∀`*)







私が洗い物をしている隣で

食器たちを拭いてくれるヨシカズ。




嬉しくて幸せで顔がにやけてしまう私。








「ユカって料理するの?」


「ん?

まぁ人並みにね。」


予想してなかった質問にドキッとした。







ヨシカズはするのかな?

台所の雰囲気的にしなそうだけど。。。



「ヨシカズは?」


「俺、料理ダメ(^^;)

包丁が怖いな。」




かわいいこと言ってるよ☆



「じゃ、自炊はしないんだ。。

外食とかお弁当買ったりとか?」


私は思ったことを聞いた。



「ほとんどそう。

あっ!!!

ちょっと前にカレー食いたくなって

具なしカレー作った!

ルー溶いただけの。」




(°д°;)

それって…。





「初めて聞いた~!

具なしカレー!!

外食ばっかじゃ体に悪いよぉ☆

今度何か作ってあげるよ♪」




ちょっとドキドキしながらヨシカズに言った。





「(笑)今度頼むわ☆」




今度って言った!



また会えるんだ。。




こんなちっぽけなことでもすごく嬉しかった。














洗い物を終えて部屋に戻ると

シホはますますヒロにベッタリしていた。



カヨはというと、

タカシと普通に話しているけど盛り上がってはいなかった。




研修のあとも、ヨシカズとは何度も連絡をとっていた。



研修の夜に電話で「ヨシカズが良い」と言ったが

特にヨシカズからそれには触れてこなかった。







当然だよね。



ヨシカズには地元に遠距離になっても付き合ってる

彼女がいるんだもん。。。






私が告白まがいの言葉を精一杯伝えたのだって

ヨシカズの心になんて、少しも響かない。








この時の私は、例え付き合えなくても

頻繁にじゃなくても、ヨシカズと繋がっていたかった。














ある日、また飲み会の話になった。



なぜならヨシカズに会いたい私が飲み会を提案したから。








カヨとタツと飲んだ前あたりは

2人で会いたいと言ってもはぐらかされてたから。




飲み会というキーワードなら

ヨシカズが断らないことを知ったから。











飲み会は3:3ですることに。



私の高校時代の友人たちは軽いノリが嫌いな子が多くて

まぁ、サチは違ったけど。



今回の女の子メンバーはカヨとシホを誘うことにした。









カヨも飲み会好きだったが、シホもまたそうだった。



シホは彼氏もいない。



トオルたちと飲んだとき、コウイチと2人で消えて

結局シホの部屋でHした、と聞いていたが

コウイチとはその後付き合っておらず、

カヨ経由でのカズヤの話だと

コウイチはシホと付き合う気はない

ということだった。















カヨもシホも飲み会の話をすると

「行くよ~♪」と即OKだった。









こうして3:3の飲み会が決定した。












この頃の私は、ヨシカズに会いたいが為に

そうやって友人たちを利用していた。






あとからツケが回ってくるとも知らずに…。

会社の研修旅行。1泊で。








夜、同期たちと気兼ねない飲み会の最中、




無性にヨシカズの声が聞きたくなった私。
















トイレに行くフリをして電話をかける。














酔っていたのもあって、出てもらえなかったら・・・




なんては考えずに勢いで電話した。
















トゥルルル・・・








「もしもし?」






出た!!






「ヨシカズ♪




ユカだよ。




・・・声聞きたくなって電話しちゃった。」








声が聞けて嬉しくていつになく素直な私。




酔ってはいたけど、そこまでベロベロではなかったので




正直に言うのは照れくさかった。
















他愛もない話をして、研修がつまらないことを言ったりして。




話し始めて5分くらい経ったころ。








「タツがさぁ、ユカにマジ惚れみたいよ?




飲み会でユカに一目惚れしたって言ってた。」












ヨシカズの口からタツにこの前言われたことを




聞くとは思っていなかった私。








タツ、ヨシカズに言ったんだ。




やっぱり私のこと好きだって言うのは




本当なんだ。。。




疑ってたわけじゃないけど。










ヨシカズがタツの気持ちを知っている以上、




私がタツのことを好きならこういう電話はヤバイんじゃない?




とでも言いたそうな口調だった。






案の定、

「タツに悪いからなぁ。

…ユカはタツのこと、どう思ってるの?」


ヨシカズから聞かれた。










私はヨシカズが好き。




タツは優しくていい人だけど、恋愛感情ではない。




カヨはタツが好きだ。








ヨシカズには遠距離の彼女が地元にいて、




私のことはセフレとか友達程度にしか見ていないのは




充分承知している。。。










でも、




私はヨシカズにもカヨにも、変に誤解されたくない。










一瞬で頭の中を駆け巡って




ドキドキしながら私はヨシカズに言った。








「タツのことは・・・私好きじゃないよ。




・・・タイプじゃない。。。








・・・私はヨシカズが良いの。




ヨシカズに会いたい。」










ストレートな告白ではないけど




ヨシカズに今言える精一杯の言葉で




私の想いを伝えた。






















本当は大好きだって言いたかった。




彼女になれるならなりたかった。。。












でも、あまり押せ押せでは




もう会ってもらえなくなっちゃうんじゃないか。




電話も無視されちゃうんじゃないか、と




ついつい遠まわしな気持ちの伝え方になってしまった。
























ヨシカズの答えは








「そっか。




・・・わかったよ。」








あっさりしていた。




けど




私がヨシカズを好きだということは




少なからず伝わったっぽいことが解る




返事のしかただったのをはっきり覚えている。






























このあと、タツから私に連絡が来ることはなかった。












はっきり聞いていなかったが、ヨシカズがタツに言ったんだと思う。












タツに直接言ってあげるべきだったと、今でも思う。