※ピアノ話についてのおさらい
20年という長い空白期間を経て、2018年1月からピアノレッスンに通っています。
(登場人物)
モネ先生=私の現ピアノの先生
先日、○○○○という超絶有名ホールでピアノ発表会が行われ、シューマン『ピアノソナタ第2番・第1楽章』を弾いて参りました。
これまでの記事はこちら↓
(1)
(2)
◆◇
発表会を控えた数週間前、大きな弾き崩れを起こしていた私。
そんな絶不調の中、私は発表会前の舞台慣れ(&ドレス慣れ)のためにと申し込んでいたライトな人前演奏があった。
前日のレッスンで弾き崩れの原因はわかったが、翌日急に治るわけもないので、
「今日は他の皆さんの演奏を楽しむ&ポロリチェックの場ということで〜」
と開き直り、できる限りのことはしますけど…という気持ちで臨んだ。
*'``・* 。
| `*。 もうどうにでもな~れ
,。∩∧_,,∧ *
+ (´・ω・`) *。+゚
`*。 ヽ、 つ *゚*
`・+。*・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・ ゚
↓ポロリチェックについてはこちら
上記記事に
>(肩紐なしドレスのアドバイスをくれた)Mさんもこのライトな会に参加するとのことだったので、私が舞台上でポロリしないかどうか見といて、とお願いしといた〜笑
>そして無事終演。
>(演奏の内容やその他感動の色々については、まとめて後日記事にしたい)
と書きまして、これからその「演奏の内容やその他感動の色々」について書いていきたい。
もうどうにでもなれ、と半ば自棄になって会場に入ったあもちゃん。
お世話になる主催者さんにご挨拶をし、その日のプログラムを渡された。
( ̄・ω・ ̄)じー…
いや〜毎度言うが、みんなレベルたかっっっ‼︎
日本にこのレベルでピアノが弾ける人ってこんなにたくさんいるのね〜
とか感心しながら眺めておりますと、なんか一番下に私の名前が…
ナナナナナナント、私がトリ!!!!
ライトな会だしトリとか特に関係ないだろうが、それでもこの錚々たる顔ぶれの中で私が最後…
絶不調な私が最後にお耳汚しをしてしまう…
私「いや、ウソーーー><」
主催者「本番近いんでしょ?ストレスかけるいい練習になるかと思って〜ウフフ」
そのお気遣いが嬉しくて、思わずキュン。←感動屋さん笑
みんな(主語がデカイ)が私を応援してくれている気がする!
てなわけで錚々たる参加者らの演奏を聞きながら、一人で精神消耗しておりましたよと。
とかなんとか言っているうちに、とうとう…私の名前がアナウンスされた。
ポロリに注意を払い、ドレスを踏まないよう気をつけながら舞台に上がると、なんか覚悟が決まった。
まだ本番じゃないし、今できることを尽くして演奏しよう!
アレコレ技術的なことを考えたって、こんな光速の曲、考えた時にはもう次の小節だし、演奏中にできることなんてせいぜいできて1つ。
ある程度のミスは仕方ない、止まるな走り続けろ!そしてただただ実直に自分の音色を聞いて、基本フォームを崩さずシューマンの音楽を作るんだ!
もう、これだけを心がけた。
疾走と焦燥感、その表現だけで駆け抜けた時間であった。
正直ミスしまくりの演奏であったし、弾き崩れの箇所も完全には直りきってはいなかったが、それを気合いで乗り切り、最後の和音を鳴らし終えた時、
…割と自分、イケたんと違う!?
となんだかすごく満ち足りた気持ちになった。
ゼーハーゼーハー。
トリとしてはなんとか役目は果たせた…気がする。多分。
と片付けをしておりますれば、主催者さんが声をかけてくれた。
「せっかく素敵なドレスを着てるんだから写真撮ってあげる。ピアニスト風にこうやって~。」
あのステキ写真が誕生したのはこういう経緯であったのである。
汗かき夫には、これを遺影にするように言ってあります笑
遺影撮影後にポロリアドバイザーのMさん(超絶ピアノ上級者)が駆け寄ってきた。
M「すごい演奏で私、感動しちゃったよ‼︎キラキラした音とか深い音とか複雑な音が巧みに弾き分けられててさ〜。前の時より上手くなってない⁉︎」
嬉しい言葉に私も感動。ジーン。
でもそこはまあ普通は、そういうのってお世辞半分で聞くもんじゃん?
