芸人でプロ雀士のようへいが麻雀のことを書くブログ -2ページ目

雀士紹介シリーズ「かたつむり岡部さん」

本日ご紹介するのはよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のトリオ、かたつむりの岡部さんです。


お笑い芸人の打ち手というのは門前手役派が多いです。人生常に役満狙いみたいなところがあるので、派手で高い手が好きなんです。

が、岡部さんは違います。

めちゃくちゃ鳴きます。

普通の仕掛けはもちろん、相手の速度を見ての仕掛け、役牌バック、一発消し、ブラフ仕掛けまでいろんなことをしてきます。

もちろん高い雀力を持ち合わせた上の行動です。何をしてくるか分からないという、こっちが嫌がることをしてくる非常に厄介な打ち手です。

が、それ故の悲劇もありまして。

ある日麻雀がそんなに強くない後輩芸人が岡部さんを後ろ見してました。

当然いつものようにブラフや一発消し、さらには差し込みなどを駆使する岡部さん。

何も分からない後輩は上がりから遠ざかる仕掛けや振り込む姿を見て

岡部さんって下手なやつ

という判断をしてました。

なんなら「これ鳴かない方がいいですよ」とか注意されてました。

きっと岡部さんはその時、何も分からない素人に絵が下手と言われたピカソの気持ちが分かったと思います。

ここまで麻雀の紹介ばかりしてましたが、岡部さんは芸人としては一発ギャグをたくさん持ってるタイプです。

病みつきになるクオリティの高いギャグを岡部さんのインスタなどで見ることができます。

そして麻雀中も要望があればギャグをしてくれます。サービス精神旺盛な芸人の鑑です。

が、それ故の悲劇もありまして。

岡部さん牌をツモる→ギャグを振られる→切る前にギャグする→次の人がツモる→そのまま進み岡部さんのツモ番→ギャグを振られる→切る前にギャグする→次の人がツモる

ということが起きた結果

二枚多牌をするという偉業

を達成しました。

というわけで今後岡部さん同卓した人には

岡部さんのツモ番にギャグを振る

がオススメ対策です。特に岡部さんの下家の人はギャグをやったらすぐにツモりましょう。

雀士紹介シリーズ「スタジオカドタ」

いつも書いてる雀士紹介シリーズは「プロ雀士」と書いてない以上、プロ以外もご紹介していきたいと思ってます。

というわけで今回ご紹介するのはこの方!


よしもと興業所属のお笑い芸人スタジオカドタくんです。アモスさんのイベントなどで大会の盛り上げ役などをやったりGPC著名人リーグで面白扮装をしたりといったことをしてるため、ご存知の方もいると思います。

扮装で思い出しましたか、ピン芸人としての主な活動はDB芸人のセル担当だったりします。

先日、日本プロ麻雀連盟さんのチャンネルで配信された特待生オーディションでもセルの扮装で参加してボケ倒しておりました。

僕はメチャクチャ笑ったのですが、真剣に特待生を狙って同卓してた参加者は

大変迷惑だったと思います。

お悔やみ申し上げます。

ちなみに何度もセットを打ったことある僕の見解としては

麻雀強いです。

その配信でもボケ倒してたくせに、麻雀自体は超しっかりしてました。

ただ一つ彼の弱点があるとすれば

超バカなことです。

そもそも周りの目を気にせずあの扮装で特待生オーディションに挑めるというのは、同じ芸人から見てもネジが外れてます。

よしもと内でも彼のバカは有名らしく、バカ過ぎて数々の先輩を怒らせてきたそうです。

麻雀が強くてしっかりしてると書いてたじゃないか?

確かに麻雀中はそのバカがほぼ見えません。が、過去にこんなことがありました。

オープンリーチありのセットで、オープンリーチを受けてカドタくん長考。

そして長考の末に「これだ!」と叫んで

当たり牌を切りました。

そしてルールで定められてた役満払いをしてました。

カドタくんは一つのことしかできないタイプのバカです。一つに集中しすぎると他のことが見えなくなるんです。

今回はオープンを受けて最善手を考えるということに集中し過ぎて、待ちを忘れてしまったんですね。

「これだ!」と叫んだのもマジ中のマジだったそうです。

ちなみに「これだ!」という叫び声は無かったものの、カドタくんのオープン振込は何度か見ております。

もしカドタくんと今後同卓した方はもしあるならオープンリーチがおススメです。

雀士紹介シリーズ「鈴木たろうプロ」

平成最後の今回ご紹介するのは僕が所属する日本プロ麻雀協会の先輩、鈴木たろうプロです。


初代Mリーグ優勝チーム赤坂ドリブンズ所属のMリーガーであり、周りが全部見えてる神目線じゃなきゃその強さはおかしいだろという意見から

「ゼウスの選択」

というキャッチコピーを持つ、日本一麻雀が強い人は誰だ議論において、必ずノミネートされるであろうプロです。

まあ強さのご紹介は僕がしても「言われなくても知ってるよ、三流ほくろプロ」という意見しか出ないと思うのでここではその他のお話を。声を大にして言いたいのは鈴木たろうプロ

めちゃくちゃいい人なんですよ!

僕みたいな三流ほくろプロはリーグとかも違うし鈴木たろうプロが持ってる大会シードのとこにもたどり着かないので麻雀で戦うことなんてありません。でも団体が同じなので飲みの席で同席することはたまにあったりします。

そんな数回会っただけの僕を認識してくれてブログの掲載もオッケーしてくれるなんてゼウスの優しさほんと神!

ちょっと興奮して神様が一文に二回登場しちゃいましたが、まだ優しさ神エピソードは終わりません。

先日飲みの席でこんなことを言ってくれたんです。

「ようへいくんは、人間が本当に出来てるよね。本当に君みたいな人に芸人界で売れて欲しいよ。」

なんて言葉を言ってくれたんです。

本当にゼウスは神じゃないですか!?

このあとも飲み会中ゼウスはずっと

「人間が完璧なのになんで売れないのかなー」

と言ってくれました。本当にたくさん言ってくれました。

人間性が完璧だとたくさん言ってくれたことでゼウスは

結果ようへいには才能がないから売れないんだと気付かせる選択

をしてました。

その場でそこを指摘するとゼウスはこう言いました。

「あ、でもほら、顔だ。顔が面白くないもんね。だからだよ!」

結果僕は

いい人だけど顔が面白くないお笑いの才能がない人

になりました。

ゼウスが優しすぎて今回はバッドエンドを迎えてしまいましたが、ゼウスは麻雀だけじゃなく人間性も魅力的ということをお伝えしたかったんです。そんなほくろの選択が読んでる皆様に伝われば幸いです。