オベッカをすぐ信じるあもちゃんだってそれくらいは知ってる。キリッ。
ただ私はMさんの言葉を100%信じるだけの根拠があった。
なぜならこのMさん、ピアノ演奏の場で何度かご一緒したが、私自身が「イケたんと違う!?」と納得した演奏の時しか褒めてくれないの。
そして今まで一度しか褒めてもらったことのないあもちゃん(笑)
Mさん、ピアノに、そして自分にけして嘘をつかない。
そんなMさんからの思わぬ賛辞に
私「えっっ!?ほんとに!?Mさんそんなこと、滅多に言わないのに。うう。」
M「はっっ!?そんなことないでしょ!!失敬な!」
私「いや、そんなことあるんよ。」
失言女王の言葉にプンスコするMさん笑
そんなMさんに構わず、失言女王は言葉を続ける。
私「Mさん全然褒めないのに。Mさんからそんな言葉が聞けるなんて!嬉しいよう。」
M「はっっ!?ちょっと!!!!そんなことないでしょ!!」
私「いや、そんなことあるんよ。」
失言女王、失言オンパレード。
思ったことしか口に出さないもん同士、絆が深まりましたとさ笑
M「すごい演奏にポロリなんか気にする余裕なかったよ」←ポロリアドバイザー失格
それから数日後。
別の用件でMさんに連絡をしましたところ、
「こないだのあもさんの演奏、本当に素晴らしかった!私、帰ってからも翌日も感動に浸ってたんだよ。」
「シューマンのあのソナタってよく弾かれるし、それぞれいい演奏だけど、音が多くて難しいせいもあって、あの曲の良さがイマイチ伝わらなくて。」
「でも初めてブレハッチの演奏を聞いた時、立体的な美しさや焦燥感がありつつも絶妙にコントロールされてるのに感動して、あの曲の素晴らしさを実感したんだけど、あもさんの演奏はあの感動再びだった。」
多分、私、この日のことを忘れない。
一生の宝物にしようと思う、この言葉。
Mさんにはずっとこのまま(いい演奏の時だけ褒める人)でいてほしい。
そしてずっと私の指針でいてほしい!!!!
↓Mさんの言うブレハッチは多分、これ。
…いや、ブレハッチファンの人、怒らんとってや。
私が言ったわけじゃないし!
流石に言いすぎやろって私も思うけど笑‼︎
実はあの日、本番に向けて勉強のために演奏動画を撮っており、Mさんもあれだけ褒めてくれたんだから、と帰宅後ウッキウキで確認したのだが、とてもとても聞けたもんじゃなかったの笑
こんな演奏でよく納得できたな、私。と笑っちゃうレベル。
録画って生と違うんだな〜。←え?そっち?笑
言い訳というか、やっぱり録画と生って本当に違うとおもう。スマホ録画だしね。
響きは録れてないし、肌感覚だけど音の上と下が切られている気がする。
とはいえ、大事故レベルでミスしまくってるのは言い訳できんが。
そんな私がこのブレハッチに並べられて語られるとか、私、明日死ぬんじゃないかしら。
その時はあのピアニスト風の遺影を使って欲しい…。
ちなみにモネ先生も
「このシューマンの曲ってすごく有名でたくさんの人が弾いてるけど、これ!という演奏が案外ないんですよね。あ、でもプレハッチの動画をたまたま見つけて驚いたんだけど(ショパンのイメージ強い)、あれは結構よかった。」
と言っていた。
ピアノ上級者ってみんなそんな感じで聞いてるの?
え?私?みんな同じに聞こえる笑
みんな違って、みんないい。ってか!?
バカ耳かよ。
会終了後、主催者さんにお礼メールをするついでに、実は…と
ドツボにハマっていたこと、でも今日の演奏会では開き直って演奏できたこと…
などを添えて送った。
そうしましたらば…
「それはおめでとう!調子が悪い後って最高の演奏ができるよね!きっと本番も大成功よ!」
と再び私の背中を押してくれるのであった。
本当に私、この日のことを忘れない。
主催者さんにはずっとこのまま(前向きな言葉を発する人)でいてほしい。
そしてずっと私の背中を押して続けてほしい!!!! ←甘えん坊か!
そんな感動の1日を終えても日常は続く。
仕事をしながらピアノを練習、ピアノを練習しては仕事をする日々に戻った。
そして本番まであと1週間を切ったとき、事件は起こった(大袈裟!)。
続く…。
「夜の女王のアリア」(モーツァルト オペラ「魔笛」より)
この曲聴くと、映画「アマデウス」を思い出すよね〜。
あれは私を大爆笑させる名シーン。
なんなら今も思い出しては抱腹絶倒。
か〜わ〜い〜い〜!